治験って一体どんなふうに行われるんだろう
ネットが普及し、多くの情報をすぐに調べることが出来る便利な時代になりました。
今までは知らなかったことも、ネットを介して知るという方が多く、メディアもネットの情報を反映して情報を伝えることもあります。
昨今、医療、医薬品に関しての情報の中で取り上げられることの多くなった治験ですが、そもそも、治験とはいったいどういうものなのかと思う方もいるでしょう。
新たな効果や安全性を証明する臨床試験
治験とは、病気に対して有効な薬を待つ人たちのために、まったく新しい薬を開発する研究者や医師が、より安全で有効性の高い薬を研究・開発し、それを世に送り出すために必要なステップの一つです。
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少し堅苦しい説明になりましたが、簡単に言えば、新しく作られた医薬品の効果を確かめ、安全性や効果の高さを証明するための臨床試験になります。
新しく開発された薬の候補を、実際に人に使った場合の有効性や安全性、副作用について確認する必要があり、確認が出来ない医薬品はどれだけ効果が高いと評されていても、医薬品として販売することは出来ません。
薬と言うのは、必ず副作用があるものです。
治験は、その副作用の確認にも必要な試験になります。
ボランティアとして協力できる
一般的に病院や薬局にある薬の多くは国から認可された薬になります。
試験薬などを一般患者に使用することはなく、治験を行なうためのボランティアを募集して臨床試験を行うのが一般的です。
様々な病気に対しての新薬は常に開発されており、それらの病気に悩んで新薬の開発を待つ方は多くいます。
藁にもすがる思いで治験へ参加し、新薬の開発に協力する方は多くいます。
諸外国に比べて遅れている日本の状況
日本における治験の状況は、海外と比較するとまだまだ成熟しているとは言えず、世界各国で既に使われている新薬も日本で使えるようになるには治験が必要ですが、日本国内での治験環境が先進諸外国に比べて遅れていることが大きな原因といえます。
安全性に対して非常にシビアな国としても知られる日本ですが、医療と言う分野に限って言えば、発展を阻害している原因の一つが、その安全性であるともいえます。
以前の職場で治験のボランティアの方と話をしたことがありますが、やはり新薬に期待をしてのボランティア参加であったようです。
それだけ新薬、高い効果を持つ薬の登場を心待ちにしている方が多くいるのです。
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