タンポポの綿毛の豆知識とトリビア~マジ?耳の中に入って発芽した!?
キャンディーズの歌ではないですが、もうすぐ春ですね(笑)。
ここでは春の代名詞であるタンポポ(の綿毛)に関する豆知識やトリビアを紹介し、春を先取りしたいと思います。
綿毛の飛行距離は10km
タンポポの綿毛の飛行距離は約10kmと言われています。
ものすごく軽いため、風が秒速0.5mもあれば、それでずっと宙に浮いていることができるのです。
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秒速0.5mというのは「1秒で50cm」ということですから、ほとんど無風に近い状態です。
完全無風にならない限り、綿毛はずっと宙に浮いていられるというわけですね。
「タンポポ」の名前の由来は?
これは「たんぽ」から来ています。
たんぽというのは、槍の先を綿でくるむ丸いものです。
(義経の付き人の武蔵坊弁慶が持つ棒の先っぽについているようなものです)
タンポポの綿毛を全部飛ばした後の茎のてっぺんが、あのたんぽにそっくりということで「タンポポ」という名前になったのです。
■綿毛にも花言葉がある?
普通花言葉は花にしかありませんがタンポポは綿毛にも花言葉があると言われています。
これは「愛の信託」というもので、昔からタンポポの綿毛が恋占いに使われていたことに由来しています。
「愛の信託」は綿毛だけではなくタンポポ全体にも適用される花言葉ですが「綿毛の花占いから生まれた」ということは、「綿毛の花言葉」と言ってもいいでしょう。
また、タンポポには「別離」という花言葉もありますが、これは綿毛が空を飛んで行く様が、「人間の別れ」にも似ている、ということからつけられたと言われています。
綿毛が耳に入ると、耳が聞こえなくなる?
これは昔から日本で俗説として言われていたものですが、根拠はまったくないと言われています。
ただ、めったにないことですが、中国では2013年に実際に起きました。↓
ナリナリドットコム「女児の耳の中でタンポポ発芽、2cmほど成長も全身麻酔手術で取り除く。」
タイトルの通り、女の子の耳の中で発芽し、2cmというかなりの長さまで成長してしまったそうです。
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もう少し成長していたら鼓膜の中まで入り込んでいた可能性があるということで、「タンポポの綿毛が耳に入ると、耳が聞こえなくなる」という俗説が本当になってしまうところでした。
(しかも、耳が聞こえないだけではなく、脳まで達していたら脳障害が起きた可能性もあるそうです)
種子は無事に全身麻酔手術によって取り除かれたということで、ひとまず安心できたニュースですが、子供が友達の耳の綿毛を吹き付けるという遊びは、注意して辞めさせたほうがよさそうです。
セイヨウタンポポと在来種、どちらが強い?
今の日本ではかなりセイヨウタンポポが増えています。
そのため、セイヨウタンポポの方が生命力が強いように思われていますが、そうではありません。
確かに綿毛の繁殖力だけを比べるとセイヨウタンポポの方が上です。
生育可能な範囲が広いため、あちこちで発芽して育つことができるのです。
反面「生えるまで」はいいものの、在来種よりも低温や気温の変化に弱いため、4月~5月にかけての寒暖差が激しい時期には、育たずすぐに枯れてしまうことも多くあります。
■「セイヨウタンポポが在来種を駆逐した」は間違い?
セイヨウタンポポを見かける数が増えたので「在来種が駆逐された」と感じている方は多いようです。
たしかにセイヨウタンポポの数は増えていますが、決して在来種が駆逐されたわけではありません。
簡単に言うと「在来種が生えることのできない場所に、セイヨウタンポポが生えている」というだけで、いわば「タンポポ全体の量が増えた」のです。
在来種は別に減っていなくてそのままで、そこにセイヨウタンポポの数が追加されたようなものなんですね。
タンポポの草笛
昔の子供たち(今の50代や60代の方が中心ですが)は、タンポポの綿毛を吹いて飛ばした後、茎の部分で草笛を作って、よく遊んでいたようです。
(綿毛になる前もやっていたでしょうが)
今ではこういう草笛を吹いたことがある人は少ないでしょうし、そもそも、そんなものがあることも知らない、という人が多いかも知れません。
筆者は29才ですが、小さい頃試した記憶はあっても、きれいな音が出た記憶はありません。
こういう自然と触れ合う遊びをすることだけが正しいとは思いませんが、別のやり方でも何でもいいので、自然と触れ合うということは忘れないようにしたいと思います。
綿毛を燃やすと、人魂のように燃える
これは最近外国人の方が思いつきで燃やし、YouTubeに動画をアップして話題になったものです。
(日本のサイトでもいくつか紹介記事があります)
世界的な話題というほどでもないですが、燃やすとどうなるのか見てみるのも一興だと思います。
綿毛の集まりだけに一瞬で燃え尽きてしまいますが、短時間とはいえ、確かに人魂のような形でややホラーに燃え上がります。↓
YouTube「Burning A Dnadelion」(タンポポの綿毛を燃やした動画)
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