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オリンピックから消えた変な種目 ~消火活動・決闘・都市計画

2014.08.11

オリンピックから消えた変な種目 ~消火活動・決闘・都市計画 はコメントを受け付けていません

ワールドカップも無事に終了し、今度はまた同じブラジルで、リオオリンピックが開催されます。

ここではそれに先駆けて「オリンピックには昔、こんな競技があった」という、幻の競技を紹介します。

「マジで?」と思うような競技がたくさんあり、オリンピックの話題が会話にのぼった時の小ネタに使うのにいいかと思います。

ギリシャ人水兵だけの100m自由形

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「何それ」と思われるかも知れませんが、名前の通りです。

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ギリシャ人の水兵だけが参加する、100mの自由形です。

当然ですが、周囲の予想どおりギリシャがメダルを独占しました。

開催国のギリシャがメダルを稼ぐための種目だったわけですが、これほどあからさまというか、わかりやすい種目を作れた当時は、のどかな時代だったのかも知れません(笑)。

もちろん採用されたのは1896年のギリシャ五輪だけです。

メダル制作技術を競う?

これも「何それ」と思われるかも知れませんがメダルの制作技術を競うものです。

知っている人もいるかと思いますが、五輪は過去に「芸術競技」というものがありました。

彫刻・絵画・詩作など、芸術のほぼ全ジャンルを網羅していたのですが、その中の一つとして「メダル制作」もあったのです。

その大会のメダルに採用された人が優勝…というわけではなく、大会のメダルのデザインとはまったく関係がなかったようです。

何しろ、過去に金メダル該当者がいない大会が2大会あったようなので、採用しておいて金メダルなし、というのも酷ですからね(笑)

メダル競技が採用されたのは、1928年・32年・36年・48年の合計4回ですが、ここでメダルを作ってメダルを獲得した人こそが、真のメダリスト(?)と言えるかも知れませんね(笑)。

街づくりを採点する都市計画の競技

オリンピックは都市計画にも当然多大な影響を与えますが、その都市計画も、競技に含まれていました。

もちろん「五輪の計画」ではなく、別の場所で行った街づくりを採点する祭典です。

芸術競技の中でも、もっともスケールが大きいものですね。

(似た種目で「建築設計」もありました)

1912年のストックホルム五輪から始まり、1920年、24年、28年、32年、36年、48年と合計7回に渡って採用されています。

これも「メダル制作」と同じく「該当者なし」がしばしばありました。

1912年は金メダルだけ。1920年は銀メダルだけとなっていますが、もし表彰台があったとしたら、あそこで一人で立つところを想像すると、なかなかシュールですね。

金メダルはともかく、銀メダルが一人で立つというのは、かなり不思議な感じがします(笑)

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障害物水泳

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障害走の水泳版です。といってもプールで泳ぐわけではなく、セーヌ川を普通に泳ぐだけでした。

セーヌ川にいろいろ浮いているので、それがそのまま障害物になったわけですね。

ある意味、これほどコースの準備が楽な種目もなかったと思います。

障害物水泳は1900年のパリ五輪のみで終わりましたが、一番難易度の高いコースは、おそらく道頓堀でしょう。

大阪五輪の開催が決定したら、委員会に検討してもらいたいものです。

消火活動を競う実用性No.1の競技

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ある意味、実用性がこの上なく高い種目です。

これも1900年のパリ五輪の種目で、プロ部門とボランティア部門がありました。

自分は地域の消防団に参加していたことがありますが、消防団ではこれと似た競技があります。

「操法訓練」というもので、ホースなどの扱いの早さ、号令などの声掛け・姿勢のよさなどを競うものです。

当時の消防車は、写真のように馬が引っ張っていたようです。

銃で決闘をする競技?

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よくスポーツ紙の見出しなどで「いざ、決闘の舞台へ」などと書きますが、文字通りの「決闘」という種目がありました。

これは銃で決闘するものですが、もちろん実弾ではありません。

ロウの弾丸を使い、写真のようにマスクも装着しています。

1908年の大会では、タイタニック号の沈没から生還した貴族としても知られている、コスモ・ダフ・ゴードン卿が出場していました。

(そういえば、映画のタイタニックでもレオナルド・ディカプリオに銃を撃ちまくる悪役の貴族がいましたね。彼がゴードン卿だったら、すごく嫌ですが。笑)

バイアスロンの元になった軍事偵察の競技

St. Moritz, Winterolympiade
平和の祭典のオリンピックですが、過去には軍事系の種目が沢山ありました。

偵察といっても、いわゆる諜報活動のようなものはしなかったようです。

(諜報活動をするとしたら、おそらく伝言ゲームみたいなものになったと思われます)

そういう伝言はせず、普通に長距離スキーをしていたようですが、これが後に「バイアスロン」になりました。
バイアスロンはスキーと射撃が融合したもので、スキーで全力疾走をした後の息切れした状態で射撃をするのがハードと言われる種目です。

中学生の時「スキーと射撃が合体した種目」と聞いて、「滑りながら射撃する」というシーンを想像した自分は、実態を知ってかなりがっかりした記憶があります(笑)。


以上、過去のオリンピックに実在した変な種目で、消えてしまったものを紹介しました。

当時の人々は真面目にやっていたと思うのですが、もしかしたら現代の我々の種目も、100年後の人からしたら「ウケるww」と言われるものがあるのかも知れません。

どの種目がそれになるのか、想像してみるのも面白そうですね。

                        

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