一番おいしい虫はサソリだと中国人が言うので食べてみた~マジうまい!
中国「杭州」の街角で、虫がうじゃうじゃならぶ屋台を発見しました。やじうま根性丸出しの僕はその屋台に突撃してみました。
すると、そこの看板娘が「一番美味しい」と僕に差し出したのは、まさかのあの虫さんでした…。
驚きの中国の食文化。「ラクダのコブ」も「象の鼻」も美味しくペロリ!?
世界三大料理の一つにも数えられ、世界的にも広く愛される中華料理。そんな中華料理最大の特徴はなんといっても、豊富な食材です。肉も野菜も魚介類だって何でも使って料理を作ります。
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特に中華料理で使用される肉の種類は豊富で、牛、豚、鶏といった日本でも一般的なもの以外にもさまざまなものを使います。
たとえば、もっとも高級な中華食材である「八珍」という八つの食材には、「象の鼻」や「ラクダのコブ」なんてものも入っています。世界的にもラクダのコブに挑戦しようと思った民族などほぼないでしょうし、まさに恐ろしいほどの食への好奇心と言えます。
彼らにとってはラクダも象も食材なのです。なんでも食材になるわけですから、そのへんにいる「虫」が食べられないなんてありえないのです。
街を歩くとたくさんの屋台を発見。その一角になぜか「虫」がならんでいました
中国の多くの街では、夜になると屋台がならびます。リーズナブルで美味しいため、お金のない僕はひたすらに屋台ばかり利用しました。
毎晩、屋台街に繰り出しても食べきれないほどの種類の料理があるので飽きることはまずありません。僕は毎日屋台をはしごしてさまざまな料理を食べ続けました。
そんな屋台の中に明らかに異彩を放つ存在がありました。
“写真一枚につき1元!!”
と看板にでかでかと書かれた屋台です。なぜ写真を撮影しただけでお金を取られるのでしょうか?気になった僕は、何が売られているのかわからないその屋台に近づいてみました。
お店をのぞいた瞬間、“写真一枚につき1元”の意味がわかりました。なんと店の軒先には、うじゃうじゃとさまざまな種類の「虫」がならんでいたのです。
イモムシ、タガメ、ムカデ、そして「サソリ」などがズラッとならんでいました。
どれが美味しいの?と聞いたところ、一本の串を渡されました
僕の性格上、目の前におもしろいことができるチャンスが舞い降りた場合、まったく躊躇しません。僕は気がつくと売り子のお姉さんに「どれが一番美味しいの?」と聞いていました。
すると、異常なほどクールなお姉さんは僕の目の前に一つの串を差し出してきました。その串には美味しそうなきつね色に揚げられた3匹のサソリが突き刺され、なんとも食欲を誘わないビジュアルでした。
「まずかったらお金返してもいいよ(笑)」そこまで言うなら喜んで食いましょう
異常なほどクールな売り子のお姉さんでしたが、サソリを目の前に出されてうろたえる僕を見て突然にっこり微笑みました。
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「もしも美味しくなかったら、お金は払わなくて構わないから安心して食べてね。」
うーん。突然かわいいじゃないか…。ここで食べなきゃ男がすたります。僕は正直イモムシのほうに興味がありましたが、結局押し切られる形で15元(約230円)のその串を食べることになりました。
ちなみに、中国では15元もだせば十分にまともなご飯を食べることができるので、串一本でこの値段はかなりの高級品と言えます。ちなみに同じ屋台で売られていた中で一番高かった大グモは30元もしました。
いざ実食!!ってこの味は…まさかの「あの味」!?
さぁ、ついにサソリを食べる時間がきました。小さくて食べやすい大きさとはいえ、完全な形の素揚げです。特徴的な尻尾の針はこっちを向いているような気がしますし、もし毒が残っていたら死ぬんじゃないか?などと考えてしまいました。
しかし、目の前にはさっきとは打って変わってにっこりと微笑むお姉さん。
「さぁ、早く早く。」とにこにこ顔でこちらに食べるよう促します。僕も男ですから、覚悟を決めて、串にかぶりつきました!!
結論から言いましょう。小さなサソリは…
とても美味しいです(笑)
まさにスナック感覚で食べることができます。食感もさることながら、香ばしい香りも食欲を誘います。日本の料理にたとえるなら、味、食感ともにまさに「エビフライ」といっていいでしょう。
体をおおう硬めの殻が衣のようなしゃくしゃく感を演出し、身の味はエビに近いものがあります。そのため、一口食べてからはまったく抵抗なく食べることができました。三匹ぺろっとたいらげて、もう一本食べちゃおうかな?と思うほどに美味しかったです。
正直な話、本場中国で食べたおすすめの中華料理は?と聞かれたら、この時に食べたサソリはベスト5には確実に入るほど美味しかったです。
ちなみに、中国人は最近では滅多に虫は食べない
これは後から知った話なのですが、中国人は普段虫をほとんど食べないそうです。理由は、そんなもの食べなくてももっと安くて美味しいものがあるからだそうです。
そりゃそうだと妙に納得してしまいましたが、話のネタにはなるので中国を訪れた際には、ぜひ一回は虫を食べて見ることをおすすめします。思ったより美味しくて拍子抜けしてしまうかもしれませんが(笑)
Byたきゅ佐々木
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