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日本人の血液を全部合わせてもビルひとつ分!~では1年間の献血量は?

2014.02.03

日本人の血液を全部合わせてもビルひとつ分!~では1年間の献血量は? はコメントを受け付けていません

先日献血をしていて考えました。毎日大勢の人が献血しているけれど、たくさん集まった血液の保管場所に困るということはないのだろうか? と。

実際年間にどのくらいの血液が集まるのでしょう? 調べてみると意外と少ないので驚きました。それどころか、日本人全員の血液を集めてもそれほどの量ではありません。

年間の実施人数は500万人くらい

日本赤十字社の資料を見ると、一年間に献血を「申し込んだ」人は、平成24年度で625万人でした。人数は延べですので実人数はこれよりもずっと少ないはずです。このうち、実際に献血をした述べ人数は527万人。

献血を申し込んだにもかかわらず、何らかの理由でできなかった人が、実に15%以上もいることになります。6~7人に1人の割合で、献血できないのです。

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年間の献血量は200万リットル!

年間の総献血量は、成分献血、400ml、200mlを合わせて204万リットルでした。204万リットルと言われても、どのくらいの量なのかよくわかりません。

500mlペットボトルのドリンクなら400万本になりますが、そう言い換えてもイメージを想像しにくい量です。「わー、すごく多い!」とか「意外と少ないね」という判断ができません。

プールひとつ分です!

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204万リットルの単位を変えると2,040立方メートルになります。これは、50mプールより少し少ない量です。オリンピック用のプールは国際水泳連盟によって、長さは50m、幅は25m、深さは2mと決められています。この容積を計算すると、50×25×2=2,500立方メートル。

日本人が一年間に積み上げた献血の量はプール1杯分にも満たないということです。「そんなもんなのか……!?」と感じませんか?

献血で抜く量は人の体全体の1割前後!?

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その程度しか集まっていないのなら、もっとたくさん抜いてしまえないものか、と感じます。献血は不足して困っているようですので、1人の人から400mlと言わず1リットルくらい抜いたらどうなのだろうと考えました。そうすれば、献血量を増やすのは簡単ではないでしょうか?

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そもそも、人の体には何リットルの血液があるのでしょう? 20リットルか30リットルくらいかなと想像しました。しかし調べてみると、意外と少ないことに気が付きました。成人男子の場合で体重の8%ほど、女性で7%ほどだそうです。

血液の比重は水とだいたい同程度なので、1リットルはおよそ1kgです。体重70kgの男性なら血液はその8%で5.6リットルほど。体重50kgの女性なら3.5リットルほどしかありません。

50kgの体重の女性が400mlの献血をするということは、体内の血液の1割以上を抜くことになるのです。意外とたくさんの量を献血していたのですね!

日本人の血液を全部合わせたらどのくらい?

人間の体内にある血液が意外と少ないということは、日本人の血液を全部合わせても、大した量にはならないのでしょうか? 今度はそれが気になりました。

そこで、ざっくりとした計算をしてみます。日本人の成人男性の平均体重はざっと70kg、女性は50kg程度です。子どもや老人はそれよりも少ないでしょうから、日本人の平均を男性60kg、女性40kgとしてみます。

日本の人口はおよそ1億2,500万人で、そのうち男性は6,100万人、女性は6,400万人です。男性の血液量は、60kg×8%×6,100万人=29,280万リットル。女性は40kg×7%×6,400万人=17,920万リットル。合計すると、47,200万リットル=47.2万立方メートルです。

ビルひとつ分!?

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日本人全員の血液を全て合わせると役50万立方メートルということになります。これも、数字だけではよくわかりませんが、「霞が関ビル」の容積が約50万立方メートルですので、ちょうど同じくらいということになります。霞が関ビルは1968年に建てられた36階建てのビルで、完成当時は日本で一番高い建物でした。

最近では、莫大なものの体積を表現する際、「東京ドーム○個分」という表現を使うことが多いですが、ドームができるまでは、「霞が関ビル○個分」と使われていました。

当時としては、とても大きなビルだったのですが、今では、それよりも遥かに大きなビルがいくつもできています。都心部としては中くらいのビルと言っても良いでしょう。

日本人の血液のトータルがビル一つに納まってしまうというのは、驚くべきほど少ないように思えませんか?

世界中の血液なら、どのくらいなのか?

日本人の血液がビル一つ分なら、世界中の血液はどのくらいでしょうか? 今の世界人口は72億人と言われていますので、これをもとに計算をしてみます。

男女比は半々として、男性は60kg×8%×36億人=172億8千万リットル、女性は126億リットルです。合計で、298億8千万リットル=2,988万立方メートルです。

とてつもない量ですが、東京ドームが124万立方メートルですので、ドームに換算すると24個分ということになります。多いのか少ないのかピンとこない量かも知れませんが、200ヶ国以上の人々の全血液が東京ドーム24個に入ってしまうと考えると、意外と少ないように思えませんか?

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400mlの献血をしても3か月で回復するそうです。3か月ごとに10回ほど献血すれば体中の血液と同量が再生できる計算になります。世界人類全員が3か月ごとに献血すれば、30ヶ月で世界の血液を倍にできると考えると、ちょっと面白くありませんか?

人類全体の血液はそれほど多くはありませんが、みんなで献血すれば簡単に増やせるということです。

by 水の

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