女性恐怖症ってどんな病気?~その原因と克服法
女性恐怖症というのは、文字通り女性に対して恐怖心を抱く症状のことです。
女性との会話することに必要以上に恐れたり、通常の会話でも赤面してしまったり、中には話すだけで不快感を覚えてしまったりなどの症状が見られます。
一般的には男性に多く見られる症状ですが、中には同性である女性にもあると言われています。
こういった女性恐怖症はなぜ起こってしまうのでしょうか。
また女性恐怖症の人には、どんな特徴が見られるのでしょうか。ここではその克服法と合わせてご紹介します。
特徴は女性との会話で過度に緊張したり、恐怖感を覚えたりする
女性恐怖症の例としては、どのようなものがあるのでしょうか。
基本的なものとしては以下のようなものが挙げられます。
・女性と会話することに対して、強い緊張感や恐怖感を感じてしまう
・話している時に赤面してしまったり、汗をかいてしまったりする
・女性からの視線を過度に気にしてしまい、平常心を保てなくなる
・女性から触られることに大きな抵抗感がある
・女性が信じられない
これらに該当する場合は、女性恐怖症である可能性が非常に高くなります。
思春期にも似たような症状が見られますが、この場合は時とともに自然に改善されます。
しかし過去のトラウマなどから、女性に対する恐怖心をなかなか克服できない人もいるようです。
原因の多くは精神的な問題
女性恐怖症の原因は、心の問題によるものがほとんどです。主に女性に関する過去のトラウマなどが原因にあると言われています。
ケースはさまざまですが、過去に女性からいじめられた経験がある、年上女性から性的ないやがらせを受けた、自分の身体的コンプレックスを女性から指摘された、といったものが考えられるでしょう。
また、自分が育った環境によっても女性恐怖症になることがあります。
たとえば姉や妹がおり、家庭内で強い権力を持っていたり、彼女たちの成績優秀で自分に劣等感を抱いたり、母親が非常に厳しく十分な愛情を受け取ることができなかったり、などといったものがあります。
また、思春期に付き合っていた女性から振られ、その結果として女性不信になったり、仲の良かった女友達から裏切られたりしたことが原因となることもあります。
このように、多くの場合女性に関するトラウマが原因で女性恐怖症になってしまうようです。
克服法はるのか?
女性恐怖症になったしまった場合、はたしてその克服法はあるのでしょうか?
・カウンセリングなどを活用してみる
女性恐怖症は精神的な問題から起こっています。この根本的な問題を解消しなければ、克服することは難しいでしょう。
原因の多くは先にも書きましたようにトラウマ、つまり心の問題から生じています。克服するための方法としては、カウンセリングや専門医などに相談して、トラウマをなくすことがなくすことが一番です。
専門のカウンセラーであれば女性恐怖症に精通しており、人によって異なる原因を探り当て、それに対応した治療法を提案してくれます。
ただし、カウンセリングや心理療法などは長期的にわたって治療していくことが多く、一回の治療では治らないことがほとんどですので、ある程度の治療期間は覚悟しておきましょう。
もし即効性を求めるのであれば、薬を使うのも1つの方法です。
女性恐怖症を含む対人恐怖症は、薬である程度改善することができるのです。薬を服用することで、不安を和らげたり、緊張を押さえたりすることができます。
しかし現実的には、女性恐怖症に関して適切な薬物治療を提供できる医師はそれほど多くないのが現状です。
もし薬を利用して克服したいのであれば、その方面に詳しい医師を見つけるところからスタートしましょう。
・自力で解決する方法はあるのか?
専門医やカウンセラーに相談するのが一番ですが、「恥ずかしくて他の人に言いたくない」「自分でなんとか治したい」と思っている場合は自力で解決しなければなりません。
自力で直すためにはまず自分の得意分野を作り、自信を持つようにしましょう。
女性恐怖症の原因として、相手にどう思われているかを過剰に考えてしまうというのがあります。自分に自信があればそのように周りのことを気にすることが少なくなります。
小さなことでも構わないので、1つ自分が自信の持てる分野を作りましょう。
女性が発症するケース
一般的に女性恐怖症というと男性がなるものであると認識されがちですが、実は同棲である女性にも見られることがあります。
女性の場合の原因としては育ってきた環境にも起因するようです。
特に女性に多いものとしては、子供のころに仲が良いと思っていた友達に裏切られたり、それが原因でいじめられたりした経験がトラウマとなっているケースです。
それが原因で暗い青春時代を過ごしたり、孤立してしまったりすることで女性恐怖症になってしまうようです。
自分は大丈夫かセルフチェックしてみよう
自分が女性恐怖症かもしれないと感じる方は、以下のチェックリストで確認してみましょう。「YES」という回答が多ければ多いほど、その可能性が高くなります。
・慣れない人だと気まずくなる
・社交的な場所は避けたい
・できるだけ人と関わりたくない
・異性に話しかけられると困る
・目上の人には声をかけない
・多くの人と一緒だと疲れる
・一人でいる方が楽
・人を紹介するようなことはしない
これらの質問に対して、「YES」という回答が多い場合は女性恐怖症である可能性が高くなりますので、症状の克服に向けて何らかのの対策をはじめることをお勧めします。