インドの田舎の民家に訪問してきました~8畳一間に家族4人で生活
インド(プリー)で知り合ったインド人に誘われて、彼の家に遊びに行きました。
ここではその民家の様子をレポートします。
インドの田舎で、人々はどんな生活をしているのか、という情報の一端として参考にしていただけたらと思います。
(写真の日本人は筆者です。3ヶ月伸ばしっぱなしの髪の毛が、もともとのムサ苦しさに拍車をかけていますが、ご容赦ください。笑)^^;
屋根は今でも草葺き屋根
プリーには今でも草葺き屋根の家がたくさんあります。
この写真のような感じで、屋根は草、壁は石という家が多いです。
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「こんな屋根で雨露をしのげるのか?」と思われるかも知れませんが、しっかりしのげています。
自分がプリーに滞在していた3ヶ月間、ほぼ毎日通っていた外国人向けのレストランでも、こういう屋根でした。
東インドの雨季は日本の梅雨よりも激しい雨が降りますが、それでも問題なくしのげているので、草葺き屋根の防水効果は案外優秀なのだなと実感しました。
(インドの雨季についてはこちらの記事で詳しく書いています)↓
インドの雨季についてのレポート
お風呂はなく、ポンプで汲んだ水を浴びて行水
こちらに来ると当たり前なのですが、民家にお風呂はありません。
ポンプで汲んだ水で行水をしています。
この家は自宅にポンプがあるので、むしろリッチな方です。
自宅にポンプがない家もたくさんあり、そうした家の人々は外にある共同のポンプで水浴びをしています。
(たとえばこの写真の男性たちもそうですね)
台所はなく、床で料理する
インド人は床で食事をするというのは有名ですが、このお宅でも台所がないので、料理も床でしていました。
ここだけではなく、プリーの庶民的な民家は、自分が感じた範囲では、台所がある方が少数派のようでした。
「台所があれば食堂かチャイティー屋を開業できる」というくらい、台所のない家が多かったです。
この日は他に用事があったので料理はいただいていませんが、ココナツの実を少しいただきました。
この写真のものですが、味はほとんどなくて、食物繊維の塊という感じです。
体にはすごくいい気がしました。
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ほとんどの民家に祭壇がある
このお宅では、こういう小さな祭壇がありました。
こういう祭壇はどこの家でもあるそうです。
実際、こちらのホテルでもゲストハウスでも、何かしらの祭壇は必ずありました。
インド人の8割はヒンドゥー教徒なのですが、プリーではクリシュナ教という宗教もかなり流行っています。
このお宅の祭壇がどちらなのかは、よくわかりませんでした。
(自分の英語が未熟なのに加えて、このお宅の人もみんな英語が片言だったので。インドでも田舎に行くと英語が話せない人は多いのです)
8畳くらいのスペースで、一家4人で生活する
このお宅はご両親と子供2人兄弟で合計4人暮らしです。
その人数で、8畳くらいの一部屋に住んでいました。
先に紹介した写真でお父さんが料理をしていたスペースですが、そのスペースで料理もして、寝泊まりもして、という風に生活しています。
日本人の感覚からしたら窮屈ですが、特に不満は感じていないようでした。
(日本も終戦直後の貧しい時代には、6畳一間の狭いアパートで家族4~5人が生活しているような家庭はたくさんあったようです)
こうした生活でも、ヘアカラーなどのお洒落はしている
建物だけ見るとかなり昔ながらの生活を送っていますが、ファッションに関しては割と進んでいるようです。
この写真はお兄さんですが、彼はヘアカラーに凝っているそうです。
この日は赤いヘアカラーをしていて、他にも何色か持っていました。
彼が持っているシリーズでは、緑や青のような奇抜なカラーはないそうです。
「日本では部分的に、グリーンやブルーに染めている人もいる」といったら「グリーン!?」とかなり驚いていました。
(もしかしたら、若者の大部分がやっていると勘違いされたかも知れません。笑)^^;
魚などのペットも飼っている
ペットを育てたいという本能はどこの国の人にもあるようで、ここの家でも魚を育てていました。
この写真のような感じで、水槽ではなくビンに入れています(こちらで水槽を買うのは相当な贅沢なので、ビンで飼うのが一般的です)。
魚の種類などは当然わかりませんが、メダカのような感じの魚です。
日本では一時期絶滅危惧種になってしまったメダカですが、プリーのような場所ならそのような魚もまだまだたくさんいるだろうなと思います。
(プリーはリスやカメレオンなども日常で見られる土地です。詳しくはこちらの記事にも書いています)↓
インドのプリーは動物天国
以上、インドの民家を訪れた時のレポートでした。
観光地も楽しいですが、こういう場所の方が刺激や学びが多いなと思う今日この頃です。
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