ヴィッツの査定~マイナーチェンジの成功で買取価格も高額に
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1999年の大ヒットから、日本のコンパクトカー市場を牽引し続けたヴィッツは、中古車の査定においても相変わらず高い買取価格がついています。
特に2014年のマイナーチェンジによって、ガソリン車でありながらハイブリッド並の低燃費となり、いまのガソリン高を背景として、今後もますます査定で有利になることが想像できます。
しかし、ライバルのフィットには依然差をつけられており、フィットの動向によって受けるヴィッツの査定への影響も無視できないものがあります。
ここではそのようなヴィッツの査定や買取価格に影響を与えるさまざまなトピックスと、中古車市場での価格相場などを紹介していきます。
中古車市場での価格相場を見てみよう
ヴィッツの中古車の価格相場は、2014年5月現在、下のようになっています。
・1999年モデル…1~89万円
・2005年モデル…13~168万円
・2010年モデル…65~328万円
(2014年5月14日のカーセンサーnetでの情報)
見ての通り1999年モデルの最安値は1万円となっています。しかし、これはもちろんヴィッツの価値が低いというわけではなく、どのようなクルマであれ15年落ちなるとそのような価格になってしまいます。
当時はヴィッツが非常に売れており、街中にヴィッツがあふるごどの状態でした。そのため、市場に流通している当時のモデルの数も圧倒的であるということも、このような安値になっている一つの要因です。
(もちろん、そもそもの新車価格が安かったというのもあります)
ハイブリッドに匹敵する低燃費が注目の的
ヴィッツの現行モデルは2010年のものです。その後、2014年のマイナーチェンジでは、燃費が劇的に向上しました。
どのくらい向上したかというと「ハイブリッドでないのに、ハイブリッドと同レベル」の燃費です。
しかも「馬力はハイブリッドより上」ということで、このマイナーチェンジには多くの自動車ファンや専門家が注目しました。
・評論家・国沢光宏氏も絶賛
自動車評論家の国沢光宏氏は、2014年4月25日のAll Aboutの記事で、このマイナーチェンジを絶賛しています。
「このくらい熱効率がよくなると、ディーゼルエンジンも要らなくなってしまう」と、新型ヴィッツの燃費のよさと、馬力の高さのバランスを評価しています。
また、「相対的にアクアの魅力が低下する」と、この進歩が他のハイブリッド車種にも大きく影響することを指摘しています。
確かに燃費の良さが売りで人気を伸ばしてきたハイブリッドカーは、このマイナーチェンジによってかなりの影響を受けることでしょう。
・「エコカー」の定義が複雑になっている
少し前まで、「エコカー=ハイブリッドor電気自動車」という明確なイメージがありました。しかし、近年この構図が崩れつつあります。何によって崩れているかを箇条書きにすると、下のようになります。
・超低燃費のガソリン車が増えた(今回のヴィッツ)
・クリーンディーゼル車が進歩した
・「石油の節約」を考えるなら、シェールガス対応の車の方がいい
上記の2つについては「エコカーでない方がむしろエコ」という事態が発生しているわけです。
3つ目は自動車の技術とは別の問題で、「シェールガス」という新たな天然ガスが、世界の各地で大量に見つかっていることにあります。
これは石油に換算して200年~300年分の埋蔵量があると見られており、「石油の枯渇を防ぐ」ということを考えると、「一番エコなのはシェールガス車ではないか?」という発想も生まれるわけです。
(なお、埋蔵量については諸説があります)
このように「エコカーの定義」が揺らぐ中で、その代表ともなっている新型のヴィッツは、燃費重視の傾向が強いいまの市場において、査定買取において今後評価がアップする車種と言っていいでしょう。
最大のライバルはホンダのフィット
車に興味がある方ならご存知の通り、ヴィッツの買取査定を考えたときに最大のライバルとなるのはホンダのフィットです。共にコンパクトカーを代表する車種ですが、現時点ではフィットの方が多くの人に支持されています。
2014年の価格.comの中古車人気ランキングでもフィットは堂々の1位に君臨しており、「コンパクトカーの中で1位」ではなく、「全車種の中で1位」という文句なしの評価を得ています。
対するヴィッツは同じランキングで17位とやや低迷しており、現時点ではかなりの差をつけられている、というのが率直な状況です。
とはいえ、フィットを追随できる数少ないコンパクトカーであることは間違いなく、中古車市場でもフィットの動向がそのままヴィッツの買取査定に影響するのは間違いないでしょう。
フィットの在庫が少なくなればヴィッツの需要も高まって買取価格が上がりますし、逆にフィットの在庫が多くなれば、ヴィッツの買取価格も下がります。
・フィットのモデルチェンジは当分起きない
フィットによって受ける影響で一番大きなものは、やはり「フィットのモデルチェンジ」です。
新しいフィットが登場することで、古いモデルのフィットが大量に市場に出回るため、それによってコンパクトカー全体の査定価格が下がります。当然ヴィッツの査定も下がるということです。
ただ、フィットは2013年にモデルチェンジをしたばかりなので、しばらく新しいモデルが出ることはありません。なので、これについては安心していいでしょう。
むしろモデルチェンジが起きるのはヴィッツの方で、最後が2010年ですから、数年以内に起きる可能性があります。
その時には現行モデルの価値も下がってしまいますから、このタイミングを見ながら一番いい時期に売却するといいかも知れません。
もちろん「いい時期」がいつかは、その人がいつまでヴィッツに乗りたいかにもよるので、当然ですが一概には言えませんが。
また、フィットのモデルチェンジは当分ないとは書いたものの、マイナーチェンジは当然あります。
ヴィッツの今回のマイナーチェンジが大きな話題となったように、「フルモデルチェンジ並に影響力があるマイナーチェンジ」もありますから、「モデルチェンジがない」と油断しない方がいいでしょう。
買取専門店での査定について
ヴィッツの買取専門店は、意外にも実店舗では存在しません。(少なくともウェブ上には情報が出ていません)
ただし、オンラインショッピングとしての店舗なら、ヴィッツ10系の買取専門店があります。
「オートスタイル」という業者さんですが、オンライン専門ということで在庫コストは最小になっているでしょうし、その分買取価格が高くなる可能性もあります。
一般的な車の一括査定と合わせて、こうした業者さんにヴィッツの買取査定見積もりを取ってみるというのもいいかと思います。
まとめ
ヴィッツが属するコンパクトカーというジャンルは、今後ますます競争が激しくなると言えます。
軽自動車と合わせて、ガソリン高の時代にニーズの高いジャンルですし、少子化・晩婚化によって家族の人数が減ることで、ファミリー向けでもこうしたコンパクトな車で十分になるでしょう。
そのようにニーズが高まるということは、今後他社のライバル車も改善に磨きがかかるということです。
ライバル車の性能改善が激しくなれば、これらのレベルアップがヴィッツの査定・買取に影響を与える割合もますます大きくなります。
ヴィッツのように競合の多い車種は、査定額や買取価格を占う際にも、特にライバル車の動向を注意して見る必要があると言えるでしょう。
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