和製英語は外国人には通じません!ホームページもアダルトビデオもNG
私たちは、「ホームページ」という言葉は当然英語だと信じているわけです。
どんな場面でも、「homepage」と書けば意味が通じると思い込んでいますが、実は、英語の「homepage」と日本語の「ホームページ」とでは、少し意味が違います。
「アダルトビデオ」という「英語」も実は通じません。これは和製英語です。
日常生活の中には、通じない「英語」がたくさんあり、知らないで使うと外国人にはまったく通じなかったり誤解されてしまうことがあります。そんな英語をとりあげてみます。
通じなかったハムエッグ
ニューヨークのホテルで朝食をとっていたときのこと。
同じツアーで参加した日本人のカップルが、ウェイターに「卵はどうするのか?」と英語で尋ねられて、「ハムエッグ」と答えました。
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ウエイターは怪訝(けげん)そうな顔をして、聞き返します。カップルはもう一度、発音をそれっぽくして言いました。「ハム、エッグ」と、やはり通じません。
卵にハムを添えた料理は欧米にもあり、「ham and eggs」と言います。普通は目玉焼きが二つ付いてくるので eggsと複数形になります。
ただ、このときには、ウエイターは卵の調理の仕方を尋ねているので、ゆでるのか、スクランブルなのか、目玉焼きなのか、ターンオーバーなのかを答えなければなりませんでした。それで、通じなかったのです。
ちなみに、ゆで卵はboiled egg、スクランブルはscrambled eggs、目玉焼きはfried eggsです。
片面だけ焼いた目玉焼きをsunny side up、ひっくり返して両面焼いたものをturn overといいます。
ホームページは通じない
homepageはれっきとした英語ですが、日本でよく使われるのとは少し用法が異なります。
たとえば「当社ホームページをご覧ください」という場合には、Please refer to our website. と「website」という言葉を使います。
homepageはwebsiteの最初のページのことで、全体をさすものではありません。
「公式ホームページ」というような表現は英語的には誤りです。英語ではofficial websiteかofficial siteです。
アダルトビデオは日本製?
アダルトビデオ(adult video)をエロビデオの意味で使うのは和製英語です。
アメリカのビデオショップで「adult videoが観たい」と言うと、大人向けの恋愛映画でも出されてしまうかもしれません。
英語では、porn videoが一般的で、x-rated video、hardcore videoなどとも言います。pornはポルノのことです。
未成年が観られない映画には「X」が付されているため、x-ratedは「未成年者禁止」の意味で使われます。特に強調して、XXX‐ratedとされることもあります。
クレームをつける、も通じない
日本では「クレーム」というと、苦情をいうこととして使われますが、英語の意味は「(当然の権利を)要求する」ということです。
空港の荷物受取所にはbaggage claimと書かれていますが、荷物についての苦情を言う場所ではなく、単に「私の荷物を渡しなさい」と要求する所です。
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You should claim your baggage. は、「手荷物を受けとりなさい」という意味で、決して「荷物についての文句を言いなさい」という指示ではありません。
「クレームがくると予想していた」という場合には、I expected some kind of protest action. といい、「サービスについてのクレームをいう」というときには、make a complaint about the service. といいます。
日本語の「クレーム」は、英語ではprotest action や complaint となります。
カンニングもレジも通じません
日本では試験の不正行為を「カンニング」といいますが、英語のcunningは「ずるい、悪がしこい」の意味で、カンニングのことはcheatingといいます。
スーパーなどの「レジ」はregisterの略ですが、機械のことで人は表しません。
レジ機は(electronic) cash register、レジ係のことは cashier、checker、checkout operatorなどといいます。「レジに並ぶ」というときの「レジ」は checkout counter です。
ハイセンスはグッドテイスト
英語のsense は感覚的なことに使います。美的センスや文学的センスはOKですが、服装をさして「ハイセンス」とは使いません。
好みや趣味に関することには taste です。ハイセンスを英語にすると good taste になります。
オートバイは日本製!?
「オートバイ」は英語では bike、motorbike、motorcycleなどといいます。「オートバイ」は米語のautobike が語源ですが自転車のことです。
昔の日本では「モーターサイクル」と正しい英語で呼ばれていましたが、大正時代に「オートバイ」という雑誌が創刊されてからは、オートバイと呼ばれるようになりました。
ホームドラマも・・・
「ホームドラマ」は日本語です。英語ではfamily dramaといいます。domestic drama、a family situation comedyという呼び方もあります。
ホームは家庭、ファミリーは家族です。「家」中心に考えるか「家族」中心に考えるのかで、表現が異なったのでしょう。日本と欧米との感覚の大きな違いです。
ホームドクターはfamily doctor、ホームヘルパーは home care worker、care attendant、ホームパーティはhouse partyです。
ホームステイは和製英語ですが、日本から輸入されて、最近は通じるようになっているようです。「ホームステイをする」はstay with a family と表現します。
サインもペットボトルも通じない
英語のsignは記号や看板と言う意味で、書類に署名するときのサインはsignature、有名人からもらうものは autographです。
「ペットボトル」は和製英語で、Plastic bottle というのが普通です。
「ペットボトル」は Polyethylene terephthalateの略PETからつけられましたので、「ピーイーティ・ボトル」なら通じます。スキンシップはphysical contact といいます。
日本語の「ナイーブ」には「繊細」という意味がありますが、英語のnaiveは「単純」「世間知らず」などをさします。
ヘタに使うと相手をバカにしているこになりますので、注意しなければなりません。くれぐれも、和製英語には注意しましょう。
by 水の
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