夢であなたの深層心理がわかるらしい~自分でも意外な本当の自分とは?
誰でも夢を見ますが、その内容は支離滅裂なことが多いものです。
その奇妙なストーリーに意味があると考えたのが心理学者のフロイト、夢は深層心理の現れとしました。
彼の斬新な発想は当初は学界でも世間でも相手にされず、1900年に彼が著わした「夢判断」はほとんど売れなかったそうです。
現代では夢と深層心理との関係は常識となっています。その内容を分析することで、今の精神の状態や、何を望んでいるのかが分かるのです。
自分の夢にどんな意味があるのか知りたいと思いませんか?
レム睡眠のときに、一日に数回見ます
よく知られていることですが、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠は浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠りです。
レム(REM)とは「Rapid Eye Movement」の頭文字をとったもので、眼球がよく動くことから名づけられています。
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レムは脳が活動している眠り、ノンレムは脳が休んでいる眠りです。
レム睡眠はおよそ90分間に一度、20分~30分つづくとされ、脳が動いているこの間に人は夢を見ます。
ノンレム睡眠時にも見ることはあるようですが、映像を伴わないとも言われれています。
7時間半眠る人の場合、レム睡眠は一晩に5回ありますので、5回程度夢を見ている可能性があります。
起きた時に覚えているのはこのうち最後の1回だけ。直前の20分~30分の間に見ていたものです。
「金縛り」はレム睡眠の症状のひとつです
レム睡眠の間は脳は動いているのに体は休んでいます。そのため、レム睡眠中に覚醒すると体が動きません。
「意識があるのに体が動かない」状態を「金縛り」といって、霊的体験と騒がれることがありますが、レム睡眠中に起こり得る状態と科学的に説明されています。
女性の方がカラーの夢を見やすい!
男性よりも女性の方が色付きの夢を見やすいそうです。理由は分かっていませんが、男性の場合、白黒が多いのです。
夢の中でも味や匂いを感じることはありますが、痛みを感じることはほとんどありません。
夢はコントロールできる?
好きな人のことばかり考えているとその人が夢に出てくる、ということがあることから分かる通り、寝る前に見たい内容を強くイメージすることで、希望通りのものを見ることが可能です。
眠っている間に、「今、夢を見ている」という自覚があることもあり、「明晰夢」(めいせきむ)と呼ばれます。
明晰夢は内容をある程度コントロールすることができます。
深層心理は形を変えて登場します
夢は奇妙な話であることが多いのですが、これは深層心理が形を変えて出現するからとされています。
たとえば、友達はしばしば「犬」となって出てきます。もともと深層心理は抑圧されているため、ストレートには出てこないで、ワンクッションを置き姿を変えて登場するのです。
人物や物に対する印象は人によって異なるため、「これが出てきたらこれの象徴」と断定することはできませんが、「認識」というものはある程度共通しているので、一つの傾向は分かっています。
自分の見た夢について、一般的な傾向から読み解くこともできます。
父は常識や道徳、母は欠点の象徴です
父親は世間を代表するもので、父親と仲良くするというものは、常識に合わせようとしている真理の現れです。ケンカをしているものの場合は、常識や倫理を疎ましく感じています。
母親は自分の欠点の象徴で、母の欠点が気になるようなものなら、それは自分の欠点を気にしているからです。
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同僚や友達、タレントなどは人物の行動に自分の心理が隠されています
友だちや有名人が登場するものは、その人物が誰であるかは問題ではありません。その人の行動に自分の心理が投影されています。
たとえば、友達が何か犯罪を起こすものを見るのは、自分自身の中に反社会的な心理があるからです。
歩く、赤ちゃん、犬、鏡などはポジティブな意識の現れです
「歩く」という行為は、目標に向かう行動ですので自信の現れとされています。
目的のある歩行や友達といっしょに歩いている夢は、自分自身が良い状態にいると感じているときに見るものです。
ただし、歩こうとしても前に進めないというような場合には、迷いの現れです。
人の流れに逆らって歩いていれば、周囲の反対や自分自身の不安や葛藤を象徴しています
「赤ちゃん」がでてくるものは、自分の成長を感じたり、生活環境が変わってホッとしたりした心理の現れです。
赤ちゃんが泣いているときには不安の現れです
「犬」は友達の象徴です。たわむれて遊んでいる場合には友情に満足しています。子犬が出てくるのは、親友が欲しいと願う気持ちがあるから。
犬に吠えられて困ったりしたものなら、友達との関係を心配している証です。
「鏡」に写る自分に満足しているのなら、「自分が大好き」の状態です。
鏡を見て不快に感じたのなら、自分の外見や立場にコンプレックスを抱いている証拠となります。
もし、そのコンプレックスに気づいていないのなら、自分を磨く努力をしましょう。
怒り、動けない、歌う、落ちるはネガティブな感情の現れです
「怒り」を感じている夢は、自分自身に対する焦りや周囲に対する不満やストレスの現れです。
感情を押し殺しているために見てしまうこともあります。状況を変えたいという気持ちがあるからこそ見るわけですので、ポジティブにとらえることもできるでしょう。
「動けない」という夢は心身の疲労の現れです。
心や筋肉の疲れだけでなく、内臓の疲れによることもありますので、健康診断を受けた方がよいかも知れません。
「歌う」という行為は一見、ポジティブに感じられますが、周囲に自分を認めてもらいたいという気持ちの現れです。
一人きりで歌っているものなら、認めてはもらいたいが自信がないという心理です。
「落ちる」のは、現在の環境や将来に対する不安があるからです。世間から閉ざされていたり、ひとり取り残されているという焦りであることもあります。
ビルや空の上から落ちるなど、高いところからの落下はそれだけ不安も大きいのです。
落下の途中で目覚めてしまうこともありますが、不安がつづいていてとても疲れているからです。注意が必要な状態と言えるでしょう。
踊る、靴、現金、財布、恋人、ドア、卵、トイレ、落書きは恋愛に関するもの
「踊る」のは警告です。恋人など大切な人を横取りされる不安の現れですので、恋人の行動や周囲をチェックした方がいいかも知れません。
「靴」は好きな相手との相性を暗示しています。自分に合う靴が見つからないという場合には、現在のパートナーとの関係に疑問を感じているからです。
「現金」は愛の象徴。買い物中にお金が足りないというものなら恋愛に対する不安、浪費する夢は複数の異性と淫らに付き合いたいという願望です。
借金をする夢なら愛情が不足していると感じています。
「財布」の金額は現在の恋愛に対する満足度の象徴です。お金が入っていないのなら欲求不満がたまっている証拠ですし、たくさん入っているのなら満ち足りています。
また、財布は女性の象徴でもあり、お金を出し入れする夢は性的な願望の現れです。
「恋人」がでてきたら、現実の恋に対するストレートな心理が表現されています。
恋人がいないというものなら、恋愛に対する憧れや不安、昔の恋人が登場するものなら現在の恋人との関係を大切にしたいという気持ちです。
ただし、未練や恨みから昔の恋人が出てくることもあります。
「ドア」が開かないという夢は、恋人に対する不満の象徴です。恋人の浮気を心配しているときなどに見ることがあります。
「卵」は恋愛に対する憧れの象徴です。卵が割れてしまう夢なら、チャンスを逃して後悔しています。
「トイレ」に入ろうとしたら使用中で使えないというものは、異性に相手にされない寂しさの現れです。
トイレに入っていたら外から丸見えだったというようなものは、自分の性的魅力をアピールしたいという願望を持っているときに見ます。
用を済ませるというものなら不安を取り除きたいという心理、なかなかトイレが見つからずに困っているのなら、問題が大きくて困惑している心理です。
なお、現実に尿意を感じているときにも見ることがあります。
「落書き」は浮気願望を自制しているときの葛藤です。
空を飛ぶ、煙突、裸になる、追われる、叫ぶ、キス、は抑圧された感情
「空を飛ぶ」のは抑圧に反発して自由になりたいという気持ちがあるから。
スピードが速いなら人間関係のしがらみから自由になりたい、浮かぶような飛び方なら、家族や仕事から解放されて独立したいという気持ち。
低空飛行なら規則に対する不満です。飛び立ちたいという積極的な気持ちをもったストレスといえます。
「煙突」は自分の本音や感情を押さえつけているときや、抑えきれずに吐き出そうとしているときに見ます。
「裸になる」のは自分を評価して欲しいという願望を持っていたり、もっと自由にふるまいたいという欲求を持っていたりするからです。
「追われる」のは、自分の欲求を満たしたいのに満たせないから。
逆に誰かを追いかけるものは、謝罪したいのにそれができない心理、誰かを追い越してしまうものは競争心の現れです。
「叫ぶ」のは現実から逃げだしたいという気持ちから。ストレスがたまっている証拠です。
「キス」は相手の口をふさぎたいという心理です。昔の恋人とキスする夢なら、その人との過去を思い出したくないという願望を持っています。
笑うのは、さまざまな感情があるから
声を上げて笑うのはストレスがたまっている証拠です。微笑むのは生活が順調な証拠、明るく笑っているのは自信の現れです。
逆に笑われるのは自信が持てず、周りが気になっている心理です。友達の彼女と笑っているものは、彼女に対する横恋慕の気持ちを隠そうとする心理です。
夢の中で夢を見るのは疲れているから
夢の中で夢を見てしまうという珍しいケースがありますが、疲れを解消したいという心理があるからです。
その夢の中でまた夢を見るというようなエンドレスなものの場合には、精神的な疲れがピークに達していることの暗示です。
一生の間に3年4か月は夢を見ている!?
1日に3~4回、15分~20分の夢を見るとすれば、毎日1時間見ていることになります。
1年で365時間、人生80年の間に29,200時間、すなわち3年4か月見ているのです。実に長い時間を費やしているものの意味を理解できれば、人生を変えられるかも知れません。
夢は起きた瞬間に忘れられてしまうものですが、朝目覚めた時に、メモしたりスマホなどに録音したりすることである程度は記録することができます。
自分の深層心理を理解するために、見た夢の意味を考えてみてはいかがでしょうか?
by 水の
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