治すためのクスリとは根本的に違う抑制薬や管理薬の役割とは?
多くの人が薬と言われると、病気を治すためのものという印象を持ちます。
実際、病気をした際には、治療のため薬を飲むことになりますが、薬の役割は病気を治すことだけではありません。
体調などを管理して、病気が進行しないように抑え込む薬も存在します。
すべての薬が治すための治療薬ではなく、抑制薬、管理薬といった役割を持っている薬もあると言うことを知っておくといいでしょう。
スポンサーリンク
抑制薬や管理薬ってなんですか?
風邪薬や痛み止めなど、症状を治す薬が一般的な薬のイメージになります。
このような薬の多くは飲みきりで終わったり、短期間の服用で症状がなくなればやめることができますが、体調管理や病気の抑制に必要になる薬は長期的に飲み続けることが必要になります。
血糖値や血圧などを管理するための薬が、それに当たります。
管理する薬は多少服用しなくても実際の症状は自覚しにくいので、人によっては一度処方を受けても飲まずに自己判断で中止してしまうこともあるようです。
しかし、そういった場合は自覚症状が出ていないだけで、体内では着々と病状が進行していることがほとんどです。
スポンサーリンク
病気の発症を抑えるのが主な役目
抑制薬の例として、比較的分かりやすいものでHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の治療薬があります。
HIV自体は根治することが依然として難しい性感染症の一つですが、治療に処方される薬を飲むことで、エイズの発症を抑えて生活を続けることができるようになります。
飲み続けることでHIVの増殖を抑制するなどの効果があり、薬を飲むことをやめてしまうと途端にHIVが活性化してエイズが発症するなどの事態になります。
こちらも同様に、飲み忘れているといったときにも目立った自覚症状はありませんが、飲むことを辞めた時点で体内ではウィルスが爆発的に増殖を始め、最終的にエイズを発症してしまうと言う結果になります。
「症状がないから飲むのをやめた」や「検査値が良くなってきたからやめよう」という自己的な中断は絶対にやめましょう。上手に体の管理、病気の抑制を行なうためにもきちんと継続的に薬を飲むようにしましょう。
スポンサーリンク