オデッセイの査定 ~モデルチェンジによる買取価格の急落に注意~
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フィットと並んでホンダを代表する車種・オデッセイは、中古車市場で査定される件数も多く、買取価格も高い車種となっています。
2008年のモデルチェンジの直後は、旧型が市場にあふれて買取価格が大きく下がったという時期もありましたが、いまは持ち直しています。
ここではそんなオデッセイの中古車の相場と合わせて、高く査定してもらうためのポイントや注意点を紹介していきます。
オデッセイの中古車価格の相場
オデッセイの2014年5月11日時点での中古車の相場は、下のようになっています。
・94年モデル…1~43万円
・99年モデル…1~85万円
・03年モデル…10~221万円
・08年モデル…88~360万円
・13年モデル…249~435万円
(カーセンサーnetより)
ご覧の通り、94年や99年のモデルは最低価格が1万円からと、安いものはほぼ投げ売り状態になっています。
特に初代は最高価格でも43万円ということで、最も高い買取価格がついた場合でも、大体20万円程度と思っておいた方がいいかも知れません。
これは2代目も同じで、初代よりは多少高いですが、それでも最高価格が85万円止まりです。ということは中古の買取価格も最大40万円程度ということになります。
こうして見ると初代と2代目はあまり高い査定価格は期待できませんが、その分入手する時も中古で安く入手していたり、あるいはもう十分元を取るほど乗った、ということでしょうから、これは別に悪いことではないかと思います。
ホンダオートテラスなら、高く買取してもらえる?
ホンダオートテラスというのは、ホンダ認定の中古車ディーラーです。ここでは中古車を「売る」だけではなく「買取」もしてくれます。
ホンダ専門ということで、オデッセイなどホンダの車種を求めている方が集まりやすいため、在庫を抱えずよく売れると言えます。
そのため、普通の査定業者に依頼するよりも、ホンダオートテラスで依頼した方が高く買取してもらえる、という話も聞かれます。
これは同様に専門店を持っている他のディーラーでも言われることですが、結論はやはり「車種による」というものでしょう。
・マニア向けの車種でなければ、専門ディーラーである必要はない
ホンダの中でも、一般の方の間でパッと名前が浮かんでこないようなマニア向けの車種なら、たしかに専門店で売った方がいいかも知れません。
しかし、オデッセイのように日本中で需要があるような車種の場合は、とくに専門ディーラーでなくても売れるのです。むしろ、多くの消費者が集まっている一般の中古車販売会社を通した方が売れやすいかもしれません。
このあたりは、どちらの方が売れると断定するのは難しいですが、「専門店の方が絶対有利」ということがないのは確かでしょう。
オデッセイの専門店での査定も同様
オデッセイはフィットなどと並んでホンダを代表する人気車種なので、この売買を専門にする業者も存在します。
大阪府の「ホンダオートディーラー」という会社ですが、ここは完全にオデッセイのみを扱っており、オデッセイを高値で買取してもらえます。
一般の査定業者と比較して、どちらが高く買取をしてくれるかは、実際に依頼をしてみないことにはわかりません。ただ、一つの車種に特化した専門店の強みとしては、「査定にかかる労力が少ない」ということが挙げられます。
毎日違う車種をチェックしていると、チェックすべき部分が毎回違うので、どうしても手間がかかります。それはそれで、自動車全体に詳しくなるにはいいかも知れませんが、それはお客さん(中古車を売る人)にとっては関係がないことです。
お客さんにとっては、自分の車をどれだけ高値で買い取ってもらえるか、が一番重要なことであり、それに直結することをしてもらった方がありがたいわけです。
その点、オデッセイのみに特化して査定をしていると、非常に効率よく査定ができるため、これにかかる手数料を削減することができます。
その分高く買取できる(可能性が高い)ということは、売る側としてはメリットだと言えるでしょう。
一括見積もりだったら、これらの専門店も参加している
このようにホンダの専門店でも、オデッセイの専門店でも、それぞれにメリットがあると言えます。また、ネットの一括見積もりをしたらこれら専門店の査定が受けられない、というわけではありません。
ネットの一括見積もりで大規模なものは、これらの専門店も参加しているため、「専門店と一般の中古車業者」という形で見積もりを取ることが可能です。
専門店が必ず見積もりに参加してくれるとは限りませんが、参加していなかった場合は個別に見積もりを取るなどすればいいでしょう。
いずれにしても、専門店の査定だけ受けるより、一般の業者と両方受ける方が、当然査定価格は上がりやすくなります。
仮に専門店に買取を依頼するにしても、ネットの一括見積もりという便利なシステムは同時に採用し、使い慣れていくべきでしょう。
オデッセイの売却はモデルチェンジに注意
新しいモデルにチェンジするとき、古いモデルの中古車が大量に市場にあふれ、価格が下がるということはよくある現象です。
ただ普通の車種の場合、そもそも現行モデルの流通量もそんなに多くないため、そこまで劇的な変化は起きません。しかし、オデッセイのように現行モデルで大量の車両が出回っているものは別です。
それらが(たとえ一部でも)一斉に中古市場に流れたら、それだけで一気に供給過多となるため、こうした人気車種はモデルチェンジによる旧モデルの価格の下落が起きやすくなります。
・2009年に実際に大幅に下落した
実際、2009年のモデルチェンジでオデッセイのそれまでのモデルは中古車市場での価格が一気に下落しています。
自動車評論家の籠島康弘氏による当時の記事を見ても、
「旧型が一気に中古車市場にあふれてきた」
「3ヶ月の平均値落ち額が約15万円」
などの内容が指摘されています。(2009年1月20日のAll Aboutより)
・フィットはモデルチェンジでも価格が落ちなかったが・・・
同じホンダのフィットが、初代から2代目にモデルチェンジするときは、その直前まで売れ行き(初代の新車)が落ちず、中古車市場でも初代が値落ちすることはほとんどありませんでした。
しかし、これは例外的なケースで、オデッセイやフィットのようにメジャーな車種でモデルチェンジが起きたら、大抵は中古車が市場にあふれて、一気に値落ちするものです。
そのため、オデッセイを高値で売りたいと考えている方は、モデルチェンジには特に注意する必要があるでしょう。
今のところ、最後のモデルチェンジが2013年なのでしばらくは大丈夫でしょうが、それでも発表された直後から起きる現象ですから、早め早めに行動して、損をしないようにする必要があります。
なお、上で紹介した記事で籠島氏は、「このままオデッセイが値落ちするかは疑問」「そろそろ底値を打って、しばらく停滞期を迎える」と指摘されていますが、たしかにその後の市場はそれに近い状態となりました。
そして、いまは中古車全体の人気ランキングでもオデッセイが上位10位以内に入るくらい人気が復活しています。
このように同じ車種でも人気がある時期もあればない時期もあるので、その「ない時期」に差し掛かった場合、あえて売却を我慢するということも、意味があるかも知れません。
まとめ
以上、オデッセイの買取価格や、高く査定してもらうための業者の選び方などについて書きました。
直接参考になった部分も、間接的に参考になった部分も、オデッセイを売却される方の買取価格の向上に、役立てていただけたら幸いです。
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