胸水と呼ばれる胸に水がたまって呼吸困難になる病気の原因は栄養不足
胸水(きょうすい)って聞いたことありますか?
健康な体の人にとってはいったいどのようなことなのか、なかなかイメージしにくいかも知れませんが、その名の通り胸に水がたまってしまうことを言います。
健康な方でも胸にはごく少量の水が存在しているのですが、なんらかの原因でその水の量が増えてしまうことがあります。胸水はCTスキャンで確認することができ、写真を見てみると水がたまっている様子がよくわかります。
そこで今回は胸水について、なぜこのようなことが起こるのかというその原因と、胸水が引き起こす体のさまざまな症状をご紹介していきたいと思います。
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どうして胸に水がたまるの?
胸に水がたまる原因はいくつかありますが、その中にとても身近なことが原因として起こることがあります。それは「栄養不足」です。
なぜ栄養不足になると胸水がたまりやすいのかというと、それは栄養素に含まれるタンパク質が関係しているからです。
たんぱく質といえば、5大栄養素の1つとしてよく知られていますが、そのたんぱく質が減少してしまうと、血管に圧をかけている血漿膠浸透圧というものが低下してしまいます。
この圧が低下すると、血管の中に水分をとどめておくことができにくくなってしまうため、血管外、つまり、組織間に本来必要のない水分が流れていくことになります。
一般的には浮腫(ふしゅ)と呼ばれていますが、それが胸にたまると「胸水」、お腹に溜まると「腹水」ということになります。
胸に水がたまると体になにが起こる?
胸に水がたまった場合をイメージして見ましょう。かなり呼吸がしにくい状態であることが想像できると思います。他にも胸の痛みや、咳、息切れなどの症状が出ることがあります。つまり胸に水がたまると、呼吸状態の悪化にもつながってしまうのです。
このように、栄養不足は呼吸状態の悪化につながる恐れがあるということが言えるのです。
治療として胸水を取り除くためには、体に穴を開けて水を取り除くことになりますが、痛くてつらい思いをする前に、日頃の食生活を見直してみましょう。
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