かゆみのある患者に対して看護師が日頃から注意していること
普段生活していると、かゆいと感じることはしょっちゅうあるのではないでしょうか。
そして、自分なりのかゆみに対する対応をしたりすることでしょう。
たとえば、蚊に刺された場合は、ひっかいたり、冷やしたり、薬を塗ったりとさまざまな処置をすると思います。
臨床現場は、かゆみを感じている患者さんと多く接触する機会があります。
たとえば、手術後に縫合した部位が回復していくと同時に、かさぶたとなってかゆみを感じる患者がいたり、あるいは行動制限があって入浴ができない患者の場合にも、全身にかゆみが出たりします。
そこで今回は、かゆみのある患者に対して、看護師がどのような処置を行うのかご紹介していきたいと思います。
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かゆみのある患者への大切な仕事とは?
まず、かゆみといっても、その種類や程度によって、対応はそれぞれ異なります。クーリングをして様子をみる場合もあれば、薬効を期待して様子を確認する場合もあります。
また火傷の回復期や皮膚の剥脱によって、強いかゆみがあるような患者さんに対しても、看護師は必要なケアを行っていくこととなります。
しかし、かゆみのある患者さんは、患者さんの目線で見てみると、どうしても触ったり、ひっかいてしまったりします。
かゆみは、なかなか我慢し難く、無意識にその部分をかいてしまいますよね。そうであれば、その場合を想定して、爪に注目する必要があるでしょう。爪を切って、清潔を保ちます。これも看護師の大切な仕事です。
爪で皮膚を傷つけてしまわないように
その背景には、やはり感染の回避の問題があります。かゆい部分をとがった爪でかいてしまえば、その部分に傷をつけてしまうこととなり、結果として炎症が起こります。つまり、その部分から感染するリスクが高くなってしまうということです。
もし感染してしまったら、かゆみよりもさらなる重篤な問題が発生しかねません。そうならないように、看護師はかゆみに対して、対象者の方の爪にも注目しなければなりません。
特にその根拠が理解できない子どもや認知症の方は、爪切りは重要なものです。子どもだけでなくご高齢の方も皮膚はデリケートなので、常に感染を心に留めなくてはいけません。
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