デミオの買取 ~2014年9月のモデルチェンジで、査定事情はどう動く?~

  • デミオの買取 ~2014年9月のモデルチェンジで、査定事情はどう動く?~ はコメントを受け付けていません

2014年9月のモデルチェンジがほぼ確定しているデミオは、これに合わせて早くも中古車の査定や買取に動きが見られます。

ここ数年、アテンザ、アクセラスポーツ、CX-5などで大ヒットを連発しているマツダだけに、今回のデミオでもヒットの期待は大きいです。

ここではモデルチェンジの話題を中心に、現在のデミオの中古車の相場など、査定・買取の参考となるデータや情報をまとめていきます。

kaitori01

order6

デミオの中古車の価格相場(モデル別一覧)

2014年5月18日時点の、デミオの中古車市場での相場は下のようになっています。

・1996年モデル…1~39万円
・2002年モデル…1~80万円
・2007年モデル…25~144万円

(カーセンサーnetより)

もともとが低価格な車ですので、初代と2代目の最安値はただ同然になっています。これにいよいよ「2014年モデル」が追加されるわけですが、このモデルチェンジがデミオの買取に与える影響を見ていきましょう。

デミオのモデルチェンジが、今後の査定に与える影響

今回のデミオのモデルチェンジは、多方面で非常に評価されています。その理由を一言でまとめると「ハイスペックなのに低価格」ということに尽きますが、これを実現できた理由は後述します。

このデミオの「ハイスペック」は特に燃費の向上に現れていますが、「低燃費で低価格の車」というのは、いまの日本のユーザーが最も好むタイプの車です。

中古業者はこうした「万人受けする車」を好むので、自然と買取価格も高くなると予想できます。

ただ、それは「最新モデルの買取価格」であり、「旧モデルの買取価格」は当然反比例して落ちます。これは中古車の査定のセオリーですが、今回のデミオでもやはり同じことが起きるでしょう。

新型デミオは本当に売れるのか?

売れる理由を「低燃費、低価格」と紹介しましたが、「それだけで本当に売れるのか?」と感じた方も多いでしょう。実際、こういう「移動する箱」としての機能だけを求めた車はたくさんあります。(特に軽自動車に多いです)

一時期はこうした車が新車でも、中古車の査定でも有利でしたが、いまは変わっています。この傾向の反動で、ユーザーが「低価格は多少譲っても、面白い車」を求め始めたからです。

・ホンダ『Nシリーズ』、スズキ『ハスラー』のヒットが象徴的

この傾向を象徴しているのが、軽自動車でトップを取ったホンダの「Nシリーズ」と、2014年「軽自動車SUV」というジャンルを生み出して大ヒットした、スズキの「ハスラー」です。

Nシリーズは遊び心あるデザインでユーザーの心を掴み、ハスラーは「SUVなのに軽」という斬新な個性で、多くの人々を惹きつけました。

どちらも低価格車で、軽自動車なので低燃費ですが、売れた理由はそれよりも「強烈な個性」にあったわけです。そう考えると、デミオが大ヒットするためには、「低燃費・低価格」だけではなく「個性」が大きなカギとなる、ということです。

これがなければ新型は売れず、むしろ旧型を査定・買取に出すユーザーにとってはその方がいいかも知れません。しかし、デミオが好きなユーザーであれば、買取や査定以上に、新型デミオが売れることの方が大事でしょう。

上記のように「個性」を新型デミオがどのように発揮しているかをまとめます。

モデルチェンジ後のデミオの個性について

モデルチェンジ後のデミオの姿は、すでに2014年3月のジュネーブモーターショーで公開されています。

一応「HAZUMI」という名前のコンセプトカーとして公開されましたが、これが実質新型デミオであり、すでに外観はほぼわかっているわけです。

「東洋経済オンライン」の2014年3月7日の記事は、「現行モデルより、スポーティで躍動感がある」と評価。「自動車リサーチ」の2014年3月27日の記事では、その写真も豊富に掲載されています。

その写真を見ると、ここ数年大ヒットしているCX-5、アクセラ、アテンザと共通する「魂動」のコンセプトがよく現れており、従来より動物的・野性的なデザインとなっています。

具体的にいうと、「切れ上がったヘッドライト」「アテンザ風の五角形のグリル」などがフロント部分の特徴。スポーツカー的なワイルドなデザインが好みのユーザーに、特に受け入れられるでしょう。

デザインが斬新であれば必ずしも受けるとは限りませんが、ここ数年、マツダの「魂動デザイン」はすべて大ヒットしています。

この勢いはまだしばらく続くと思われるので、今回のデミオのデザインも、多くのユーザーに受け入れられる可能性が高いでしょう。

2013年のデミオのマイナーチェンジは、買取にどう影響したか?

実は、デミオは今回のモデルチェンジの1年前、2013年にもマイナーチェンジをしています。

「1年後にフルモデルチェンジするのに、マイナーチェンジする意味があったのか?」と思われるかも知れませんが、そこにマツダのこだわりがあるのでしょう。

このマイナーチェンジの特徴は主に「デザインがスポーティになったこと」で、今回のモデルチェンジの布石とも言える改良になっています。(ここでユーザーの反響を確かめていた、ということもあるかも知れません)

大規模なマイナーチェンジではなかったので、査定や買取にはほとんど影響しませんでしたが、これが今回のモデルチェンジの布石だったとしたら、「1年遅れで」間接的に大きな影響を与えたことになるのでしょう。

新型デミオが「ハイスペックでも低価格」の理由

先に書いた「新型デミオは、ハイスペックでも低価格」ということですが、この「できたら苦労しない」理想をデミオが実現できたのには、理由があります。

この理由は「プラットフォームを、マツダの主力車種と共有している」こと。簡単にいうと「プラットフォームの使い回し」です。

使い回しというと表現が悪いかも知れませんが、そうして「メイン部分を共通にする」ことで、大幅なコスト削減、工程の省略に成功したわけです。

もちろん、これは自動車業界の常識ですが、問題なのは「メイン部分が共通だと、デザインの個性が出ない」ということです。

これは自動車デザイナーにとって永遠の課題で、誰もが「共通のプラットフォームで、デザインの個性を出せないか」と日々模索しているわけです。

マツダがここ数年大ヒットを連発しているのは、それに成功したからなんですね。マツダは「スカイアクティブ」というプラットフォームを開発し、CX-5から導入しています。

これをアクセラやアテンザなどにも採用して、すべてヒットさせているわけです。

「共通のプラットフォームでも、全部が個性的に見える」というデザインを極限まで追求したわけですが、こうした矛盾した要素を満たしたことが、いまのマツダの強さの理由と言えるでしょう。

言うのは簡単ですが、これを現実にするのは非常に困難です。

それを実現して、北米市場など世界からも高く評価されている現在のマツダは、日本の製造業の可能性を、また一つ見せてくれたと言ってもいいでしょう。

まとめ

以上、デミオの査定や買取の参考となるような情報をいくつかまとめました。長年不振にあえいでいたマツダですが、ここ数年の活躍は目覚ましく、古くからのファンにとっては非常にうれしい状況かと思います。

アクセラスポーツの大ヒット、ロードスターのモデルチェンジと嬉しい話題が続いていますが、これに新型デミオのヒットまで加われば、マツダ車全体のイメージもさらに上がることでしょう。

査定の動向を占いながらも、こうしたマツダの活躍を見て、エネルギーをもらったり、成功のヒントを学んだりするのも、査定で成功することと並んで、価値のあることと言えるかも知れません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る