スキージャンプ競技のルールを覚えて観戦を3倍楽もう!
冬季スポーツの顔といってもいいスキージャンプ。
しかしルールを知らない方は以外と多いのではないでしょうか?知っておけばもっと楽しめます。そんなポイントをまとめてみました。
一度はスタートゲートから見てみることがオススメです
「そうは言ってもどこに問い合わせたらいいの?」と思うかもしれません。
「白馬」と共に日本を代表する「大倉山ジャンプ競技場」は、大会以外のときに500円を払えばリフトに乗りスタートゲートの方へ行くことができます。北海道旅行の際はお越しください。
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大倉山以外にもジャンプ台を管理している施設の電話番号を探して確認してみましょう。関係者は「スキージャンプ人口」を少しでも増やしたいと思っているので、快く見学を承諾してくれるかもしれません。
ジャンプ台は野球場のようにたくさんあるわけではないですから、練習中のオリンピック選手や有名選手と出会う機会もあります!
画像は札幌オリンピックで金・銀・銅を独占した伝説の「宮の森ジャンプ台」です。
▲大倉山はこれよりもひとまわり大きい「ラージヒル」。宮の森は「ノーマルヒル」です。画像では車ですらも一台ずつハッキリと見えません。人にいたってはもうわからないくらいです。
まだ高校生の高梨選手はいつもこんなに高い所から飛んでいるのですね。実際このアングルに立つと、本当に恐怖を感じてしまいます。ジャンプ選手ってすごいですね!
「そんなに都合良く会場まで足をはこべません。テレビで観戦します」という方へ
実際はそのような方がほとんどだと思います。ジャンプ業界に片足を突っ込んでいる筆者にとってはぜひ行って見て欲しいのですが…(汗)。
すでに4年後へ向けて歩み始めた日の丸飛行隊。これからもたくさんの話題が出てくることでしょう。競技について少しでも多くを知り、学校や職場で自慢してください!
まず0.01秒のズレで飛行が大きく変わってしまう「踏切り」(業界用語では『サッツ』と言います)についてです。
サッツの良し悪しは空中に移行した後の動作に大きな影響を与えます。失敗ジャンプの多くはこの一瞬で決まるといわれています。解説者の言葉に耳を傾けているとより判断しやすいでしょう。
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レーンの上を滑って加速してきた選手は、一瞬のタイミングで空へ飛び出します。テレビ観戦だと画面の片隅にこの時のスピードが表示されます。同じ距離を滑っても、上位選手と下位選手では時速2~3キロ程の差が出てしまいます。
この1キロが大きな差を生みます。同じ条件でアプローチを滑った場合、ラージヒルで5メートル以上の大差がつくこともあるからです。
「飛ぶ」だけではなく「滑る」ことにも技術が必要で、トップレベルの選手は少しでもスピードをアップする技術を身につけています。
・「ゲートファクター」という新ルールについて
国内大会では2014年現在で採用されていませんが、世界レベルの大会で実行されているルールです。スタートゲートを大会の基準より下げると飛型点がプラスとなるというルールです。
夏季シーズンも冬季シーズン同様、国内戦からワールドカップと同じ位置づけにあたる「サマーグランプリ」と呼ばれる国際大会まで幅広い大会が行なわれています。
その際、アプローチは陶器製のレールに水を流しながら、滑りを良くしてジャンプをします。
サマージャンプは寒い思いをすることもありません。強い日差しのもと、冷たいビールやジュースを片手に伸び伸び観戦することができるので筆者は大好きです(笑)。
着地をするまで油断はできません!手に汗を握りながら観戦しましょう!
高梨沙羅選手の着地を課題に上げる方がいますが、これは彼女の技術不足ということではありません。圧倒的な飛距離で「ブレーキングトラック」という傾斜の少ない場所まで飛んでしまいます。
その結果身体にかかる衝撃も極端に大きくなり、着地が必然的に難しくなってしまうからです。
着地の際に『テレマーク』を入れることができるかできないかで、大きく飛型点に影響を与えてしまいます。腕は左右に広げ、下半身はしゃがんだ状態で前後にシューズ一足分開けることによって得点を多くもらうことができます。
この着地姿勢ですが、筆者は子供のころ郵便の「〒」マークに似ているから「テレマーク」と呼ぶと思っていました。その名称はノルウェーのテレマーク地方に由来するそうです。
▲この選手は上手く着地することができるでしょうか!?赤いラインの『K点』を越えてテレマーク姿勢を決めることで大きな得点が期待できます。
K点とは、以前は「これ以上飛ぶのは危険」という目安でしたが、近年では優勝争いをするために最低限、飛んでおきたいラインとの意味合いが強くなりました。
美しく、遠くへ飛ぶこと。これがスキージャンプという『得点競技』の醍醐味です!
札幌オリンピック・長野オリンピックでは『日の丸飛行隊』に何度となく感動をいただきました。近年は高梨沙羅選手の活躍で女子ジャンプにも人気が集まり、ジャンプ台に訪れる観客も年々増える傾向にあります。
テレビや新聞で見ない日はないくらい…。4年後以降も金メダルが期待されるスキージャンプを、「玄人目線」で観戦してみましょう!
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