口から飲んだ薬はどのようにして患部までたどり着くの?
薬を飲むということは、体の悪いところを治すためにほかなりません。
健康であるのに薬を飲むことはありませんし、そのような状態で薬を服用すれば、副作用などに悩まされる結果になるだけで、何もいいことなどありません。
さまざまな薬がありますが、それらの薬がどのように体内で作用し、どのように成分が患部へたどり着くのかが気になる方もいるでしょう。
自分が飲んでいる薬について知るいい機会でもあります。今回は、飲んだ薬がどのようにして運ばれていくのかを解説したいと思います。
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副作用の有無は肝臓の働きしだい
一般的な飲み薬の場合、食べ物と同様に、食道から胃へ、胃から腸へ行き、吸収されて、さらに肝臓へ運ばれます。
食前、食後などタイミングが決められているものが多いですが、そのほとんどが食べ物と同時に胃の中へ送られることで、胃の中で食べ物と一緒に分解されて小腸へ運ばれることになります。
大部分はそのまま血液の中に入り、血管を通って患部(病気のある部位)まで届けられます。
このとき、薬を運ぶ役割として最も重要な位置にある臓器が肝臓です。肝臓は薬を代謝する機能を持っており、多くの薬は代謝によって、形が変わったり作用を失ったりします。
副作用の有無は、肝臓の働き具合によっても決められます。
効率よく薬の効果を得るためには用法用量を守ること
薬が患部へ運ばれる流れとしては、まず、薬を飲む(経口)、その後に胃を通過して、腸で吸収されます。その後、肝臓で代謝されて血液へ流れ込み、体の組織へ運ばれて患部へ届きます。
いつまでも薬が体内に残っていてはよくありませんので、再度肝臓へ送られ、代謝を繰り返して排泄物と共に体外へ送り出されます。
次回服用までの時間が決められている薬などは、体内の代謝によって薬の成分が体外へ排泄される時間を考慮しての時間になります。
用法用量を守ると言うのは、薬の体内濃度を調整し、効率よく薬の効果を発揮するために必要なものです。
同僚と薬の効果や体内で作用する経緯などを話したことがありますが、効率的に薬を活用するためには、決められた時間、量を的確に守ることが最も大事だと言うことでお互いが納得したことがあります。
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