出会い系サクラのリクルート事情~痩せたいならマネージャー職?
サクラの仕事は世間体にあまりいい印象がないでしょうし、どこをどう見ても褒められるようなものではありません。
ユーザーが「この人」と思ってメールしているのは会社に雇われたオペレーター、詐欺と呼ばれても仕方のないものですし、作り物であることには間違いありません。
しかし有料の出会い系を利用している人の多くは極端にコミュニケーション能力が低いですし、現実と空想の区別がつかない人たちもたくさんいます。
そのためオペレーターの中にはサクラを続けるうちに精神的に病んでしまい退職を余儀なくされるケースもあります。
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一方的なユーザーにはもっとドラマティックに!
出会い系のユーザーのほとんどは一方的なメールを送ってきますので、「それでは会えないでしょう」と優しく遠まわしに教えてあげなければいけません。
会話をしていても「やっぱりどうしても今会いたい!○○に行くからすぐ来て!」なんて言って勝手にその場所に行き、写真を添付してきて「ほら、私ここにいるでしょう?すぐに分かるから来て!」となんとも信じられない行動に出てしまうんですね。
更には「クズ!ボケ!来ないなら死んでしまえ!どうせサクラのくせに!」なんて怒ってしまうユーザーも多いのですが、ここで「はい、サクラです」とバラしてしまっては商売上がったりです。
そういう時は「何言ってんだよ!お前のこと好きなんだよ…こんなに想ってるのになんでわかんねーんだよ!指輪だって用意してるのに…」と、韓流ドラマもびっくりのドラマティックな展開に持って行きポイント購入へと誘導します。
中間管理職のお約束「激ヤセ」
しかしユーザーとメールをするサクラのオペレーターは平均20代前半の若いフリーターであり、感情のコントロールができない人たちがたくさんいます。
中には「会いたい会いたい会いたい!」とわめくユーザーに対して「うるせぇよブス!」なんてメールを送ってしまう困った人もいて、私はその度に上司に呼ばれ「お前の指導がなってない!」とよく怒られていました。
オペレーターに「あのね、この人たちはお金を払ってメールをしているんだよ…」と分かりきったことを注意しても「だってこいつうぜえじゃん!」なんて反省の色一つない彼ら。
売り上げのプレッシャーと上司と部下の板ばさみで苦しんだ私はみるみる痩せていき、何も知らないオペレーター達から「本当に痩せてますね~羨ましいです~」とよく言われていました。
声を大にして言います、本気で痩せたいと思うならサクラのマネージャー職になりましょう!
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サクラも経験者優遇
アルバイトには、就業するにあたって特別な資格やスキル・経験が必要なものと、未経験でも大丈夫なものに分けられます。
例えば医学や教育、工業系は専門の資格が必要になりますが、ファーストフードの接客などであれば完全な未経験でも採用してくれるところがほとんどでしょう。
出会い系のサクラも後者の未経験でも可能な分野ではありますが、実際には経験者のほうが採用されやすく、未経験者は不利な傾向だといえます。
その証拠に私はただ未経験であるという理由でサクラ11社から書類面接を受けることもなく電話応対で断られ、12社目でやっと合格することができたんですから。
高収入だけど使い捨て!
というのも、サクラのアルバイト雇用条件で最も重要視されるのは「勤務数」と「メールが打てること」。
文章力にはまるで無関心、とにかくメールを送って送って送りまくれ!という考えのところがほとんどですから、人材発掘や育てるという概念がさっぱりなく、完全な使い捨て型なのです。
サクラの仕事は一般の仕事よりも時給が高く都内であれば時給1200円は当たり前、深夜になれば初心者でも1500円近くもらうことができます。
おまけにアルバイトですので保険や年金、諸費が引かれることもなく、何のスキルもない人でも手取りで毎月30万円以上手に入れることが可能なのです。
スキルも将来の展望もない30歳フリーターにはなりたくない!
一見するととんでもなくオイシイ仕事に見えますが、果たしてこんないい生活がいつまで続くでしょうか?
結婚する学生時代の友人たち、退職していく意思を持った同僚、親や社会からのプレッシャー…ふと気がつけばもう30歳、何のスキルも将来への意思も展望もない30オーバーのフリーターを雇う会社はありません。
敬語さえもまともに使えず、「つうか楽しいからよくない?」で過ごしてきた20代。その代償はあまりにも大きく、出会い系の会社を経験してきた私だからこそ「出会い系のサクラになるのは危険だ」と言い切ることができます。
サクラになって悲しい人生を送らないためには、出会い系で働くときは必ず期間や目的をしっかり決めておくようにしましょう!
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