お茶にはすごい効き目があった! ~糖尿病改善から滋養強壮まで
「人間は四百四病のかたまり」ということわざがありますが、これらの症状ごとに「効き目のあるお茶」があります。
この記事では、症状別に効能のあるお茶を紹介します。
滋養強壮には、モロヘイヤ茶
古代エジプトでは「野菜の王様」として知られていたモロヘイヤ茶。
その称号にたがわず、食物繊維、ビタミン、カリウム、カルシウムなど、野菜によって摂取できる栄養素が豊富に含まれています。
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そのため、栄養不足で体が弱っている時には特に高い滋養強壮効果を発揮。
モロヘイヤは普段食材として食べることも少ないだけに、摂取しやすいお茶で生活に取り入れるのもおすすめです。
また、モロヘイヤと言ったら「ネバネバ」を連想する人も多いでしょうが、あの粘りの元となっている成分が、ムチン。
ムチンは胃の粘膜を保護する働きもあるので、胃の調子が悪い時にもモロヘイヤ茶はおすすめと言われています。
糖尿病改善には、バナバ茶
バナバという植物は聞き慣れないと思いますが、これはサルスベリの仲間です。
インドや東南アジア全域に分布する植物で、古くから健康茶として親しまれてきました。
バナバ茶が糖尿病の改善に効果があるのは「インシュリン」と同じ働きを持つため。
インシュリンは「血糖値を下げる」働きを持っていますが、糖尿病はこのインシュリンの働きが弱まるために起きます。
なので、バナバ茶がインシュリンの代わりに働くと、血糖値が下がって糖尿病が改善されるというわけです。
糖尿病は、世間のイメージのように「砂糖のとりすぎ」でなってしまった方もいますが、中には「インシュリンの分泌に異常が生じた」ためになってしまった方もいます。
そのような方にとって、バナバ茶のようなお茶はかなりありがたい存在でしょう。
(もちろん、バナバ茶だけで本格的な糖尿病が治るということはないでしょうが、予防や改善には一定の効果を期待できるでしょう)
また、血糖値を下げるということで、糖尿病だけではなくダイエットにも効果があると言われています。
イボ取りには、ハトムギ茶
体(特に肛門)にイボができるととても辛いものですが、イボ取りにはハトムギ茶が効果的と言われています。
イボというのは正確には「腫瘍」のことなのですが、腫瘍の拡大や発生を抑える成分に「コイケノライド」というものがあります。
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ハトムギ茶にはこのコイケノライドが豊富に含まれているため、その働きによって、腫瘍が抑制されるというわけです。
特に老人性の硬いイボにも効果があると言われており、「このイボは治らないかも」と諦めているケースにも、使ってみるといいかも知れません。
ハトムギ茶で飲んでも有効ですし、ハトムギ茶で炊いたお粥などの食事でも効果があると言われています。
お茶ばかりでは飽きるという場合は、こういう料理で摂取するのもよさそうですね。
せき・痰にはオオバコ茶(ただし喘息の時はNG)
せきや痰に効き目があるとして昔から知られているのが、オオバコ茶。
中国で最古の薬学書と言われている「神農本草経」にも、「痰止咳」と書かれており、当時から咳と痰に効能があると知られていたことがわかります。
この「神農本草経」だけでなく、他にも明の時代の「国訳本草綱目」などの薬学書にも登場。
長年、民間薬として伝承されてきたことがわかります。
ただ、このオオバコ茶で注意しなくてはいけないのは、「咳や痰には効果があるけど、喘息に使うのはNG」ということです。
喘息患者の方がこれを飲んで発作を起こしたという例が報告されています。
もちろん、その方が他に何か病気を持っていて、それが原因だったのかも知れませんし、そうでなくても喘息患者の方全員がそうなるとは限らないでしょう。
しかし、そういう話がある以上、念には念を入れておいた方がいいでしょう。
喘息でない普通の咳や痰であれば大丈夫であることが二千年の歴史の中で確かめられているので、その点については信用して大丈夫かと思います。
(もちろん、同じオオバコ茶の中でも効果があるものもあればないものもあるでしょうが)
■まとめ
症状別に効果のあるお茶は、ここにあげたもの以外にもたくさんあります。
基本的にはいろいろなお茶をまんべんなく飲んで、いろいろな食材をまんべんなく食べていればそれで健康になれるとは思います。
しかし、自分が一番治したい症状の改善に直結するお茶を飲んでいると、それだけでもだいぶ気持ちが楽になり、症状も改善されることでしょう。
「自分の症状に合ったお茶」を選ぶ一番の意味は、もしかしたらそこにあるのかも知れません。
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