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ホワイトアウトで死なないために~いざというときに生き延びる知恵

2014.08.25

ホワイトアウトで死なないために~いざというときに生き延びる知恵 はコメントを受け付けていません

2014年の冬は北日本のみならず関東や西日本でも記録的な大寒波となりました。

同時に「ホワイトアウト」という現象が各所で起き、全国で痛ましい運転中の事故が後を絶ちませんでした。

気候変動が騒がれ、近年は世界中で今までに経験したことがないような異常気象に見舞われています。

学者により「温暖化」「寒冷化」の意見は分かれますが、来シーズン以降の冬も大寒波の可能性は日本全国で予想されます。

備えあれば憂いなし。北海道暮らしで冬山を運転することの多い筆者が「これだけあれば、ホワイトアウトで走行不能になっても2日は生きられる必須アイテム」をピックアップしてみました。

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死の恐怖をも感じる「ホワイトアウト」これからは他人事ではありません

都心ですら2度に渡り30センチ近くの大雪に見舞われた2014年の冬。慣れない雪と氷に運転中や歩行中に肝を冷やした方も多いでしょう。

専門家の話しに耳をかたむけると、これからの時代は日本から四季がなくなり、夏の「超大型台風」と「ゲリラ豪雨」、そして冬の「大寒波」が当たり前になる可能性が強まっているとの見解です。

東日本大震災のような震災も含めて、「自分の身は自分で守る」「もしもの時のために普段から備えをしておく」ことが何より重要となってきます。

そこでまずこちらの画像をご覧ください。

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画像は決して読み込みエラーではありません。

一番上に掲載した画像は北海道の某住宅街なのですが、同じ場所でもホワイトアウトになるとこのように視界がさえぎられてしまいます。もしくはまったく何も見えなくなってしまいます。

真白の視界にうっすらと車のライトが放つ電球色が手前の雪に反射して見えるだけです。

近年は車のライトで「ホワイト色」や「薄いブルー色」が流行っていますが、実はライトの色によっても視認性は随分変わってきます。

以前筆者よりもさらに雪深い地域にお住まいの方に「ライトは電球色にしておかないと雪と色が被って何も見えなくなるぞ」と忠告された経験があります。

その後、北海道北部の都市で(しかもメインストリートで)30センチ先すら見えないホワイトアウトに遭遇して「勘」を頼りに運転するしかない、事故が起きなかったことが奇跡としか言いようのない経験をして電球色のライトに戻した過去があります。

「あの時言われた通りにしておけば…」では遅いということを身を持って体験しました。

ライトの色は一例ですが、それに関わらず雪で身動きが取れなくなった時のために以下で記載するアイテムをぜひ車に装備しておきましょう。

最初は何より「身体を温めること」です。ガソリンが切れれば命に関わります

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急な猛吹雪に一度停止してしまうと、そこに次々と雪が吹き溜まり、あっという間に車は動けなくなってしまいます。

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そうなってしまうと一人の力ではどうすることもできません。都市部でもなければ空が晴れて雪が溶けるか救助隊が助けに来るか、その瞬間まで「死と隣り合わせ」の時間が続きます。

ガソリンが底をつけば凍死の恐れもあります。そこでダウンコートのような保温性の高い上着とタオルケット(できれば毛布)、手袋の3点は積んでおくことを推奨します。

厚着をしながらエンジンはなるべく切るようにしてガソリンを少しでも長く持たせます。

こちらも積んでおきたい装備のスコップです。一酸化炭素中毒から身を守ります

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スコップは2種類装備するのが理想です。軽いプラスチック製のスコップと固まった雪や氷で絶大な威力を発揮する鉄製の「剣先スコップ」を状況に合わせて使いこなします。

これで危機から脱出できれば問題ないのですが、とても自分の力だけでは脱出できないというときは車のマフラー周りだけでも除雪するようにしましょう。
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ニュースでも毎年のように放送されますが、マフラーが雪でおおわれてしまうと、車内では一酸化炭素が充満し即死亡に繋がる恐れがあります。絶対に注意しましょう!

このほか雪道にタイヤがはまってしまった時に使う道具や、アイスバーン路面に滑り止めとして撒く小さな砂利も装備できればよりベストです。

水や食料、携帯電話の充電器も生き延びるために積んでおくことをオススメします

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水と食料は必須です。使い捨てカイロがあればガソリンの節約にも繋がります。携帯電話やスマートフォンの充電器もぜひ持ちましょう。

外部にSOSを伝える手段がなくなってしまえば救助隊も捜索が難しくなるうえに、生存を伝える手段もなくなってしまいます。

命までは関わらなくとも「あると便利」なアイテムもたくさんあります

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画像のようにゴム製のハンマーはタイヤと車体の間に着いて固まった雪を落とすのに効果的です。そのままにしておくと硬い氷となり足回りの部品が破損したり変形する恐れがあります。

雪落とし専用のブラシは窓や車体の上に積もった雪を落とすのに効果的です。そのまま走行すると車体上の雪が窓に滑り落ちて前が見えなくなってしまい、たいへん危険です!

ウインドワイパーでは重くて払うことができません。

さらに携帯トイレ、タイヤのチェーン、懐中電灯なども装備しておけば、さまざまな事態に遭遇しても生き延びる可能性が高まってきます。

すべての装備を積み込むことは、スポーツカータイプの車や軽自動車にお乗りの方にとってはかなりの荷物になるかもしれません。

しかし「ひとつの命」と「車のスペース」を天秤にかけて、冬期間だけでも積み込むことをオススメいたします。

そして一番の防衛策は「大寒波が予想された日に無理な外出をしない」ということが何よりの裏ワザです。

仕事や家族のことでやむを得ず外出をするときは、ぜひともピックアップしたアイテムを装備してみてください。

by 松本

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