バレンタインとホワイトデーにもらったびっくりプレゼント
バレンタインデーに女性が意中の相手にチョコを贈り、ホワイトデーに男性がお返しをするという文化は日本だけなのだといいます。2月、3月が近づくと、そわそわし始める方もいるでしょう。
私はそういった行事を大切にする性格なので、子供のころから毎年、好きな相手や恋人以外にも、義理チョコや友チョコをあげてきました。私が過去体験した、驚きのバレンタインデー、ホワイトデーのエピソードを紹介します。
バレンタインは私の一大イベント
お菓子を手作りすることが好きな私は、バレンタインが近づくとウキウキしていました。2、3日前からクッキーやチョコレートの下ごしらえをし、パウンドケーキやクッキー、生チョコなど、数種類のお菓子を毎年作るのが常でした。
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20人分以上のラッピングも楽しみの一つです。恋人や友人の喜ぶ姿を思いながら行う作業は、苦痛でもなんでもありませんでした。特にお返しを期待していたわけでもありません。純粋に「おいしい」と言われることが嬉しかったのでしょう。
ただ、家族にはよく思われていなかったようです。母は特に、2月に入ると甘い匂いを漂わせながら夜な夜な作業をしている私を、うっとうしく感じていたのだとか。
「味見してもいい?」と聞かれても食べさせなかったところも気に食わなかったのだといいます。おかげで勉強はあまり好きではありませんでしたが、お菓子作りの腕は上がりました。
ホワイトデーは10倍返しで待っているという女性
私はホワイトデーに期待したことはほとんどありませんが、友人の中にはお返しをもらうためにバレンタインの用意をしていた子もいたようです。
300円ほどの市販のチョコレートをいくつか購入し、仲の良い男友達数人に配っている姿を何度か目撃しました。「お返し期待しているから」と一言付け加えるあたり、ちゃっかりしているなと思ったものです。
私がたくさんの手作りのお菓子を持ってくると、一番喜んでくれたのも彼女でした。「手作りのチョコレートより市販の物の方が美味しい場合が多いけれど、あなたのは好きだわ」とよく褒めてくれました。
お返し目的とはいえ、300円のチョコレートを渡す友人はまだいい方でしょう。中にはチロルチョコ一つをあちこちに渡す女の子や、ポッキーを一本ずつ渡して「10倍返しね」なんて口にしている女性を目にしたこともあります。さすがに目が点になってしまいました。
ホワイトデーにとんでもないお返しをもらいました
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学生の頃からバレンタインにはだれかれかまわずチョコをあげていた私に、おねだりをしてくる人物がいました。他校のバレー部の男子で、共通の友人を通じて通学中に時々話す彼に、「義理でいいからおれにもチョコ、ちょうだいよ」を言われました。
断る理由もなかったので快諾し、ラッピングしてきたチョコの一つを、バレンタインデー当日に贈ったことを覚えています。義理でと言われていたし、彼氏がいることも伝えていたし、ほかにも友達数人に渡していたので、彼に特別な感情はまったくありませんでした。
翌月のホワイトデーに、彼は駅で私を待っていてくれました。「これ、バレンタインのお返し」と、小さな包みが手にされています。「そんな、別に良かったのに」と言いながらも、気遣ってくれたことが嬉しかったのでしょう。ありがたく頂戴することにしました。
春休みだったその日、私は部活で学校に向かいました。部室で包みを開けた瞬間、私は中身を思わず投げ出してしまいます。入っていたのは黒いTバックでした。
悪ふざけの好きな先輩たちに弄ばれました
「気持ち悪いっ!」と叫び、Tバックをゴミ箱に捨てたとき、部室に入ってきたのは先輩たちです。事の次第を話すと彼女たちは大喜びしていました。
「いいじゃん、履きなよ」と、ゴミ箱からお返しの品を拾ってくると、おもむろにジャージの上から履き出します。「食い込むけど、いいヤツだよこれ」などと言いながら、ふざけていました。確かに、有名な下着のブランドのロゴがついてはいたのですが…
しかし、もらった本人からすれば気味が悪い以外のなにものでもありません。好きでもない、ましてやお付き合いもしていない男性から下着を、しかも黒いTバックをプレゼントされ、恐怖すら覚えました。
何度ゴミ箱に捨てても、先輩たちや友人によってTバックは私のカバンに入れられます。とはいえ、家に持って帰りたくはなかったので、ちゃんと処分することができたのは先輩たちが引退した後でした。
その後、Tバックを贈ってきた他校生の男子を無視するようになったのは言うまでもありません。
バレンタインがきっかけで交際に
バレンタインにはほかにも特別な思いがあります。夫とはバレンタインがきっかけで交際し始めました。共通の友人を通じて知り合った私たちは、半年以上メールだけでやり取りをしていました。だんだんと彼の人柄に惹かれていった私は、バレンタインにクッキーを贈ることにします。
とはいえ、簡単には会えない距離にいたため、写真で彼の名前をかたどったクッキーをおさめ、メールで送信しました。
彼は喜んでくれたらしく、翌日のホワイトデーには片道100km近い距離を運転し、私にお返しを届けに来てくれたのです。その後、3度のデートの後に交際に発展、結婚に至りますが、今思えば、バレンタインがすべてのきっかけだったと思います。
あなたも今年のバレンタインは、意中の人に告白してみてはいかがでしょうか?きっと素敵な思い出となるはずです。もちろん、ホワイトデーにTバックが返ってくることもあるかもしれませんが…
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