ムーヴの買取~2013年のマイナーチェンジが査定に与えた影響~

ムーヴは2013年に大規模なマイナーチェンジを行い、これによって旧型の査定での買取価格は大きく下がってしまいました。

新型のムーヴは、1年経ったいまでも高い評価を得ており、これが中古車市場に流れてきたら、旧型の買取価格はさらに下がるといえます。

ここではそんなムーヴのマイナーチェンジの詳細と、2014年現在の中古車市場での相場、もうすぐ来ると言われているモデルチェンジのタイミングなど、査定・買取のヒントとなる情報を提供していきます。

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ムーヴの中古車の価格相場(モデル別一覧)

ムーヴの中古車市場での、現在の価格相場を一覧にすると下記のようになります。

・1995年モデル…1~33万円
・1998年モデル…1~60万円
・2002年モデル…1~138万円
・2006年モデル…20~128万円
・2010年モデル…34~189万円

これを見て多くの方が気づくのは、「モデルチェンジの周期が4年ごと」ということでしょう。

この法則に従えば、2014年にモデルチェンジがあるということで、実際噂になっていますが、これについては詳しく後述します。

周期以外の点を見ると、やはり元の新車価格が安いこともあり、最高値も安いということを実感します。

これだけ頻繁にモデルチェンジをしていると、中古車も「もうすぐモデルチェンジだから」という理由で、新車同様に価格が落ちる(※)ものですが、その割にはさほど落ちていないと言えるかもしれません。

※公式の新車価格はもちろん落ちません。ただ、「もうすぐモデルチェンジだから」という理由で値引き交渉をすれば、ディーラーで大きく値引きをしてもらえます。

2013年の大規模マイナーチェンジが買取に与えた影響

ムーヴは2013年に大規模なマイナーチェンジを行いました。

「正直、ここまでやるとは思っていなかった」という関係者の声を日経トレンディが紹介しているくらい、業界に軽く衝撃を与えるマイナーチェンジでした。

内容は詳しく後述しますが、これだけ大規模なマイナーチェンジになるともはやモデルチェンジに近いものがあり、それ以前のモデルは中古車市場でも買取価格の下落傾向が見られます。

今後、前モデルの価値が上がることはもちろんありませんし、特に「もうすぐ来る」とずっと言われているモデルチェンジもそろそろ来る可能性が高いので、旧モデルに乗っている方は、買い替えを検討しているなら、早めに行動するべきかも知れません。

(では、2013年のマイナーチェンジの内容を詳しく解説します)

・軽自動車で初めて「自動ブレーキ」を実用化

これは非常に価値のある試みです。

軽自動車以外では徐々に広まっている自動ブレーキですが、軽自動車ではムーヴのこの時の改善が初めてでした。(2014年5月の現在では、スズキのハスラーなどでも導入されています。)

・軽自動車にも関わらず、5%の値下げ

2013年のムーヴは徹底した値下げをしており、それまでの価格を5万円(5%)安くしました。

これについて評論家の国沢光宏氏は「軽自動車の5%値下げなんて、聞いたことがない」と驚きのコメントをされています。

ただでさえ安かったムーヴがさらに安くなったことで「中古じゃなくて新車で買ってもいい」というユーザーが増え、中古車市場でもムーヴの値下げを余儀なくされました。

(当然、これ以降に旧モデルを査定に出した方は、安い買取価格となってしまいました)

・燃費もワゴンRに近づき、競合車中トップレベルに

軽自動車の中で最も燃費の良さを追求しているのがスズキのワゴンRですが、新型ムーヴはそのワゴンRの燃費に近づいています。

たとえばアイドリングストップを開始する速度が、それまでのムーヴでは「時速7km」でしたが、改良によってワゴンRと同じ「時速9km」になっています。

つまり、より早い段階からアイドリングストップの態勢に入れるということです。いまの日本の自動車市場は、中古でも「低燃費」が特に人気の要素です。

その低燃費で全車種中ナンバーワンとも言えるワゴンRに近づいたのは、非常に大きなことだといえます。

他にも新型で進化した部分は多数ありますが、それらの部分を見れば見るほど、旧型とのギャップを実感します。

現時点でも旧型の買取価格は下がっていますが、これがさらに「新型の中古」まで市場に流れてくるようになったら、旧型の査定はますます不利になるでしょう。

「新型の中古」が市場に流れる前に、旧型に乗っている方は早めに査定を受けることをおすすめします。

(もちろん、まだ乗りたいという場合は別で、あくまで買い替えを検討している方のみですが)

ムーヴを査定に出すタイミング ~モデルチェンジはいつ?~

ムーヴに限らずどんな車種でも、モデルチェンジは査定を出すタイミングを計る上で、最も重要な要素です。

そのムーヴのモデルチェンジですが「2014年10月に行われる」という記事がネット上のあちこちで見受けられます。

これだけ多数見受けられるとまるで事実のようですが、実際には2014年5月現在、そんなアナウンスは一切ありません。

「2014年10月」という内容を書いているブログやサイトを見てもすべて個人の方が運営されているものであり、引用元などもはっきりしていません。

結論から言うとこれは完全なデマなのですが、こうしたデマでも大量に拡散してしまうと、それを信じてしまう方も出るので困ったものです。

現時点ではムーヴのモデルチェンジの予定はまったく立っていません。ネット上のデマには騙されないようにしましょう。

・なぜ2014年10月説が持ち上がったのか?

これは、先にも紹介した通り、「これまでのムーヴのモデルチェンジが4年ごとだったから」という理由です。たしかに2代目~5代目までものの見事にすべて「4年ごと」となっています。

初代~2代目のみ「3年」ですが、逆に早いということは「そろそろモデルチェンジが起きる」という説をさらに強める根拠となるわけです。

こうした他の車種には見られない「周期」があるので、2014年説を主張した人や広めている方に悪気があったわけではないのでしょうが、ネット社会の問題点をあらためて感じさせられます。

ムーヴの専門店での査定・買取について

ムーヴはこれだけの人気車種なのですが、専門店はありません。

ダイハツの専門店なら各地にありますが、個別に査定を依頼するのでなければ、ダイハツ直営の認定中古車サイト「U-CAR」を利用して、「お近くのダイハツディーラーで」査定をするという形になります。

「それじゃ下取りじゃん」と思われるかも知れませんが、ダイハツの新車をその後で買わなくていいので、下取りとは違います。このように、メーカーやディーラーが直営でやっている「買取」もあるということですね。

ただ、この方法で買取を依頼すると、その後で販売する経路もこのU-CARと、各地のダイハツの中古専門店オンリーになります。

ダイハツの場合、スバルや外国車などのように熱烈なファンがいるわけではなく「便利な軽自動車なら何でもいい」というユーザーがほとんどです。

そうした特性を考えると、より多くの業者、消費者にアプローチできるオーソドックスな一括査定を利用した方がいいでしょう。

まとめ

以上、ムーヴの買取のヒントとなるような情報をいくつか紹介しました。

いま、日本における新車販売の5割が軽自動車となっており、今後これらの新車の軽自動車が、ますます大量に中古車市場に流れてくるということです。

軽自動車というジャンルはいま間違いなく、中古車市場で最大の激戦区であり、査定・買取の動向も激しく変化します。

実際、2014年5月現在では、スズキのハスラーが「軽自動車SUV」という新しいジャンルを開拓し、大ヒットを記録しています。

ハスラー自体はまだ中古車市場には流れていませんが、軽自動車の流行が変わったことで、すでに中古車市場にも大きな影響が出ています。

こうした激しい変化を続ける中古車市場の中で、ムーヴに限らずベストのタイミングを見極めて、愛車を高く売りたいものです。

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