パルスオキシメーターで血中酸素飽和度を測って異常を早期発見しよう
体の中に、どのくらいの酸素があるのか示す医療機器があります。
それはパルスオキシメーターといって、指に挟むだけで数値として表すことができます。
これは血中酸素飽和度(SpO2)といって%で表示されます。
血中酸素飽和度は脈拍、体温、血圧、呼吸と並んで、異常の早期発見や治療の糸口になるため、医療機関では常に意識されています。
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血中酸素飽和度(SpO2)の最適値は?
手術室等では、据え置きタイプのパルスオキシメーターを使うことが多いのですが、小型で携帯ができるものもあり、病院外でもよく使われます。
臨床現場では、「SpO2(サチュレーションあるいはエスピーオーツー)が○○%でした。」というような報告をします。
血中酸素飽和度はテストの点数のように、100点満点です。しかし、テストは60点で合格だったとしても、血中酸素飽和度が60%であれば大変なことです。
健康な方の血中酸素飽和度は95%以上で、もし90%であれば酸素を吸入しなければなりません。そのため、血中酸素飽和度の数値を読み取るということはとても大切なことなのです。
パルスオキシメーターで簡単に測定できますが….
酸素の値を読み取るには、赤いセンサーがパルスオキシメーターから出ます。これは、爪の透過性を利用して、ヘモグロビンに含まれる酸素を読み取る仕組みになっています。
簡単に測定できるパルスオキシメーターですが、やはり機械ですから、誤作動を起こす場合もありますし、電池が切れる場合もあります。
正確な血中酸素飽和度を把握するためには、1分ほど循環動態を観察して、SpO2の値を読み取ると良いとされています。
これは、主に理学療法士の手技で、リハビリテーションを行う患者さんの呼吸状態を観察する上では、基本とされています。
酸素がなければ、人は10分で死んでしまう
よくスポーツ選手の間で行われている、低酸素室でのトレーニングなども、パルスオキシメーターが使われています。
もし血中酸素飽和度が継続的に低い値であれば低酸素症になってしまいます。酸素が体から無くなれば、呼吸や脳、心臓に大きな影響を及ぼします。酸素がなければ、人間は10分で死亡してしまうことでしょう。
そのため、医療従事者が患者さんの血中酸素飽和度を測定することはとても大切なことなのです。
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