空き巣に入られました~何も取るものがないから腹いせにウンコした?
空き巣被害にあったことはありますか?私は1度被害にあいました。
しかも離婚直後の独り身の家に入られるという最悪のタイミングで。悪い時期には悪いことが重なるものです。
ツキに見放されたかのようなツイていない時期ってありませんか?
今となっては笑える私の空き巣経験とその前後の事件をお話ししたいと思います。
ご近所さんに空き巣侵入、私たち夫婦の心のすき間にも
テレビをみながら二人で食事していた新婚当初のある日曜日の夜、突然外から「パリーン」という音が…
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しかし、私たち夫婦は「誰かがゴミ出しした際にビンでも割ったんじゃないか」と話していました。
それから5分ほど経ったときです、外から「ドロボー!!」という大きな声が、とっさに近所のみんなは外に出ました。
黒い影がサーッと走っていくのが見えてみんなで追いかけましたが、結局捕まえることができずじまいでした。
警察に通報して状況説明と定期的なパトロールを依頼したものの、犯人を取り逃がしたこともあり近所のみんなは不安でいっぱいでした。
被害に遭ったご近所さんは恐ろしいことに、空き巣と鉢合わせしてしまったということでした。
住んでいたマンションは線路沿いで人通り明かりも少ない立地でしたので狙われたのでしょう。
知らない人間と家で鉢合わせなんて本当に恐ろしいことです。
私を含めたマンションの住人は管理会社に掛け合ってベランダ側の窓にシャッターを付けてもらうことにしました。
シャッターを付けたことで私はSECOMに加入したかのような気分になり、空き巣のことも徐々に忘れ、新婚という新生活と仕事を楽しんでいました。
しかし空き巣事件から数ヶ月後に、事件は起きたのです。奥さんに「職場の人を好きになってしまった……」と告白されたのです。
しかも泣き崩れながら……。一体何が起きたのか分からず、私のほうが泣き崩れたかった気持ちでした。
新婚数ヶ月で私は奥さんの心を知らない男に盗まれてしまいました。心の空き巣被害に遭ってしまいました。
しかも未遂でなく完全に盗まれてしまったのだからどうすることもできません。
結婚してわずか1年で私たち夫婦は離婚。新築マンションなのに早くも私だけ中古になってしまいました。
子どももおらず、家も購入したわけではなかったことは幸いでした。
しかし、26歳の若さで結婚して即離婚でしたからショックも大きく精神的に不安定になってしまいました。
人間不信に陥りつつも、仕事に打ち込みまくることで気を紛らわすしかありませんでした。
離婚のショックを紛らわすために仕事に没頭して帰ってみると……
あまりのスピード離婚に、職場の上司は私にかなり気を使ってくれました。そんななか私は強がって何とも思っていないかのように仕事に打ち込むようになりました。
20代後半ともなると仕事の質も徐々に変わっていきます。任せてもらえる仕事も増え、出張も多くなっていきました。
離婚のショックを紛らわすため休むことなく仕事に打ち込んだ結果、いつのまにか東京4日、大阪3日、たまに九州、そして海外というように動き回る毎日となっていきました。
離婚から約1年が経ち、忙しく動き回る仕事スタンスにすっかり慣れてきたある日のことです。その日は大阪出張からそのまま東京の事務所で深夜まで仕事をしていました。
仕事を終えて帰宅途中に一人でラーメンを食べて家に到着し鍵を差し込もうとしたところ、リビングの明かりがついていることに気がつきました。
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「2日間の出張中、ずっと電気つけっぱなしだったんだ。もったいない。」と思いながら鍵を差し込んでドアを開けようとしたところ、鍵までもかけわすれていたことに気付いたのです。
出張中のこの二日間、電気点けっぱなし鍵の開けっ放しだったことにゾッとしながらも家に入りました。そしてリビングの扉を開けた瞬間、一気に血の気は引いていきました。
何者かに家が荒らされていてモノが散乱していたのです。見たことないほどの荒らされようでした。
自分しか入ることができない空間に、知らない誰かが入って荒らしまくる。こんな気持ち悪いことはありません。
色んなものが床に散乱しまくって、タンスは倒れてるし、ほぼ全ての引き出しは開きっぱなし。
お気に入りのゼロハリバートンのアタッシュケースも無理やりこじ開けられていて鍵が壊れてしまっていました。
盗るものがないことで身勝手な逆ギレ脱糞
あまりにも突然のことで気が動転してしまっていました。
しばらく呆然としていたのですが、少し落ち着きようやく警察を呼んだ私は、まず何か盗られたモノがないかチェックすることにしました。
現金やその他金目のものは基本的に置いていなかったので(置いていないというより持っていなかったのですね)、どうやら何も盗られていないようでした。
不幸中の幸いにホッと胸を撫で下ろし、さらに落ち着きを取り戻しつつあった私は、寝室のぐちゃぐちゃにされた洋服を整理することにしました。
すると私の鼻に何やらツーンとする匂いが……。でも原因はすぐに特定できません。部屋はぐちゃぐちゃな状態でしたので、片付けながら匂いをたどっていきました。
しばらくしてその匂いの原因を突き止めました。床に散らかった洋服の下に茶色い物体がコロリンと。そう空き巣犯は脱糞していったのです。
おそらく盗るものが何もなかったので腹いせにやってったのでしょう。
私は何も悪くないのに!あまりにもひど過ぎます。脱糞までされてしまったことで、落ち着きはじめていた私の心はまたもやグラグラと動揺してしまいました。
さらに部屋は汚くなってしまった……現場検証
しばらくして来てくれた警察による現場検証で白い粉でポンポンと部屋中を指紋チェック。フローリングと壁、テーブル等、空き巣に荒らされたうえに警察によって粉だらけに。
明け方近くに検分が終わった最後には私の指紋まで取られました。まるで自分が犯人扱いを受けたようで気分は最悪でした。
どうやら出張が多く、郵便受けに新聞が何日も刺さったことが問題だったようです。業界の新聞も購入していましたので、かなりの束が郵便受けにほったらかしになることもザラにありました。
これでは「留守ですよ。」と空き巣に知らせているようなものです。出張の際には新聞を止めたほうが良いと警察にアドバイスをもらいましたが、新聞をとること自体を止めようと決心しました。
子どもにまでピンポンダッシュを二回も食らった翌日
会社には事情を説明し休ませてもらい、部屋の片付け、そして業者を呼んでドアノブ交換ともう一つ鍵を増やすことに。
一人むなしく部屋の片付けをしながら、この家に引っ越ししてきてから悪いことばかり起こるなと考え込んでいました。
引っ越ししてきた当初から家は湿気っぽかったのですが、奥さんに常に換気してもらっていたのでさほど気にはなっていませんでした。
しかし離婚して独りになると誰も換気をしてくれませんし、出張で不在がちでもありましたから、どんどん家の中がカビ臭くもなっていきました。
両親からは「昔のおばあちゃん家の匂いがする」とまでいわれるほど衣服にも匂いがこびりついていきました。
そんなこんなで片付けも終わりに近づいた夕方のことです。チャイムが鳴って外にでると誰もいません。遠くに走っていく小学生を見て、ピンポンダッシュされたことに気付きました。
小学生にまでいたずらをされるなんて本当にツイていないなと改めて感じてしまいました。
その15分後、再びチャイムがなったので叱ってやろうとダッシュでドアを開けたら、今度は一人の女の子が逃げずに立っていました。
叱るつもりが、言葉につまってしまい「どうしたの?」と優しく問いかけてみると、「バーカ!」と言うなりダッシュで去っていきました。
しばらく立ち直ることができなかったことは言うまでもありません……。
湿気たっぷりの陰の空気が流れている家だから福は舞い込まないのかなと思い半年後に引っ越しをしました。
それ以降は大したトラブルもなく仕事も順調で再婚することもできましたが、2年足らずの期間にこんなトラブルが頻発したらあなたはどう思いますか?
私の場合、いまではこの話をつかみのネタとして最大限に利用できるほどになっています(笑)。
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