手術中に地震!その時私がとった行動とは
災害はいつ起こるかわからないもの。もちろん、手術をしているときでも、それは容赦なく起こります。
私は東日本大震災の時に周手術期に関わっていました。周手術期といっても、大きく分けて手術前、手術中、手術後とありますが、私の場合、手術中にあの大きな地震が襲ってきたのです。
突然大きな音と共に手術の器械が横に動いた!
その手術の予定時間は約9時間で、私は普段通りに器械出しや看護師の役割をして手術に携わりました。そして、手術が始まって5時間くらいしたときのことでした。
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大きな音とともに、私が並べていた手術の器械が突然、横に動いたのです。はじめは、手術器具が横に動くことについて、自分のめまいかと思いましたが、結果的に地震の揺れで手術室の全体が動いていたのです。
その途端、手術室の壁に設置している物品が大きな音を立てて、崩れ落ちて床に散らばりました。
その後手術は再開
私はその音ともに我に返り、器械出し看護師としての役割を果たさなければという思いに刈られ、感染防止を念頭に器械が不潔にならないように徹しました。
手術自体は途中で一時停止をしましたが、地震が続く中で手術は再開され、終了に至りました。手術は予定通り、9時間で終わりましたが、手術を終えたあとのニュースで衝撃的な事実を知りました。
天井が崩れ、自ら患者を守るために腕を負傷
この手術の始終では、手術室看護師の迅速な判断のもとさまざまな行動がなされていました。
私のとなりの手術室では、天井が崩れ、看護師が患者を守るために腕を負傷しました。またそのとなりの手術室では、全身麻酔をすぐにきって、病棟に患者さんを移送するなどの対処がされていました。
さらに私の部屋の外回り看護師は、直ちに手術中の患者さんが手術室を退出できるように、スタンバイしていました。
その他、麻酔器や呼吸器などの電子機器系の停電の確認や患者さんのバイタルサインにはじまり、さまざまな視点で患者さんを守っていました。
このように手術中に地震が起きた場合、私たち看護師は、常に患者さんの安全を考え、迅速に対応しなくてはなりません。
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