大学に入学しなくても東大や慶大教授の講義が受けられる講座に注目!
東大や慶應大などの教授の講義を誰でもインターネットで受講できるという、無料で学べる大学講座「gacco」が2014年4月にスタートし話題になりました。
実は、gaccoに限らず社会人が大学で学習するチャンスはとてもたくさんあるのです。
費用のかかるものが多いですが、中には無料のものもあります。また、在住の市民には受講料を補助する制度のある市区町村もあるようです。
ビジネスパーソンやパートタイマー、専業主婦の中には、「大学で学びたい」と考えている人は少なくないでしょう。
実際に通学しようとしても、時間的な制約や費用面の問題で二の足を踏んでいた人も多いはず。気軽に学べる講座がたくさんありますので、ぜひ大学で学んでみませんか?
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gaccoは、「最高の教授陣による本気の授業」がタダで受けられる!
2014年に開講した「gacco」は、一流大学の大学教授などによるさまざまな講義を、インターネット上で無料聴講できるものです。講師陣は、東大史料編纂所 本郷和人教授、慶應大環境情報学部長 村井純教授、早稲田大政治経済学術院 栗崎周平准教授、北海道大情報基盤センター 重田勝介准教授などそうそうたるメンバーです。
▲とても熱の入った講義は大学の授業よりも面白いかも!? 画面の右側には話の内容が文字でも表示されます。
講座の内容も多岐にわたり、中世日本史、インターネット、国際安全保障、オープンエデュケーション、経営学、ファッション、京都の文化、マンガ・アニメ・ゲーム論、俳句、化学生命工学などがあります。
運営するのはNTTドコモ社とNTTナレッジ・スクウェア社。「通常コース」はメルアドを登録するだけで無料で受講できます。
なお、有料の「反復学習コース」というものもあります。
レポートを出せば「修了証」がもらえます!
gaccoの講義は1回が10分程度。ネットで聴講するにはちょうどいい時間ではないでしょうか。
数回の授業に参加して、クイズに回答したりレポートを提出したりもします。
動画やクイズで理解できない点があれば、掲示板に質問して他の受講者とディスカッションをすることもできます。
そうして、最終テストやレポートにパスすれば、「修了証」ももらえるのです!
放送大学なら自宅で学べます!
自宅で講義が受けられる元祖といえば「放送大学」、大学の学位が取得できますし、学位取得までは考えていない人が好きな授業だけを受けることもできます。
学位を取得するためには、4年間でおよそ70万円程度の学費がかかりますが私立大学の1年分の授業料よりも安いです。
単に学びたいだけであれば視聴は無料です。
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授業はBS放送やケーブルTVなどの受信環境さえあれば、誰でも自由に視聴できますのでお金はかかりません(その場合、テキストはありません)。
科目単位での入学も可能で、1科目につき11,000円の授業料を支払えばテキストがもらえ、通信指導を受けることもできます。
授業料を支払って「学生」となった場合には、国立近代美術館などが無料で入場できたり、各種学割が利用できたりするメリットもあります。
放送大学には大学院もあります!
放送大学には修士課程・博士課程もありますので、「修士号」「博士号」を取得することもできます。
人文学、情報学、社会経営価格、臨床心理学などのプログラムがあり、臨床心理学は「日本臨床心理士資格認定協会」による第二種指定外学院ですので、臨床心理士の資格を取得することもできます。
修士を取得するには総額で約46万6千円(臨床心理のみ約53万円)かかりますが、一般の大学と比べると破格の安さです。
国立大学の大学院でも、2年間で130万円以上かかります。3分の1程度のコストで修士号を取得できるのです。
大学の社会人講座は結構おもしろい! 誰でも「大学聴講生」と自称できます!
大学に入学するには「受験」をしなければなりませんが、社会人講座で学ぶだけなら試験は不要、誰でも大学の「聴講生」になることができます。
最近はほとんどの大学に社会人向けの講座が用意されており、内容も高度なものから身近で簡単なものまで幅広くいろんなものがあり、外国語を学べるコースもあります。
内容もさまざまで、普通の大学の講義に比べて柔らかいタイトルのものもたくさんあるようです。
講座数の最も多い早稲田大学の場合、ジャズ入門、テレビの作り方、古武術・ヨーガ・気などをテーマとしたもの、津軽の文化遺産をめぐる旅行、ドイツ・ロマン音楽の旅などというトラベルスタディもあります。
1講座につき年間7回~20回程度の講義があり、受講料は基礎講座の場合で11,000円(全7回)からです。
外国語を学ぶ講座には、10回で5万円以上するものもあります。
慶應大学アート・センターでは年に何回か無料の講座やアート展などを実施しています。
区役所などの補助金を使って安く受講することができます!
例えば、千代田区では明治大学などの公開講座を区民が受講する場合、半額を補助しています。(年間1万円限度)
渋谷区では、青山学院大学や國學院大学と共催で公開講座を開設しており、区民は無料で参加することができます。
自分の住む地域の市区町村にそうした制度がないかどうか確認してみるとよいでしょう。
アメリカでは社会人の「大学生」がとても多いそうです!
日本には大学に通う社会人はまだまだ多くはありませんが、アメリカではパートタイムで大学に通う学生が46%もいるそうです。
年齢も25才以上が36%いて、学習意欲も問題意識も日本とは比較にならないほど高いとも言われています。
わが国でも大学で学べる道がさまざま用意されてきましたので、今後はもっと増えていくのではないでしょうか。
by 水の
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