電子書籍であなたも有名作家?~ノートの落書きがベストセラーに!
スマホやハードディスクリーダーの普及とともに、いまや紙媒体をおびやかす存在どころかスタンダードになりつつあるのが電子書籍です。
読むだけではなく、自分で書いた文章を電子書籍としてリリースする人が増えていることを知っていましたか!?
電子書籍が世界を変えつつある!?
▲紙の本じゃなければダメ、という人もいますが電子書籍もあっていいと思います。
旅行先や出張先へ向かう飛行機や新幹線の中で、ふとネット上に目にした本をすぐに手に入れることができる電子書籍。
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通勤電車でもスマホやタブレットを持ってなにやら読んでいる人も珍しくなくなりましたよね。
世界的に急速にひろがりをみせている電子書籍の利用の中で、アメリカではまったくの無名作家がミリオンセラーを出して話題になりました。
アメリカでは電子書籍が普及したことにより、インディーズ作家と有名なベストセラー作家が売り上げチャートで肩をならべることすらあります。
出版のインフラが整ったことで、誰にでも出版することが可能になりプロとアマチュアの差はだいぶせまくなってきています。
日本でも自費出版をする人はいましたが、紙での出版となると膨大な費用がかかります。
それに慣れない編集作業などで時間がかかり、結局本が出せなかったなんていう話もたまに聞きます。
かつては、大手出版社から本を出すことが作家の夢でしたが、いまやそんなことにはこだわらないで良い時代になりました。自分自身が出版社になれるのですからね。
仕事をしながら書いたスリラー小説が1,000万円もの収入を生んだ!
▲お金もうけをしようとしたわけじゃなくても、ネットで買える電子書籍なら一度売れたら拡散するのは早いです。
アメリカではインディーズ作家として世界で初めて、アマゾン・キンドル総合ランキングの1位を獲得した作家ジョン・ロックが話題になりました。
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彼はケンタッキー州ルイビルのビジネスマン。副業として趣味的にスリラー小説を書いてきました。
その販売手法も話題になっており、作品の価格はすべて低めの0.99ドルに設定されたにもかかわらず、2011年3月の出版による収入はアマゾンを通じてだけで約1,000万円もなりました。
電子書籍の売上が100万ダウンロード以上という作家には「キンドル・ミリオン・クラブ」という栄誉があたえられます。こういう目標があれば書く方のモチベーションにもつながりますよね。
作家の可能性を広げた『Gene Mapper』の大ヒット
▲電子書籍は価格が安いのもうれしいところです。
日本で注目されているSF作家、藤井太洋は初めて書いたSF小説『Gene Mapper』が楽天koboやアマゾンで1位になり、話題となりました。
藤井太洋はもともと、ソフトウェア開発などの会社のサラリーマンです。彼の場合は東日本大震災とそれにともなう原発事故が小説を書く大きなきっかけになっています。
『Gene Mapper』は物語の執筆から表紙のデザイン広告にいたるまで作者が完全に一人でおこない、執筆は通勤に電車の中片道40分でiPhoneを使って記録していました。
その後、執筆活動に専念するため会社を退職したそうですから、なかなか専念することなんてできないですよね。相当な自信があったのかもしれません。
そして確実に出版ができるのがわかっていたからというのもおおきいでしょう。
さらにそれまでのサラリーマン生活で、デザイン、開発、マーケティング、印刷などに関連する仕事をこなしてきた経験をそのまま活かすことができたのが、成功の理由のひとつです。
内容はアイデアに満ちたSFストーリー、どんでん返しが連続して訪れるサスペンスタッチの展開はまるで海外のSF小説。
隠れた才能が電子書籍というインフラの普及で脚光をあびることになったのは時代を象徴しています。
こうした作家はツイッターやブログを駆使して、作品が広く知れ渡るように努めているのも特徴です。放っておいてベストセラーになるわけではありません。
『架空の歴史ノート』は表紙デザインも最高の脱力具合
▲こんな感じの内容が電子書籍ならネットで売れる!
日本人ではユニークな書籍も話題になりました。「中二病全開の黒歴史ノート」「なんか変な本見つけたんだが…」などという口コミからどんどん拡散されたのが、『架空の歴史ノート』なる書籍です。
まるで中学生が授業中にひまつぶしにらくがきしていたノートが、そのまま書籍になったようなこの作品を世に送りだしたのが、設楽陸という作家です。
著者は美大を卒業した後、名古屋を拠点にアルバイトをしながら現代美術の制作を続けているアーティストです。
まさに「中二病」をこじらせたかのような衝撃的なノートの中身は、小学生の時に授業を聞き流しながら書いていた妄想ノートを再現したというものです。
そのなんともいえない奇妙な世界がAmazonで販売されるというおかしさも手伝って売れたのです。
小中学生の頃、多くの人が同じようならくがきノートを書いており、共感を呼んだことも要因のひとつです。
これまでと違い予算をかけなくても自分の作品を世に出せ、あわよくばベストセラー作家にもなれる電子書籍の世界。あなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
文・okamoto
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