薬とサプリメントの悪い飲み合わせについて知っていますか?
薬剤師の立場から、意外に知られていないサプリメントと薬の関係について
今回は書かせていただきます。サプリメントと薬を併用している方はぜひ参考になさってください。
同時に飲んでも大丈夫?
健康食品、補助食品として多くの方が利用しているのがサプリメントです。
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日常の食事では補うことの出来ない栄養分をサプリメントで補い、栄養バランスを整えることが出来、更にはダイエット効果のあるサプリメント、美容効果のあるサプリメントなど実に多くのものが販売されています。
多くの方がサプリメントに過剰な期待を持っていることも多いですが、そればかりに頼り切った食生活は決していいものではありません。
そして、サプリをあまりオススメしない理由は、薬との飲み合わせに関して、あまりよろしくないことが起こる可能性があるからです。
サプリメントの成分によっては、薬を同時に摂取することにより、薬の吸収を妨げ、効果を弱めたりする事が確認されています。
この飲み合わせが悪いという現象は、いわゆる禁忌と言った部類とは少々異なるため、危機感があまりないのかもしれません。
でも、せっかく薬を飲んでいるのでしたら、その効果を最大限に得たいですし、体に思わぬ悪影響が出るのは避けたいものです。
症状を悪化させてしまう組み合わせ
飲み合わせが悪いとされている例をご紹介しますと、カルシウムと強心薬、マグネシウムと骨粗鬆症、鉄と甲状腺ホルモン薬などの組み合わせがあります。
これらは良くない相互作用が生じると言われており、場合によっては症状自体を悪化させてしまう危険性もあります。
サプリメントを健康食品なのだからと楽観的に考えている方もいるかもしれませんが、病気によっては摂取を控えるように指示される栄養分などもあります。糖尿病患者が糖分の過剰な摂取を禁止されることと同じなのです。
飲み合わせ次第では治療を妨げしまうことも
薬を使いながら、サプリメントで健康面のサポートをすれば安心だと安易に考えている方が多いようで、これまでの経験上、そうした相談を持ちかけられるケースが実に多いです。
しかしながら、その都度、サプリメント多用の危険性や薬との飲み合わせの危険性などを説明に追われることになります。
健康食品は薬ではないから医師の指示に従う必要はないと考えている方もいるようですが、薬との飲み合わせ次第では治療を妨げてしまうことになります。
一日でも早く治療をして病気を治そうと考えるのであれば、サプリメントも含めて、しっかりと医師に相談をする事が大切です。
もちろん、薬局などで薬剤師に質問をしても大丈夫です。
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