こんな邦題あり?~「ベイビー、入れ歯を外してみな」「鼻クソマン」
最近はあまり見かけなくなってしまいましたが、十数年ほど前まで、海外アーティストのCDを買うと必ずといっていいほどに変な邦題がつけられていました。
正直、筆者はこれがなんだかかっこ悪く、大嫌いでしたのでわざわざ邦題のついていない輸入盤を購入していたほどです。
しかし、最近になって邦題を見てみるとあまりにひどいセンスに逆に気になってしまうようになりました。そんなカオスな海外の名曲たちの邦題の一部をご紹介しましょう。
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まずは超定番の邦題たちから見直してみましょう~意外と変?
▲バンド名と曲名を勝手にくっつけられちゃったディープ・パープル
邦題と言って真っ先に思い浮かぶのがイギリスのハードロックバンド、ディープ・パープルの「紫の炎」でしょう。原題は「Burn」です。なぜかバンド名が曲名にくっつけられてしまいました。
意味不明なのに定着しすぎて原題を知らない人も多い曲…といえばポリスの「高校教師」でしょう。原題は「Don’t stand so close to me」もはや原型もありません。どこをどう受け取れば高校教師になってしまうのでしょう。
また今や世界を代表するロックバンドとなっているエアロスミス。彼らの楽曲にも変な邦題が付けられています。その名も「エアロスミス離陸のテーマ」…ちなみに原題は「Same Old Song And Dance」でした。どこをどう訳せばこうなってしまうのか。理解に苦しんでしまいます。
当時は多くの人が当たり前に受け入れていましたが、冷静に考えてみると突っ込みどころ満載です。
直訳だけど…日本語にしてしまうとなんだかマヌケです
▲「俺は百姓!」と叫ぶThe Whoのみなさん
意味としては間違っていないけれど、響きがとてもマヌケになってしまう邦題も数多く存在しています。
その代表と言えば超大御所バンド、The Whoの「俺は百姓!」でしょう。オリジナルタイトルは「Now I’m a Farmer」ですので決して間違った訳ではありません。しかし、もう少しひねってくれても良いのではないでしょうか。
また、ダサい邦題としてさまざまな場所で語り草となっているデイヴ・リー・ロスの「まるっきりパラダイス!」も忘れてはなりません。「Just like paradice」ですのでそんなにおかしな訳ではありません。しかしハードロック系人気ボーカリストの楽曲にはあまりにもふさわしくない響きになっています。
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もはや意味不明…この邦題をつけた担当者に事情を聞いてみたい
▲勝手にギター殺人者呼ばわりされてしまったジェフ・ベック
直訳は少々ダサくても許すことができますが、まったくもって意味不明なぶっ飛んだ邦題も数多く存在しています。
その中でも飛びぬけているのがAC/DCの「ギター殺人事件AC/DC流血ライヴ」です。ついに殺人事件が起こってしまいました。誰かがアンガス・ヤングのSGで殺されてしまったのでしょうか?「If you want blood」訳としては「血」という部分しか合っていません。ある意味すごいセンスです。
殺人ネタはこれだけではありません。ギター界の超ビッグネーム、ジェフ・ベックの代表曲である「Blow by Blow」にもヤバい邦題がつけられていました。「ギター殺人者の凱旋」…いつの間にジェフ・ベックは殺人者になってしまったのでしょう?だれかジェフ・ベックに教えてあげてください。
ちょっと懐かしのアーティストになってしまった10ccにも驚愕の邦題が存在していました。「びっくり電話」…そのタイトルにこちらがびっくりしてしまいます。ちなみにオリジナルのタイトルは「How dare you?」この言葉からどうしてこんなことに…。本当に当時の担当者を問い詰めてみたいと思ってしまいます。
割と最近のアーティストがヤバい邦題の餌食になってしまうことも…
冒頭でお話した通り、最近ではあまりつけられなくなってしまった邦題ですが、まれにとんでもないタイトルで国内盤がリリースされてしまうことがあります。
オジー・オズボーンバンドのギタリストとして大活躍したザック・ワイルドの名盤「Stronger than death」につけられた邦題を見た瞬間…CDショップで凍り付いてしまいました。アルバムジャケットに堂々と踊る「暴拳王」の文字。たしかに、筋肉隆々のザック・ワイルドのイメージにはマッチしていますが…原題は完全に無視です。
同じくメタル系バンドのパンテラも変な邦題がつけられています。「俗悪」「脳殺」「鎌首」「撃鉄」…。なぜか漢字2文字でシリーズ化されています。もちろん原題からは遠く離れてしまっています。
フランク・ザッパは変な邦題の宝庫!?ちょっと担当者出てこい!
▲偉大なアーティストなのに…変な邦題の餌食になり続けたフランク・ザッパ
完全にふざけてるとしか思えない邦題ばかりをつけられたかわいそうなアーティストが、伝説のギターヒーローとの呼び声も高い鬼才フランク・ザッパです。
「鼻クソマン」「ベイビー、入れ歯を外してみな」「いまは納豆はいらない」「黄色い雪の下にはウンコがあるから食べちゃだめ」…これ、全部曲のタイトルなんです。
決してフランク・ザッパはお笑い系アーティストではありません。その斬新な音楽性と類まれなるギターテクニックで、スティーヴ・ヴァイやジョン・フルシアンテなど現在、第一線で活躍するスーパーギタリストたちに多くの影響を与えてきた偉大なミュージシャンです。
ほとんどが原題にはまったく関係ないものばかりですので、本当に日本のレコード会社の担当者を呼びつけてやりたくなってしまいます。
いかがでしょう?とんでもない邦題の世界の一部をご紹介してみました。あなたの大好きな海外アーティストの名曲にも、ヤバい邦題がつけられているかもしれません。
Byチリペッパー眞木
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