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嚥下障害の恐怖~食べ物がうまく飲み込めなくなったらとても危険です

2014.07.14

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健康な方でしたら、普段はなにげなく食事をしているかと思いますが、患者さんによっては、嚥下障害といって、食事等の固形物や、液体の飲み物がうまくのみ込めない場合があります。

今回は、嚥下障害の症状と危険性をご紹介していきたいと思います。

のみ込むことができなくなると・・・

食事を食べるときには、一般的にそしゃくと嚥下(えんげ)を繰り返しています。そしゃくと嚥下を簡単に説明すると、そしゃくは食べ物を歯で噛んで細かくするということで、嚥下は食べ物を飲みこむということです。

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一般的には、これらの動作を無意識に行っているのですが、実はこの機能に障害が起こると、たいへんなことになってしまうのです。

人はのみ込むことができなくなると、胃に食べ物を送り込むことができませんし、満腹感も得ることができず、食に対してストレスを感じてしまいます。
また必要な栄養が摂取できないことから、低栄養で体重が減ってしまったり、脱水を起こすことが考えられます。

嚥下障害は生死にかかわることも

咽に何かつまった男性
のみ込むことができないということは、たんに生活レベルで不自由を感じるといった話ではすまず、場合によっては生死に関わることもあり得るのです。

人間の口から入った食べ物は、1本の道から2本道にわかれます。つまり、食道と期間です。

食べ物をのみ込んだ後は食道に流れるのが普通ですが、、気管の方に流れることもありえます。

健康な方なら、のみ込まれた食べ物は食道や胃に送られるので問題ありませんが、嚥下障害となった場合は、気管に食べ物が送り込まれる可能性が高くなるので、窒息から死につながってしまう恐れもあるのです。

また、本来は無菌である気管内に食べ物が入るという、誤嚥(ごえん)によって肺に炎症が起こり肺炎を発症してしまいます。

健康であることの幸せを再確認するきっかけに

このように、嚥下障害とは、とても恐ろしいものです。

日本国内において、食べ物に不自由することはないかもしれません。いつでも好きなときに、食べ物にありつけることでしょう。しかしその一方で、人間として食べ物をおいしく食べられること、なにげなくのみ込むことができるという幸せを振り返る必要があるでしょう。

健康であることがどれほど幸せかということを、少し考えるきっかけになってもらえたらいいなと思います。

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