SEO対策とサテライトサイト高層ビル化の珍現象
大量被リンク時代のSEO対策
SEO対策というのは、検索エンジンとスパマーとのいたちごっこの歴史でもあります。約2年ほど前のSEO対策というのは、被リンクの数で勝負が決まりました。
とにかく何でもいいから、何千リンク、何万リンクと被リンクをつけていくことで、ページランクがあがり、検索順位も上昇していきました。
SEO業者は、大量のドメインを取得し、サテライトサイトを量産して、そこからクライアントサイトにひたすらリンクを送ることで生計を立てていました。
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しかし、そのようなリンクの数だけで中身のないサイトを強引に上位表示させる手法を、Googleが指をくわえてみているはずがありません。当然、対策を練ってきます。
そんな中登場したのが、ペンギンアップデートであり、パンダアップデートであります。
ペンギンとパンダに関しては、以下の記事を参考にしてください。
http://www.siruzou.jp/seo/40/
これらのアップデートによって、これまでのスパムチックなSEO対策が通用しなくなってきました。その結果、多くのSEO業者が廃業に追い込まれたわけです。
パンダアップデート以降、コンテンツの重要性が認識され、記事作成業者が棚からぼたもち式に潤っているというお話を以前いたしました。
http://www.siruzou.jp/seo/43/
ペンギンアップデートとオールドドメイン品薄化
では、ペンギンアップデートの影響で、SEO業界に起こった顕著な現象としては、どのようなものがあるのでしょうか?
まず、オールドドメインの品薄化です。
質の低い被リンクを大量につけても上位表示出来ないばかりか、ペナルティを受けるということがペンギンアップデート以降明らかになりました。
そのため少しでも質の高いサテライトサイトを構築するために、高ページランクのオールドドメインが狙われだしたのです。
その結果、一部のレジストらがオールドドメインを買い占めたなどという噂もあり、質の高いオールドドメインは一気に品薄状態となりました。
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サテライトサイトの高層化という珍現象
また、ペンギンアップデート以降のSEO対策として、質の高いオールドドメインを使うという手法以外に頻繁に行われるようになったのが、サテライトサイトの高層化です。
つまり、サテライトサイトの下層にサテライトサイトを作るという手法です。
以前からこういった手法をとっていたサイトが、ペンギンアップデートの影響をあまり受けなかったということから、このやり方がペンギンアップデート対策の決定版であるがごとく、一斉にその手法に走りました。
これまで、フラットな階層で大量にあてていた被リンクを、今度はフラットではなく縦の階層にしたわけです。
要するに、SEOが大量被被リンク時代から、高品質サテライトからの少ない被リンクで上位表示させる時代になったわけです。一般に、3階層の被リンク構造などと言われているのが、このやり方です。
しかし、その3階層構造の被リンクでも、最近は怪しくなってきました。やはり、Googleは日々進化をしています。
その結果、最近では5階層の被リンクを標榜するSEO業者なども現れてきました。まさに、いたちごっことはこのことです。
このまま、どんどん高層化していって、7階層、10階層となっていくのでしょうか。
天才集団であるGoogleですから、SEO業者がどのようなリンク構造を構築しようとも、いずれは補足してしまうことでしょう。
そこまで、しんどい思いをして被リンク重視のSEO対策を続けるよりも、Googleのポリシーにかなった質の高いコンテンツを提供することで上位表示を目指す方が、楽な気がしますけどね。
by 知る蔵
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