そもそも薬っていつ頃から使われていたのでしょうか?
私たちの健康を守るために欠かすことができないのが医療であり、薬になります。
薬を飲むことで病気を治療したり、怪我の治療をしたりといったことが可能で、古くから使われていた医療の一つです。
現代では当たり前のようにある薬ですが、この薬がいつからどのように使われていたのかを、ここでは書いてみたいと思います。
実のところ起源ははっきりしていません
日本最古の歴史書『古事記』の中にも薬に関する記述があり、その頃から薬があったのではないかと考えられています。古事記の中で描かれている薬は、因幡の白兎の中にあります。
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簡単に説明しますと、白兎が川を渡るためにワニザメをだましたところ、報復として皮を剥ぎ取られてしまったという話になります。
この中で出てきたのが、蒲の花粉になります。蒲の花粉は傷薬によく使われた薬で、最も古い傷薬とも考えられます。
古事記は伝説、神話といわれる類の話ですが、作られたのは遥か昔のことになります。
それほど前から薬というものが存在していたことを考えれば、人の生活には薬は欠かすことができなかったものであるということがよく分かります。
縄文時代の住居あとから薬草が
一万数千年前の縄文人たちの住居のあとからも、薬として使用したと見られる植物(薬草)が多数発見されており、数千年前の遺体からは外科的治療痕が見つかったなどの報告もあります。
中華料理でよく使われる香辛料でもある八角ですが、これも古くから使われていた薬の一つになります。胃腸のはたらきを助けたり、かぜの症状を良くする薬としていつからか使われてきました。
そのほかにも山椒の実や桂皮(シナモン)は新陳代謝を活発にする効果があるということで漢方薬として広く使われています。
これらのことは、以前に患者の方に訪ねられて気になったためにいろいろと調べてみたのですが、結果として自分自身も薬に関する面白い話を知ることになり、薬に対しての知識も増える結果になりました。
ちなみに、今では当たり前のように食べられている肉も、江戸時代などでは薬として使われていたようです。
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