走行距離が多い車を少しでも高く売る方法はあるのか？

走行距離が多い車のことを査定時の業界用語で「過走行車」と呼ぶことがあります。これは、初度登録から数えた年数に対して、標準的な基準となっている走行距離を過ぎて使われている車に対しての呼称です。

つまり、走行距離が多過ぎる車という意味になるわけですが、こうした車は、査定での走行距離による減点が大きく影響し、同じ年式の同程度の車と比べて評価が大きくマイナスします。

kaitori01

もちろん減点評価は、その走行距離に応じて段階的に決められていますが、年式が新しい過走行車ほど減点が大きくなっています。

通勤や通学、又、車を仕事で利用している場合、どうしても過走行になってしまいます。

おおむねですが新車から5年間は、毎年1万キロ程度が標準走行距離となるので、1年で1万キロを超える使い方をする人は、注意が必要です。

さて、走行距離が多い車を少しでも高く得るための方法についてですが、すでに過走行となっている車のメーターに手を加えることはできません。

売却時の注意点として、走行距離を記録しているメーターを改ざんする行為は、違法行為となるために絶対に行ってはいけません。

査定時にすでに走ってしまった距離を縮めることはできませんが、過走行車であっても売却に自信を持っている中古車販売店などは、ある程度の査定の上乗せを期待することができます。

過走行となる人は、すでに車の使い方が決まっていて、年間の走行距離が多くなることも解っている場合がほとんどです。

年間走行距離が多い人の大半が、車を選ぶ時に「売却時には、どうせ過走行でマイナスになるから安い車で良い」といった選び方をする人が少なくありません。

ところが、買い取りをする業者や販売する中古車店から見た場合、「せめて人気車やレアな車なら、客付きも良いので価格が上乗せできるのに…」という本音があるのです。

過走行になりがちな人は、今後車を買う際には、ライバル車より10万円以上高くてもできるだけ新型の人気のある車を選びましょう。

そして、5万キロを超える前に一度売却を検討し、その後は、1万キロ毎にそれぞれ5万9千キロ、6万9千キロと大台を超える前に売却の検討を行いましょう。

また、現在過走行車の売却を検討している人は、迷わず一括査定見積りサイトを利用して、複数の業者から査定を集めて、より高い査定見積りを提示してくれる業者を探しましょう。

トヨタのハイブリッド車などに乗っている人は、同じ車種の新型車への代替を検討し下取り査定も行い、総合的に検討してみることも得策の一つになります。

いずれの場合も、人気車に乗っていればたとえ10万円の減点でも、相場での人気があれば買取り価格の実勢では、マイナスを補える場合があります。

過走行車の売却先は、1社だけに絞らずに総合的に見て検討しましょう。

車の買取査定Campus～少しでも高く車を売るために