車の売る前に掃除をすることで買取査定額はアップするか?

車を売る前に十分な掃除をすると買取査定額はアップする、と言う話をちまたで耳にしますが、本当なのでしょうか?

結論から言ってしまえば、日本自動車査定協会が監修する査定業務の中で一般の人がおこなう通常の清掃レベルでは、残念ながら加点を期待することはできません。

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外装内装の加点は条件がとても厳しい

これは、査定手続が基本的に減点方式で算出されるようになっているためであり、特に外装内装の加点に対しては、とても厳しい条件になっています。

当然に査定アップのための加点については、一般の人が掃除やワックスがけなどをおこなっても到底プラス評価になることはありません。

たとえば外装の加点要件は、外板の修理歴がなく無傷であることが基本条件となっています。

内装については、シートや内装全般に特別な清掃を必要とする汚れがないことや、タバコやペット臭などを始めとする車の中の臭いによる減点がないことなどがあげられます。

まれに登録から間もない新しい車などで、その条件に該当する車の買い取りの発生もありますが、通常当年物から1年物に関しては、その条件は当てはまらず、良い状態であることが当たり前とされ加点にも繋がりません。

査定前の掃除は減点を抑える効果あり

では、「査定前の掃除がすべて無駄な作業なのか?」と問われれば、そうではありません。

少なくとも掃除がしてある車では、査定がしやすくなることに間違いはありませんので、査定の減点を抑える助けに繋がります。

どうして減点を抑える効果があるのかというと、まず外装を見た場合に適切な清掃が行われていれば、傷やへこみ、そして修理跡や修復歴の有無などについて見落とすことが少なくなります。

査定時には、清掃が適切に行われていない状況の車では、へこみや傷の減点範囲が曖昧となる場合は、少し広範囲に減点を取る場合もあります。

査定の基本としての標準状態は、良い状態の車を指していますので、未清掃の車であれば相応の減点がなされることもあるでしょう。

そのような状態では、無条件に外装の清掃と磨きを必要と見られる減点はもちろんですが、それ以外の修復箇所から修復歴に至っても査定員は、疑いを持って見るようになります。

当然ながら査定時間は余分にかかり、特別人気のある車でもない限り積極的な価格の上乗せについては、査定員も乗り気にならないこともあるでしょう。

内装についても同様で、特に臭いに関しては、査定員個人の感覚的なものにも左右されるので、掃除が行き届いているか否かということは、車の印象を決める上で大きな影響を与えます。

簡単な掃除で構わない

では、「どの程度の掃除をしておけば良いのか?」と言うことですが、それほどのことはないのです。

ガソリンスタンドで機械洗車を行い、室内のホコリ等、掃除機を使ってバキューム清掃と念入りな水拭きが行われていることが基本となります。

つまり、たったそれだけで、減点を抑える期待はできるのでやっておいて無駄にはなりません。もちろん、忙しい人でも無駄に時間を費やして清掃をしなくて済むので、便利な方法といえるでしょう。

簡単な掃除で構わないので、査定前にぜひ、実践してみて下さい。

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