インドにはドラクエのダンジョンのような図書館があります
この写真の建物は、インドの図書館です。ヒンドゥー教徒以外入れない「ジャガンナート寺院」という世界遺産の目の前にあります。
中に入れない観光客が、この図書館から寺院の一部を見るために開放されているのですが、ジャガンナート寺院よりこちらの方がむしろ観光スポットではないか、というくらい、いい感じに「廃墟」しています。
(この寺院はヒンドゥー教徒以外立入禁止なので、観光客は中に入れないのです)
ドラクエのダンジョン、そのままの世界
内部はこのようになっていますが、ドラクエのダンジョンそのままの世界です。
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もともとは宮殿か何かだったらしいですが、再建の費用がないため、このように荒れ果てているそうです。
しかし「むしろ荒れ果てたままにした方がいいんじゃない?」というくらい、いい味が出ています。
本の貸出はしていないようですが、一応このように本棚や本もあります。
本を開いた途端、ものすごいホコリとかカビが飛んできそうで怖いです(笑)。というより、そもそもこの本棚の扉がまだ開くのかどうかも怪しいです。
あと、申し訳程度に図書館らしい机も揃っています。
係の方に200円ほど払うと、この上の屋上(冒頭の写真の場所)に出ることができます。そして、そこからジャガンナート寺院を眺めるわけです。
寺院の外見はこのような感じです。
見ての通り金ピカの綺麗で荘厳な建物ですが、それを見るための「図書館」の方が、さらに世界遺産っぽいと思うのは自分だけではないでしょう。
実際、訪れた観光客のコメントが書かれたノートにも「寺院も美しいし、図書館も美しい!」というような内容の英語がたくさん書かれていました。
お世辞ではなく本心だと思います(自分もそういうコメントをしてきました。笑)。
アイテムが落ちていそうな空き部屋
図書館の中には空き部屋がいっぱいあり、この写真のような感じです。歩きまわっていると、色々アイテムを拾えそうです。
こういう所でリアルRPGごっこをやったら、子供はもう大興奮だろうなと感じました。
観光ツアーで「ミステリー列車」などの企画は昔からありますが「リアルRPGツアー」のようなものがあってもいいかも知れません。
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インドまで来なくても、日本でも結構こういう廃墟はあります。
この図書館ほど味のある建物を日本で探すのは難しいかも知れませんが、廃墟自体はあるので、できないことはないかなと思います。
綺麗なだけでなく、本当に壊れそうな部分もある
ここまではこの廃墟を礼賛していますが、廃墟はやっぱり廃墟なので「これは危険だ」と思う場所も少しはありました。
たとえばこの写真のような感じです。
さっきまでの味のある感じとは一転して、完全に荒廃しています。
明日倒壊してもおかしくありません。
(倒壊してもというか、日本の基準ではこの時点ですでに倒壊しているのですが)
修復しようとしているのか(?)、木材やレンガがこのように積まれている場所もあります。
こういう「普通の木」のような木材を建築資材にするのは日本では考えられないことですが、インド(プリー)では当たり前のように見られる光景です。
寺院には足を洗ってから入る
本来はジャガンナート寺院がメインなので、寺院についても紹介します。
日本で「足を洗う」という慣用句がありますが、ジャガンナート寺院は文字通り「足を洗って」中に入ります。
インドでは足は不浄のものとされているので、お店なども靴を脱いで入ることが多いです。
近代的なお店は靴のまま入りますが、プリーのような田舎のお店は、ほとんどが靴を脱いで入る所です。
普通のお店でもそのくらい足に気を使うので、ヒンドゥー教でも指折りの聖地であるこの寺院に入るのに、足を洗うのは当然ということでしょう。
このように、小学校のプールに入る前の足洗い場のような感じで、足をジャブジャブします。
顔や手を洗う場所もこのようにあります。蛇口の装飾まで聖地らしくゴージャスな感じです。
下から見た寺院はこのような感じです。
寺院に続く道はこのような感じになっていて、建物の隙間に光っている姿が神々しいです。
図書館の高い場所から見る寺院より、こういう場所から見る寺院の方が綺麗かも知れません。
寺院周辺はこのような感じです。日本の東大寺などの前の道と同じように、たくさんの土産物屋などが並んで賑わっています。
以上、世界遺産のジャガンナート寺院と、それよりも格好いい図書館について紹介しました。
プリーを訪れた方は、ぜひ一度足を運んでみてください。(他に行く場所はほとんどないので、大抵の方は行くでしょうが。笑)
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