病院で切断された手足はどうなるの?
手術は治療のために行われるものです。そのため、治療する上で、お腹を切ることもしますし、臓器を摘出したり、あるいは異物を挿入することもあります。
もちろん、治療する上では、日常生活に頻繁に活用する手足も切断しなくてはならない場合もあります。
今回は、手術で切断された手足をどのようにされるのかをご紹介していきたいと思います。
抹消の障害・壊死・交通傷害等によりやむなく切断
まず切断されるような手や足ですが、疾病による抹消の障害、いわゆる壊死や交通外傷などで接合が不可能と判断される場合が対象になります。
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壊死に関しては、その部分から感染すると、血行に沿って全身に悪影響を及ぼすために、余儀なく切断しなくてはなりません。そして、手足を切断するとなった場合、術式は四肢切断術というものが適応されます。
術操作は、皮膚の切開からアプローチして、出血に対して結紮し、骨を小さなノコギリのような器械で切ります。その後、出血の確認やドレーンを留置して、計算されて残された皮膚を縫合します。
丁寧に箱の中に入れて火葬へ
手術中に切断された四肢は、執刀医や器械出し看護師が、外回り看護師の不潔野に移動させます。
その後、外回り看護師は、切断された四肢の血液が周囲を汚染しないようにビニール袋に入れ、四肢の重りを計測します。
さらに、切断された四肢を丁寧に箱の中に入れ、覆布でとじます。
手術終了後、病棟看護師が患者さんを帰室させる際に、病棟看護師へ箱を渡し、火葬するといった経緯を辿ります。病院関係者ではない友人から、切断術について興味津々で質問されることがあります。
しかしながら、私はこのような順序で・・・とお話をすると同時に、四肢を切断された方の心境も考えてほしいことを伝えます。
私は四肢の切断に対して、長年、生活をともにしてきた手足ですし、今後のボディイメージも変容させるわけですから、精神的なアプローチが必須だと常に感じます。
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