ちょっとこわいビタミンの話
健康食品、サプリメントに多いのがビタミン類になります。
普段の食生活の中で、不足しがちな栄養素であり、人間の体に必須でもある栄養素です。
レモンなどに含まれているビタミンCを始め、数々のビタミンがあり、いずれもサプリメントなどで補うことが出来ます。
しかし、手軽だからと安易に飲み、薬との飲み合わせを考えずに不用意にビタミンを摂取することは賢いとは言えません。
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薬の中にはビタミンと併用する事で薬の効果を妨げてしまうものがいくつかあります。
中には効果を増強させてしまうなどの結果になるものもあり、場合によっては命の危険すらあります。
血液が固まらなくなってしまう
例えば、ビタミンAと血液凝固防止薬を併用すると、血液凝固防止作用を強化してしまい、必要以上に血液が固まらなくなってしまいます。
つまり、怪我などをしたときに血が止まらなくなることになるのです。
また、前述のビタミンCでは、利尿薬やホルモン剤との併用は避けるべきとされています。
利尿薬を摂取しながらビタミンCを摂り入れると、腎結石や尿路結石が出来やすくなってしまうんです。
ホルモン剤の場合は、薬剤代謝を阻害されることで血中のエストロゲン濃度が必要以上に高くなってしまい、ホルモンバランスが崩れて月経周期が不規則となってしまう恐れがあります。
他にも心臓疾患などの際に処方される強心剤を飲んでいるときにはビタミンDを避けた方がよく、抗てんかん薬は葉酸との相性が悪いです。
特に強心剤の場合、ビタミンDとの併用で効果が出すぎてしまい、吐き気やめまい、不整脈といった症状が出ることもあります。
摂取する前に医師に相談
確かにビタミンは人の体に必要不可欠な栄養分ですが、通常の食事以外でビタミンを摂取する場合には、そのほかの薬との相性をきちんと考えなければいけません。
しかしながら、素人ではよくわからないはずですから、受診したときに医師や薬局の薬剤師にビタミン剤を普段から飲んでいることを必ず伝えるようにしてください。
それが飲み合わせで失敗しない最善の方法です。
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