トルコの公衆トイレは有料だった~利用したあとの感動のサービスとは?
日本では無料で使えて当たり前の公衆トイレですが、世界的には有料の国もかなり多いのです。
筆者はそのことを初めてトルコで知りました。カルチャーショックでしたが、よく考えてみると、トイレを貸し出すサービスは有料で当然だと考えるようになりました。
旅をしていて困るものナンバーワン?各国のトイレ事情
海外旅行をするうえでは、長期旅行でも、短期旅行でも共通の悩みがあります。それは食事や環境などさまざまです。とはいえ、食事は好き嫌いがありますし、環境には徐々に順応できる場合もあるため、個人差が大きいと言えます。
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しかし、「トイレ」の悩みは多くの日本人旅行者にとって共通の悩みではないでしょうか?筆者は世界中を旅しましたが、日本のトイレほど優れた国は存在しませんでした。日本の環境に慣れてしまった日本人には、海外で用を足すのは苦痛を伴う場合もあるのです。
たとえばインドの場合は、用をたしたあと、紙を使わず左手を使ってお尻を流さなければなりません。ちなみに左手はお尻を洗ったりする専用で、右手はお食事用です。うーん、左手でお尻を流して、右手でカレーを食べるというのもなんだか…ねぇ。
まぁインドほど衝撃的なものは少ないにせよ、少なくともペーパーのクオリティは万国共通でひどいものです。中には紙やすりで拭いている錯覚を起こすようなものさえあります。しかも、一カ国ではなくて複数国で紙やすりペーパーが存在しました。
普段最高の環境で用をたしている日本人には、この環境は耐え難いものだと思います。
日本の常識は世界の非常識。世界を旅すればよくわかります
世界を旅すると、日本での常識は世界にとって非常識であると気づかされることがたくさんあります。筆者にとって最初に旅行した外国は「トルコ」でした。そして、筆者はそのトルコでいきなりの「日本の常識は世界の非常識」に出会ったのです。
それは長距離バスのターミナルでの休憩中に起こりました。しばしば、長距離バスの休憩は「トイレ休憩」なんて呼ばれ方もしますよね。それはここトルコでもまったく同じです。僕だけではなく、ほかの皆さんも休憩に入るとすぐにお手洗いに走って行きました。
ターミナルのお手洗いはすぐに見つかりましたが、その目の前に見慣れないものが設置されていました。まるで銭湯の番台のようなカウンターです。そして、そこに座る女性に利用者がお金を支払っているのを、遠目から見てわかりました。
お手洗いを運営するのは無料じゃないという当然のこと。
正直な話をしてしまえば、「なんでお手洗いを使うだけで、金を払わないといけないんだ。」と最初は思いました。日本ではお手洗い料なんて支払ったことはないですし、「無料で使えて当然なもの」と考えてしまったのは自分でも無理がないと思います。
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とはいえ、「郷に入りては郷に従え」といいますし、とりあえずお金を払って用を足すことにしました。そして実際に使ってみると、日本人の感覚からすれば決して綺麗とは言えませんでしたが、掃除がされていることだけはわかりました。
しかし、筆者はそこで「トイレは掃除する人がいるから気持ちよく使うことができる」と気がつきました。そのうえ、綺麗に保つには掃除用品も買わなければならないし、水道代金だって絶対に必要になり、確実にコストがかかります。
そう考えると、無料でお手洗いを利用することができるのが当たり前という感覚は、むしろ違うのではないかと思いました。一回の利用料は50円程度でしたが、それくらいは利用料として当たり前とも思うようになりました。
トルコ限定サービス。お手洗い後の「コロンヤ」
筆者は用を足したあと、すぐにバスに向かおうとしました。しかし、トルコではお手洗いを利用したあとに「あるサービス」を受けられることがあるのです。筆者はここでそのサービスを受け、とても感動したことを覚えています。
そのサービスとは「コロンヤ」という香水を手にふりかけてくれることです。コロンヤは大抵レモンなどの爽やかな香りで、お手洗い後をより爽やかにしてくれます。トルコではこのコロンヤはかなり一般的で、一般家庭でもお手洗い後に手に振りかけるそうです。
もちろん、このコロンヤは無料のサービスです。ものではなく爽やかな香りをおまけしてくれるなんてとっても素敵だと思いませんか?
トルコ人は日本人がとっても大好き。でも…それはサービス過剰かな(笑)
筆者はコロンヤを手にかけてもらった際に「日本ではこんなサービスがないから驚いた。ありがとう」とコロンヤかけ係のスタッフさんに伝えました。すると、「ええ!?日本人なの?」と叫ばれました。
確かに筆者の顔は日本人離れしていますが、この反応はなかなか心にくるものがありました。そして筆者が日本人だとわかったとたん「日本人ならいっぱいかけてあげるね」と言われ、手から溢れんばかりのコロンヤをかけられました。
いくらなんでも多すぎましたが、そのサービスをしたいという心は伝わってきたのでとても嬉しかったです。まぁ、バスの中であまりにもレモンの香りがはじけすぎて、少し恥ずかしい思いもしましたが(笑)
あなたがトルコを旅することがありましたら、有料公衆トイレを使ってみてください。もしかすると、コロンヤの爽やかな香りのサービスを受けられるかもしれません。
Byたきゅ佐々木
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