リフィル処方箋って何?~アメリカで導入された革新的な方法
リフィル処方箋という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
リフィル処方箋を導入することは薬剤師や患者にとっても大きなメリットになり、期待感の高い制度ではありますが、なかなかに実現の難しい制度でもあります。
では、そもそもリフィル処方箋とはどういったものなのでしょうか?
患者と医療機関の双方にメリット
リフィル処方箋はアメリカで導入された制度で、患者が病院へ出向いて診察を受け、処方箋をもらって薬局へ行くと言う従来のシステムを廃し、リフィル処方箋を持つことで必要な薬を直接薬局などに行き、もらうことができるようになります。
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これまでは、その都度、病院で診察を受ける必要があり、薬代のほかに診察代がかかるなど患者の費用負担は大きなものでしたが、リフィル処方箋を導入することで、患者の金銭的な負担はより小さなものになります。
患者からすれば、毎度同じ薬を診察代を支払ってまでもらわずに済むというメリットがあります。
医療機関からすれば、定期診察を設けて病状の確認をし、それ以外はリフィル処方箋を使って各個服薬をしてもらうということができ、医師の負担を軽減することにも繋がります。
相互にとってメリットのある制度であることは違いありませんので、私の職場でもリフィル処方箋について議論したことはありますが、現在の日本ではまだまだ実現が難しいというのが実情です。
なぜ現在の日本で導入することが難しいのか
日本でリフィル処方箋の実現が難しい理由は、処方箋自体の取り扱いの難しさや診療報酬などに関する点数の計算の複雑さなどがあります。
また、日本とアメリカでは医療に関しての根本的な部分での違いがあり、この制度をそのまま導入しても、うまく機能するとは限りません。
日本という国にあった制度へ修正し、普及させていくことが重要です。そのためにも、変革していかなければならないことは山のようにあります。
それらを一つ一つクリアしていき、リフィル処方箋導入へ繋げていくことが必要です。
メリットの多いリフィル処方箋ですが、日本で普及するようになるためには、もうしばらく時間がかかりそうです。
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