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東京駅はこんなにスゴイ!100年前の柱・首相遭難地・弁当400種

2014.03.04

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1914年(大正3年)に開業した東京駅は2014年12月に100周年を迎えます。

普段は何気なく利用されている方がほとんどどでしょうけれど、実はかなりユニークな駅です。構内には、日本の首相が襲撃された「名所」が2か所あります。

近代的に造りかえられているのに、100年前の開業当時の柱が現在も一部使われています。

構内で販売されている駅弁は400種類ほどもあり、毎日別のものを買っても一年では食べきれません。ユニークで不思議な東京駅の魅力に迫ります。

5番、6番線ホームにある緑の柱は100年前のもの

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東京駅の5番・6番線は山手線(外回り:渋谷方面行き)と京浜東北線(蒲田方面行き)のホームです。

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このホームの一番先頭寄り、有楽町側には数本の緑色の柱が建っていますが、これは開業当時から使われているものです。

特に飾り立てられることもなく、普通にあるので気を付けてみないと気がつきません。

よく見ると、「M43.4」と書いてあり、明治43年(1910年)に造られたものであることがわかります。

また、この柱の上部には飾りが施されていて、かつてはこうした柱1本1本にも、気を配った繊細な建築がなされていたことがうかがえます。

緑色に塗られて少々かわいそうではありますが、心の豊かさを感じさせる柱です。

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この柱の上部、屋根の上にある架線柱も100年前のものです。となりのホームからでないと見られませんが、やはり緑色に塗られています。特徴的な形がレトロです。↓
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丸の内南口改札前で、原敬首相襲撃事件がありました

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1921年(大正10年)、当時の首相・原敬(はらたかし)が丸の内南口で、若者にナイフで刺殺されるという事件がありました。

原敬は、衆議院に議席のある初めての首相。それまでの首相はすべて貴族出身でしたので、初の本格的政党内閣とも言われています。

国会で自分に「私」という一人称を使った初めての首相でもあるそうです。(それまでは、「本官」「本大臣」と自称するのが通例でした)

非常に卓越した政治力を持った人でしたが、19才の国鉄(現在のJR)職員に突然ナイフで襲われ即死しました。

「原首相遭難現場」は東京駅南口の改札を出て右手の切符売り場付近にあります。

「男子の本懐」の浜口首相も襲撃されました

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1930年(昭和5年)11月、当時の首相・浜口雄幸(はまぐちおさち)が、21才の右翼団体の男に銃で撃たれました。

浜口は一命はとりとめたものの、この傷がもとで翌年亡くなりました。

浜口雄幸は、城山三郎の小説「男子の本懐」の主人公となった人で、「ライオン宰相」と呼ばれる豪快な人物。

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財政緊縮政策をとり金本位制への転換をはかりましたが、結果として大不況を招き、経済政策面ではあまり評価をされていません。

既に首相就任時に「暗殺」を覚悟していて、例え殺されても男として本望だ、という意味で家族に「男子の本懐」と述べたとされています。命懸けで仕事をした人です。

銃撃されたのち体調が不良だったにもかかわらず、鳩山一郎らの執拗な要求に応じて国会に出席し、この無理がたたって亡くなりました。

事件の場所は、駅構内の中央通路を八重洲中央口に向かう手前。新幹線側への階段の近くです。「襲撃場所」ではありますが、2つは東京駅の「名所」です。

↓襲撃場所には、床のタイルに目印があります。
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150種類以上のお弁当のある「駅弁屋」があります

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駅構内にはたくさんの駅弁屋がありますが、中でも一番大きいのは中央通路の中ほどにある「駅弁屋 祭」です。

常時150種類~180種類の全国各地の駅弁が売られています。

時期によって変わりますが、新潟の押しずし「えんがわ」や鳥取の「かに寿司」などが、その場で実演製造販売もされています。

↓とにかく種類は豊富。「肉」はとくに人気が高そうです。
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毎日違う種類の弁当を食べても1年で食べきれない!?

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駅構内にはいくつものお弁当コーナーがありますが、最近とくに充実しているのが地下の「グランスタ」、築地「竹若」や浅草「今半」、「まい泉」などブランド店もあり、まるでデパートの地下食品街のように充実しています。

タイ料理の「ガバオ」が売られている店などもあります

正確な数はわかりませんが、おそらく構内のすべてのお店の弁当を合わせると、400種類以上はあるのではないでしょうか。

毎日、1種類ずつ食べても1年では食べきれないほど豊富です。

かつては、駅で売られているお弁当にはあまり美味しいものはありませんでしたが、今では選びようのないほどたくさんの美味しい弁当が売られています。

なお、地下には座って食べられるコーナーもあり、お弁当は東京駅の大きな魅力です。

11番ホームがない!?

駅には23番線までのホームがありますが、11番だけはありません。

もともと貨物用につくってあった「11番」は、東北新幹線にスペースを明け渡したためなくなってしまったのです。

ただ、逆に1番~4番は3つあります。在来線の1~4番の他に、総武線地下ホームにも1~4番があり、京葉線の地下ホームにも1~4番があるのです。

東京駅のミステリーです。

100年前に「大国」の夢を抱いて造られました

100年前にできた東京駅。建設当時は周辺は何もない原っぱだったそうです。ホームも4つほどしか必要なかったのに、莫大な広さの駅が造られました。

反対意見も強かったそうですが、将来日本が世界の大国になるためには、それにふさわしい駅を今から造るのだという高い志で建造されたそうです。

その時代に「夢」があったからこそ、100年経った今でも十分機能する駅として残っているわけです。

5番線の柱は、その夢のかけらと言えるかもしれません。

by 水の

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