ある物件探しの悲劇~駅近5分新築、角部屋、最上階、完璧!
約三ヶ月をかけて引越し先を探していた去年の秋です。
とにかくどうせ引っ越すなら「絶対に自分が満足できる」物件を探すことに「命」をかけてたワタシでした、はい。
かなりハードルの高い条件設定でしたので、たとえ数ヶ月かかっても納得のいく物件選びを、と決めていたときにある物件の案内がネットに・・・
せっかちな私は次の日に物件を見に行きました。
自慢のフットワークで契約一番乗りゲットしたど~
さて私自身が決めていたハードルですが実はとっても高いものでした。
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・新築マンション
・10F以上の高層マンションの最上階
・角部屋
・オートロック、浴室乾燥、ウォシュレット
・バルコニー付き
・駅から歩いて5分程度
・近くにコンビニ
・寝室は8畳以上
まあいくつかの条件は「涙を呑む」のは仕方ないかな、となかばあきらめながらネットを検索する毎日です。
これが約三ヶ月続いていたのですが、そのストレスが無意識に「冷静さ」を失う前兆になっていたようです。
それは忘れもしない1年前のクリスマス前のことでした。いきなり同じマンションの募集広告が多数入るようになりました!
見るからに「建築中」の写真が出ていて、一気に複数の物件の賃貸広告が入ればそれは「新築」の証し以外の何物でもありません!
「あったど~!!」と叫びながら早速管理会社に連絡した私でした。
すぐに内見の約束をして現地に直行、場所も大宮駅から5分と、まさかの「条件オールクリアー」のパーフェクトに思える物件でした。
今にして思えば契約から引越しまでの二ヶ月が一番幸せでした
とにかく「せっかち」、そして「後先を考えない」ことにかけては自信のある私です。
その場で契約して(勿論その日は書類もできていませんので、部屋だけをキープしましたが)それはもうそのまま宇宙ロケットにでも乗って飛んで行きたい気分でした。
ワンフロアーに3部屋ですので2/3で角部屋なんですが、最上階をキープできたことは、まさにフットワークがなしとげた「ドラフトで1番くじを引く」ような奇跡だと、そのときは思っていました。
ちなみに物件を見に行った時点では、まだ二階部分の一部しか完成しておらず見れたのは「こんな感じ」という部屋のイメージだけでした。
ただ頭の中はすでに完全に「妄想モード」に入っていますので、何を見ても「すべて良く見えて」しまいます。
新築ですからすべて新しいのは当たり前ですが、ショールームを見て「ホォ~全部新しいやんけ!」と意味不明の関西弁が出る時点でアウトです。
完全に自分を見失っています。
悪夢は引越し当日、エレベーターで最上階から降りた瞬間に始まった
待ちに待った引越しの日がやってきました。
もちろん「せっかちさん」のワタシですからネットの契約もとっくに済ませて、入居日=開通日と準備にもぬかりはありません。
さてエレベーターを降りて部屋の前に着いた瞬間に背中に強烈な違和感が!!
おそるおそる下のほうを振り返って見てみると、そこは一面のお墓です・・・
まだ部屋にも入ってませんが、そこですでに固まってしまうワタシです。これは「夢なのか、さもなければドッキリ」ですか?
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もちろんワタシも日本人ですので、お墓やお寺に対するリスペクトはもっています。
でもね、夢にまでみた新築マンションで、下をみればこれではさすがにテンションがた落ちでございます。
天気がよければ富士山も見えるベランダ側・・・アイツさえいなければ
まあ物件のそばにお寺があることを確認しなかったワタシのミスですね、これは。当然誰にも文句は言えません、言いません。
では肝心のベランダ側の景色はといいますと、「オォ~」こちらは綺麗な景色が見えます。
左手には大宮駅を中心としたビル街が、正面はちょうど駅のあたりですので新幹線も通ります。
天気のいい日は富士山まで見えますので、昼間も夜景も申し分なし、のはずなんです、「アイツ」さえなければ!!
▼それではアイツのご紹介です。この「巨大なボーリングのピン」でございます。
写真で見るとちょっと距離があるように見えますが、実際には「窓を開けると目の前」の距離でございます。
向かいが巨大なボーリングセンターだというのは知っていましたが、まさか「高さ」まで合わせてうちの目の前にいることはないでしょ!
さらに夜になるとこのピンは「威力」を増します
▼夕暮れ時のピンから左の風景はこんなにキレイです
▼ところが少しカメラを右に振ると・・・アイツがいます
▼さらに恐るべし!夜には100万ボルトの光線を放ちます
LOVE IS BLIND~恋は盲目とは良く言えた言葉ですね
振り返るとワタシの勇み足がすべての原因でした。やはり恋に恋しているときが一番の幸せなんでしょうね。
とは言っても最上階をキープするにはあのタイミングしかありませんでしたから、作戦としては間違ってなかったと思っています。
でもまさか前門の「お墓」 後門の「ピン」ははるかに想定外のできごとでした。
今ではピンを避けるより「ピンも景色の一部」とポジティブにとらえて、共存する決意を固めました。
超ポジティブなワタシですので、物事は常に良い方向に考えながら生きるようにしております。
でもあなたが引越しを考えているなら、一歩だけ立ち止まって物件の周辺も良く調査しましょう!
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