イケダンが女性に人気らしい~イケメン・イクメンなんてもう古い?
少し前から男子にルックスが求められて「イケメン」が流行り、育児に熱心な「イクメン」がもてはやされるようになりました。
最近は、仕事も家事も何でもうまくこなすイケてる旦那「イケダン」が求められているそうです。
2年ほど前、日産自動車のCMに、井川遥さんが「よっ、イケダン!」と語るシーンが登場し話題になりました。
「イケダン協会」なるものを作った人もいます。
「メガネ男子」くらいなら簡単に変身することができましたが、二枚目 → 育児 → 家事+家庭サービス と、求められるレベルはどんどんアップし難しくなっています。
昭和の人気映画「男はつらいよ」では、主役の寅次郎(寅さん)は何にもしないフーテンでした。
今の男性に求められるのは「寅さん」とは正反対の男性像のようです。
「男はつらいよ」とぼやく旦那たちの声が聞こえてきそうです。
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イケダンってなんだ? 反意語はダメダン?
「イケダン」とは、仕事ができて稼ぎが良く会社では一目置かれる存在でありながら、家族サービスはもちろん妻への気づかいもおこたらない「イケてる旦那」のことだそうです。
光文社の発行する30代女性向け雑誌「Very」が創りました。真逆の男性のことを「ダメダン」と呼ぶそうです。
家事はよろこんで積極的に行ない、そっせんしてキッチンに立ち、冷蔵庫の素材を駆使して気のきいた料理をサッと作り、地域のイベントなどにも積極参加。
休日は子どもを連れて外出し、妻が自分だけの時間を満喫できるようにサービスする。
仕事はバリバリにできて、収入はよく出世頭。さわやかでファッションセンスもよく、モテモテなのにぜんぜん浮気もしない男性…といったイメージです。
そんな人、あなたの周りに1人でもいますか?
イケダンコンテストというものもあるそうです
雑誌Veryは「今月のイケダン見つけた」という紹介記事のほか、コンテストも行ないました。
選ばれた男性たちのポイントは、「オムツかえが得意」とか、「休日には子どもにご飯を食べさせている」「そうじが好き」などです。
さらに、「特技のマッサージで毎日妻の肩もみをする」「休日は子どものサッカーのお相手をしている」「飲んで帰宅した日も筋トレは欠かさない」などなどです。
この程度のことなら、やっている人は大勢いそうです。
結婚記念日はどうなってる?
2013年に「ぐるなび」が行なった「イケダン」に関するアンケートでは、結婚記念日に夫が妻に何をしてくれたかについてもまとめています。
「(自宅で)旦那がコース料理をふるまってくれた」「レストランに夫が花束を持って現れた」「結婚10年目に車をもらった」「毎年結婚年数と同じ数のバラのプレゼント」「ティファニーのダイヤの指輪をプレゼント」などなどです。
それにしても、どうして夫が妻にしてあげることばかりなのでしょう?
たしか、結婚記念日って夫婦二人のお祝いでしたよね?
男性の家事の平均時間「42分」は短い?
総務省の調査によると、平成23年の男性の「家事関連時間」は1日に平均42分で、女性は3時間35分です。
男女の差は2時間53分でした。子育てがもっとも忙しいと考えられる35~39才を見てみると、男性が41分、女性が4時間54分と男女差は4時間13分あります。
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ただし、この調査は働いている人もいな人も含めた結果です。女性が家事や育児に大きく時間をとられていることが、女性の「イクダン」願望の背景にあるのでしょう。
▲妻の家事負担割合は年々減少していますが9割近くは妻の仕事!
世界的にみても、日本の男子の家事関連時間は短い!?
国際的な比較においても、わが国の男性の家事関連時間はかなり少ないようです。総務省の取りまとめたデータによれば、ほとんどの国の男性が、日本の男性よりも家事労働をしています。韓国の男性は日本の半分程度しかありませんが、欧米各国では1.5倍~2.5倍あります。
共働き世帯では、女性の方が1時間程度多く働いている!?
少し古いデータですが。平成13年の総務省の調査では仕事を持つ者同士の夫婦の家事関連時間について調べています。
それによると、男性の仕事関連時間の平均は7時間44分、家事関連時間は28分で、「仕事・家事」の合計は8時間12分です。
女性は仕事が4時間54分、家事が4時間8分で合計9時間2分、女性の方が50分ほど多く働いていました。
年齢別のどの層においても女性の方が男性よりも1時間前後多いという結果です。女性たちが男性に「サービス」を求めるのも、仕方のないことなのかもしれません。
「日本イケダン協会」なるものもあります
ブームに乗っかり、日本イケダン協会なるものも設立されました。「日本の旦那を総イケダン化するべくさまざまな活動を行う組織」なのだそうです。
少々怪しい雰囲気が漂っていなくもないのですが、高島屋や夕刊フジなどとも提携してします。
「協会」がどういう法人なのかはHPではわかりませんが、ファッションコーディネートのアドバイスをメイン業務としているコンサルらしく、料理や家事のアドバイスなどはしていないようです。
「イケダン」という言葉に不快感を覚えるという人もいるでしょうけれど、フルタイムで働く妻が増えている現代においては、夫が家事労働に時間を割くことは時代の要請。
今は、「家事や育児もできる男性がかっこいい」のだそうです。
気の進まない人も、できることから始めてみてはいかがでしょうか?
by 水の
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