ジェネリック家電って何?~医薬品だけじゃないジェネリックの世界
特許の切れた医薬品を同じ成分で別のメーカーが作る「ジェネリック医薬品」。開発費用がほとんど必要ないことから、より安価に購入することができますので、近年とても高い注目を集めています。
片頭痛持ちの筆者も病院でジェネリック医薬品の痛み止めを処方してもらい、とても助かっています。
しかし、そんなジェネリック製品は医薬品の世界だけに存在しているわけではありません。今、注目を集めているのがジェネリック家電です。
ジェネリック家電ってどんなもの?
▲旧世代の技術といってもこんなに古いタイプというわけではありません。
医薬品と同じで、一世代前の技術を利用することによって、開発費をカットして安価で売られている家電品が「ジェネリック家電」と呼ばれています。
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アジア系を中心とした多くの企業から登場しており、家電の選択肢を大きく広げてくれました。
型落ち品ではありませんので、古いものを使っている、という感じもまったくしないことから、若い世代を中心に人気が高まりつつあります。
冷蔵庫から電子レンジ、エアコンからテレビにいたるまで幅広い家電品に用意されていますので、この春から新生活をはじめるにあたって、ジェネリック家電で一式そろえてしまったという方も多いのではないでしょうか?
テレビのリモコンのボタン、何個使ってますか?
▲機能の多さは魅力の一つになり得ますが、本当にそのボタン使ってます?
その魅力は意外にも価格以外のところにもあります。
お手元にあるテレビやHDレコーダーなどのリモコンを手にとってみてください。
そこには多くのボタンが配置されていると思います。すべてのボタンを使いこなせていますか?
我が家のテレビは今から10年近く前に購入したものですが、このリモコンにはなんと64個ものボタンが配置されていました。
その中で実際に使用しているものを数えてみると、たったの10個程度です。
押されないボタンが多いということは、それだけの機能を使っていないことを意味します。
そもそも、筆者の場合、通常のテレビ番組を見る以外の用途に使用することはありませんので、最初から余計な機能は必要としていなかったと言えます。
だったら最初から最小限の機能のものを購入すればよかったのでは?と思われるかもしれません。
しかし、今日では最小限に機能を抑えたシンプルな家電品はなかなか見つけることができません。
いらないのに多くの機能がついてくる…さまざまな機能を押し売りされてしまったような気分になってしまいます。
シンプルさもジェネリック家電の魅力の一つ
長々とテレビのリモコンの話をしてしまいましたが、筆者のようにリモコンの全ボタン数の半分も使っていない、という方にこそジェネリック家電はおすすめなんです。
単に旧世代の技術を使っているだけでなく、あまり使われない機能をカットし、その分価格がさらに下げられた家電品も多くなってきました。
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テレビは映ればいい、電子レンジはコンビニ弁当を温めることができればいい…そんなユーザーも少なくありません。
その場合、価格が高くなってしまう上に、操作が難解になってしまうさまざまな機能は単なる邪魔者です。
基本性能以外は大胆に切り捨ててしまう…これもジェネリック家電が多くの人達に指示される理由の一つでしょう。
ジェネリック家電の精神をパソコンの世界にも
現代人にとってパソコンを使えるのは当たり前のこととなっています。仕事だけではなく、趣味や遊びにも欠かすことのできない重要なアイテムです。
そんなパソコンの世界にはジェネリックというジャンルはありませんが、同様の精神を持つものが人気を集めるようになってきています。
一昔前であれば、パソコンといえば大手国内メーカーのものを購入するのが一般的でした。
しかし、筆者はこれがどうしても気に入りません。その最大の理由は不要なソフトウエアが大量にプリンストールされている、という点です。
各種メディアのプレイヤーはもちろんのこと、ウイルス対策ソフトや、年賀状作成、さらにはグラフィック系ソフトからDTM関連ソフトまで最初からインストールされていることもあります。
これらをすべて使いこなしている、という方はほとんどいらっしゃらないでしょう。
使わないソフトは容量を食ってしまうだけですし、重い上、穴だらけのウイルスソフトが勝手に走っているせいでメモリも食われてしまい、動作が遅くなってしまうことだってあります。
これこそ邪魔者以外の何物でもありません。いちいち不要なソフトをアンインストールして行くのも結構な手間です。
そんな不要なソフトウエアを最初から入っていないパソコンが徐々に一般的になってきました。かつては、このようなパソコンを購入できるのは専門店のみでしたが、最近では家電量販店などでも見かけることができます。
もちろん、インストールされているソフトが少ない分、価格も安くなっています。利用目的がはっきりとしている方にとってはとてもありがたい限りです。
ちなみに、筆者が仕事で毎日使用しているパソコンもこの手のもので、11インチ、タッチパネル搭載のノートです。
価格は新品で44000円でした。当時ほぼ同スペックの国内大手メーカー製のものが10~12万円程度で売られていましたのでその半額程度です。
もちろん、OSのみで何もソフトが入っていない状態でしたので、仕事に必要なワープロ、表計算などのソフトは購入しました。
これも本家であるマイクロソフトのオフィスではなく、他社製の互換ソフトをチョイスしましたので3000円程度でした。必要なソフトを別途購入してもやっぱり半額以下です。
パソコンの世界ではあまりジェネリックという言葉は使われませんが、家電品と同じことが起こっていると言えるでしょう。
医薬品のみでなく、さまざまな世界に広がっている「ジェネリック製品」。上手に選ぶことができれば、もっとお得に快適な生活を送ることができるかもしれません。
Byチリペッパー眞木
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