出会い系のサクラの現場をご存知ですか?元サクラが報告します
見知らぬ男女の出会いの架け橋として一斉を風靡した出会い系。
それまでの男女の出会いというと直接知り合うか友人・知人からの紹介が一般的でしたが、出会い系に使用するのは端末一つ、更に無料で利用できましたので、瞬く間に世の中に普及して社会現象にもなりましたね。
出会い系の流行とサクラという仕事の誕生
しかし何かが流行ったり人気になると、必ずそれを悪用した悪徳商売が登場するようになり、出会い系の場合は「素敵な人に出会いたい」という人間の欲を巧みに利用したもので、出会い系サイトに雇われた人間が架空の人間を装ってメールをする「サクラ」という仕事が誕生しました。
スポンサーリンク
サクラの会社はありふれたオフィス
サクラとは人前で大声で誇れるような仕事ではありませんし、何やら怪しく一般にはその実態はどんなものかあまり知られていません。
私はそれまでごく普通の会社員から脱サラをしてサクラの世界に飛び込みましたので、最初はその見えない実態に強い不安を感じ、怖いお兄さん達がいたり危ない世界だったらどうやって逃げようかなんてことばかりを考えていました。
しかし実際のサクラの現場はパソコンがオフィス全体に並べられており、それを見渡せるように設置されたマネージャー席、上司の席、どこにでもありふれた企業の光景で、「これサクラの会社だよ」と言われなければ全く気がつかないほど普通なものでした。
スポンサーリンク
仕事はメール!出勤から退社まで黙々と・・・
ユーザーとメールをするのは大量に雇われたアルバイトのオペレーター。彼らは出勤してから退社するまで画面に向かって黙々とタイピングを続け、またサイトを管轄するマネージャーがメールの内容に問題がないかどうかをチェックします。
というのもオペレーターの中にはユーザーの送ってきた自己中心的なメールに本気で怒って罵倒とともに返信してしまうケースもありますので、マネージャーが会話の内容をチェックしていないと大事な顧客を逃してしまうこともあるんですね。
私がマネージャーになって一番苦労したことは、こんなオペレーターの心のケアと顧客管理。出会い系のサクラの現場で思ったことは、サクラであれ一般企業であれ、苦労や抱える悩みは同じだなってことです。
スポンサーリンク