クラウンアスリートの買取査定~セダンで唯一気を吐く高級サルーン
- トヨタの情報
- クラウンアスリートの買取査定~セダンで唯一気を吐く高級サルーン はコメントを受け付けていません
クラウンアスリートをはじめとしたクラウンシリーズは、ほぼ壊滅状態の日本のセダンの中で唯一売れている車種であり、中古車の査定・買取でもとても優遇されています。
この記事では、そんなクラウンアスリートの買取価格の目安や売買の専門店の情報、シリーズの人気、そして2013年に話題となった「ピンクのクラウンアスリート」などについて語っていきます。
モデル別の中古車価格相場
クラウンアスリートの中古車の、モデル別の相場は下のようになっています。
・99年モデル…12~189万円
・03年モデル…49~310万円
・08年モデル…24~399万円
・12年モデル…320~768万円
この価格をご覧になっても、セダンの人気が落ちている現在においても、クラウンアスリートが高額で販売されていることがお分かりかと思います。
専門店での評価について
クラウンアスリートの専門店は、千葉県に1店舗あります。CSオートディーラーさんというショップで、このショップ以外では、少なくともネットの検索では専門店が出てきません。
専門店ということで、少なくとも千葉県や首都圏で程度のいいクラウンアスリートが欲しいという方はここに集まる可能性が高いです。
そう考えると、この店に持ち込むことで、買取価格が高くなる可能性もありそうです。
ただ、何しろ全国で1店舗なので、首都圏の方を除けばここで査定を依頼するというのはなかなか難しいでしょう。
他の車種の専門店でも言えることですが、結局車両の輸送費などで、高い買取査定の評価をもらったぶんがプラマイゼロになってしまう可能性があるのです。
唯一の例外は、全国各地に多数の専門店があって競争しているジムニーくらいでしょう。
・扱っているのは、18系・20系のみ
さらに、このCSオートディーラーさんで扱われているのは、18系と20系のクラウンアスリートのみです。
もちろん、クラウンアスリートの中で一番ニーズが高いのはこの2つのモデルなので、その2つに絞ることで販売や買取の効率を上げているのでしょう。
しかし、それはあくまでも店側の都合であって、他のモデルに乗っている方が買取査定をしてもらいたいと思っても、こちらではできないということになります。
見積もりを比較することが高くうるコツ
ごく一般的な考えになりますが、クラウンアスリートを少しでも高く売るためのベストな方法は、ネットの一括見積もりということになるでしょう。
簡単な情報を入力するだけで、大まかな買取価格が複数の会社から提示されるのですから、利用しない手はありません。
パソコンが苦手な方だと「サイトで情報を入力する」という作業を手間に感じられるかも知れませんが、入力はいたって簡単です。
パソコンの苦手な方に敬遠されないよう、入力が簡単にできるように工夫されているので、誰でも申し込みが出来るようになっています。
基本的には、車種、年式、走行距離などのごくごく基本的な情報を入力するだけです。
そもそも、若者がこれだけ車に乗らなくなっている現代、こうした業者がシニアの方を逃したら機会損失ということになってしまいます。
そうならないために、「申し込みフォームを簡単にする」というのは絶対条件なのです。
自分の車はどれくらいの値段で売れるのか?
クラウンアスリートの買取価格の基準については、自動車評論家の大岡智彦氏が、はっきりした数字を提示されています。
(ガリバーの公式サイト内の連載より *2013年5月16日)
それによると、新車価格に対して以下のような割合で変化していきます。
・3年後…59~66%
・5年後…35~39%
・7年後…26~30%
つまり、「3年後でも6割以上の価値があり、7年後でも3割程度の価値がある」ということです。これは他のほとんどの車種と比較しても、かなり高い部類にはいるでしょう。
日本で唯一売れているセダンです
大岡氏の同記事によれば、いまの日本の市場でセダンは「絶滅危惧種」と言ってもいいくらいの壊滅状態だそうです。新車で買った瞬間、クラウン以外の車種ではまたたく間に価値が下落し、翌日にはもう半分の価値しかない、ということもザラだそうです。
セダンが主流だった世代の方からすると「そこまで変わったのか」と思われるかも知れませんが、これが偽らざる現実のようです。
唯一売れているセダンであるクラウンの売上はすさまじく、新しいモデルを発売した1か月後の受注状況が、目標の4000台の6倍近い、2万5000台となったこともあります。
まさに「一人勝ち」の状態ですが、この人気はそのまま中古車市場にも持ち込まれています。
中古車市場でもセダンはクラウンアスリートをはじめとした、クラウンシリーズの一人勝ち状態です。
このシリーズを売りに出すオーナーの方にとっては、非常にこのましい状況といえるでしょう。
ピンクのクラウン、「ReBORN PINK」はいくらで売れる?
2013年の10月、自動車ファンの間で大きな話題となった「ピンクのクラウン」。クラウンアスリートGのボディカラーが鮮やかなピンクに塗られたもので、元AKB48の前田敦子さんなども宣伝に起用され、多くの人々の注目を集めました。
生産された台数は約650台で、大部分の納品はすでに済んで、実際に路上を走っているはずです。このクラウンアスリートReBORNの査定価格について、専門家の方は下のような予測をされています。
・将来的には激しく値下がりする?
前述の大岡氏は同じ記事の中で「ピンクのクラウンなどありえない」と厳しい見方を示しています。
これは大岡氏の好みを語っているわけではなく、この記事は「買取価格が高くなるクラウンはどのようなものか?」というポイントを語った記事です。つまり「買取価格が安くなる」という意味での「ありえない」です。
大岡氏は、クラウンアスリートに限らず中古車の査定価格と色の関わりについてこう語られています。
「めずらしいカラーの車を査定に出して、『このカラーは希少だから、もっと高い価格がついていいはずだ』という人がいる。しかしこれは間違いだ。希少ということは『不人気』という自覚を持った方がいい』という内容です。ただ、こうも語られています。
・100台限定などの少数販売なら、逆に高くなる
これはもちろん、「本当に希少」だからです。(売主の思い込みではなく)
今回のピンクのクラウンアスリートの場合100台ではなく650台ということなので、どれだけの希少価値がつくか、市場に出回ってみないとわからないかも知れません。
たとえば若者に影響力のある芸能人の誰かがこれに乗ったりすれば、それだけで人気が急騰するということもありえます。
ピンクのクラウンアスリートに限らず、こうした「レア物」というのは、あくまで人間の脳内で生まれるイメージによって価値が変わるものです。そのため、普通の中古車の価格以上に、相場がどうなるか読みにくいのです。
もちろん、ピンクのクラウンアスリートを持っている方はほとんどいないはずなので、その査定価格を気にする必要はないかも知れませんが、車好きの方ならこの車がこれからどうなるのか、興味があるところでしょう。
まとめ
以上、クラウンアスリートの査定の参考となるような情報をまとめさせていただきました。日本のセダンの人気を支える唯一のシリーズとして、今後アスリートにもその他のクラウンにも、さらなる進化を遂げていただきたいものです。
最近のコメント