車にひかれて10m引きずられたけど無傷で生還した驚くべき実話
それは真冬の真っただ中…
次の日はバレンタインデー、甘党の旦那にチョコケーキを作るための材料を買い出しにいった時、事件は起こりました。
右よし!左よし!信号青!よし渡ろう…とした瞬間!
ある十字路にさしかかった私。ここは狭い道なのに地味に車通りがあるから危ないんです。時刻は午後18時前後、冬なので真っ暗です。
信号は青だけど、一応左右の安全確認!右折・左折車なし!さぁ渡ろう!…と思った時はすでに遅し。左側から車が突っ込んできた?!
スポンサーリンク
人間って、危険な目にあった時って全てがスローモーションに見えるんですよ。
私に突進してきた軽もかなりゆっくりしたスピードで私に突進してきた記憶があります。
「あ、ぶつかる!」と思いながらも冷静に中の人を確認していた自分にはびっくりしました。
ゆっくりと横断歩道に侵入してきた車は自転車もろとも私を引いて、結局軽く飛ばされる事態に。
「あ~、ツイてない…」と思ったのもつかの間、次の悲劇が私を待ち受けておりました!
ちょっと待った!人を引いたらアクセルじゃなくてブレーキです!
当然止まると思った軽。乗っているのは60代くらいのおばあちゃん。
「きっと前方不注意だな…。今出てきたら許してやろう」とのんきに考えていた私の目の前には、減速せずそのままのスピードで私に突っ込んでくるではありませんか!
「ちょっ!ちょっ!ちょっと待ったぁ!ストップ、ストップぅぅぅぅーーー!」
…の声もむなしく、同じ車に2回引かれたのが私の人生で一番の修羅場だったと思います。
どうやらおばあちゃんもびっくり仰天しちゃって、ブレーキ踏まずに軽くアクセル踏んじゃっていたんですって、ダメじゃん!
まぁ、でも人間ってやっぱりすごいですよ。
「子供2人残して死ねるものかぁぁぁ!私は生きるんだぁぁぁ!」…そんな私が取ったとっさの行動「バンパーにがっしりと捕まる」ということでした。
(2回目)引かれる→倒れる→前輪・後輪どちらかに体の一部を引かれたら一間の終わり!と思った私。
車体の下に潜り込んで頭でも引かれたら昇天しちゃうがな!まだラオウみたく人生に悔いはないなんて言えないんです!
じゃあ、落ちないようにバンパーに捕まっちゃえ!…そしてバンパーに捕まった私を見たおばあちゃん、さらに動転しちゃって止まる所かそのまま進み、私を10m引きずっていきましたとさ。
「あぁ…もうこれアカン…もう無理ポ」と思った10秒後、車は止まりました。あと0.1秒遅かったら車の下に潜り込んでてどこかしら引かれてましたね。
そして車が止まった目の前には葬儀会館。なんちゅーネタくさい感じなんでしょうか…。
わたくし、ボー然。おばあちゃんの口が臭かったことしか覚えていない
無事車は止まったものの、私はとってもスリリングな体験のため半分魂が抜けかかった状態に。
周囲の人が私を抱きかかえてくれて道端に移動させてくれたことはおぼろげながら覚えています。
加害者であるおばあちゃん。
「あらまああああああ!お嬢さん!ごめんねえええええ!大丈夫?怪我はない?…(周りに集まってきた人を見て)…私、息子を迎えに行かなきゃいけないから後お願いできます?」
周囲の人「いやひき逃げになりますから無理です」
スポンサーリンク
おばあちゃん…恐ろしすぎる…。ちなみにおばあちゃん、私を抱きしめてよしよししてくれましたがニンニクくさかった…。焼肉でも食べてたんだろうか。
その匂いをかいで晩御飯は焼肉にしようと心に決めた私。一歩間違えれば自分が焼肉になってたかもしれないのに!
ぼーっとしているうちに救急隊員到着。初タンカ・初救急車。さよなら、日常。こんにちは、非日常。揺られながら町で一番大きな総合病院へ行くことに…。
今度は旦那が修羅場の巻
病院について点滴やらレントゲンやら撮った私。
「歩けます?」
「はい…」
「(驚愕の表情)…引かれたんですよね?」
「はい…」
「えっと…一度勢いよく跳ねられたと証言がありますが…」
「はい…」
「10mほど引きずられたんですよね?」
「はい…」
「痛くありませんか?」
「心は痛いです…」
「?」
とにかく、私は体が頑丈だったみたいで周囲も驚く無傷で生還。ちなみに私が運ばれた病院は、重病人が運ばれるということで有名な所。
担当警察官「あそこに運ばれたなら重症か…あるいはアカンかったんやろなぁ~って思ったらぴんぴんしてはりますやん。僕もびっくりしましたよ」と言われてしまいました。
逆に待合室で症状知らされず、事故内容だけを知らされた旦那の方が修羅場だったそうです。
体を張って得た事故の慰謝料
さて、あなたが気になるのは事故の慰謝料じゃないでしょうか?
私ももちろん貰いましたよ!多いか少ないかはわかりませんが、総額で80万。少しゴネて85万に増やしてもらいました。
専業主婦でも休業手当って貰えることにびっくり!それと、事故で損失した自転車や衣服も口頭確認だけですぐ振り込んでもらえました。
実際の金額を確認することって無いんですね。それを合わせたら貰った総額は90万になりますね。
これが事故から3ヶ月経った頃に、一括で保険会社から支払われました。これで事故の処理は全て終了です。
事故を見ていた人は言います。
「あのおばあちゃん、てっきりひき逃げするのかと思った」
「あの女の子根性あるね、バンパーにしっかり捕まってたよ!」
「あれだけ跳ね飛ばされてるのにしっかり歩いてれば骨のあるお嬢さんだ」
…なんだか私がサイボーグみたいな言いぐさですね、みなさん…。
何はともあれ、こうしてネタとしてあなたにお伝え出来る日が来て本当に良かったと思っています。
横断歩道は青でも車はいつ突っ込んでくるかわかりませんので、あなたもお気を付けを!
スポンサーリンク