無料シルエット素材を簡単に探す方法~おすすめサイトと活用の仕方
いいシルエットを探せるかどうかでデザインの質もスピードも大幅に変わります。
ここではそのような素材探しに役立つサイト一覧と、それを活用する技術を紹介します。
スポンサーリンク
無料で商用利用も可能な「シルエットAC」
まず、多くの人がシルエットと聞いて連想するような素材では、こちらのサイトさんがおすすめです。↓
シルエットAC
「イラストAC」「年賀状AC」などの姉妹サイトも有名ですが、そのシルエットバージョンです。
「イラストAC」などを日頃から利用している人は、サイトの構成なども似ているので、さらに使いやすいでしょう。
商用利用も可能で連絡なども不要なので、使い勝手もとてもいいです。
(ただし、これらの素材そのものを商品として販売したりするのは禁じられています)
■絵文字系なら「ピクトグラム2.0」
いわゆる「非常口の絵文字」や「トイレの絵文字」系のデザインです。
あのキャラクターがビジネスをしたりスポーツをしたり、喜んだり悲しんだり…とにかくあらゆる動作をしています。
お相撲さんやピエロなどの変なキャラもいたり、男性や女性の髪型にもいろいろバリエーションがあったりと、「あの絵文字だけで、よくぞここまで」と思うくらいの種類を公開してくくれています。
商用利用もOKで報告なども不要という気前のよさなので、使い勝手も抜群です。
私も今、ある書籍の図解版で図解を担当させていただいていますが、ここの素材を中心に使わせていただいています。
ものすごく使えるサイトなので、ぜひチェックしてください。↓
ラスターでなく、ベクターの画像が欲しい場合
JPEGやPNGなどの「拡大縮小をしたら画質が落ちてしまう画像」は「ラスター画像」といいます。
これに対して「拡大縮小が自由にできる画像」を「ベクター画像」といいます。
スポンサーリンク
「.ai」や「.eps」などのファイルはこの「ベクター」に当たりますが、ラスターでなくベクターのファイルが欲しい、ということも多いでしょう。
もし見つけた画像がラスターだった場合も、これをベクターにするのは簡単です。
Illustratorには「ライブトレース」という機能があり、これを使うと、すべての画像をシルエットにして、それをベクターとして切り取ることができます。
【操作方法の説明】*Illustrator CS5の場合
画像を選択する→「オブジェクト」→「ライブトレース」→「作成してライブペイントに変換」
これだけで自動的にベクターが作成されます。
(変換には特に時間もかかりません)
この方法を使うと、有料の素材のサンプル画像でも(少し形が変になるとは言え)無料ですぐにベクターにすることができますが、これはやってはいけない方法なのでおすすめはしません。
(あくまで無料での利用が許可されているシルエット画像にのみ、この方法を利用しましょう)
■シルエットを黒でなく別の色にしたい
これもベクターであれば簡単にできます。
ワードの長方形や円などの色を変更するのと同じ要領で、色も変更できますし、グラデーションなどもつけられます。
逆にラスターの画像(JPEGなど)の色を変えることも一応できます。
この場合はPhotoshopやGimp、ペイントなどのソフトを使いますが、「塗りつぶし」機能だけだとどうしても輪郭線に元の色(黒や白)が残ります。
なので、輪郭線だけは地道に塗りつぶさないといけません。
Illustratorさえあれば、その時間でライブトレースの技術を修得することもできますから、Illustratorを持っている方には、そちらをおすすめしたいと思います。
Illustratorが高くて手に入らない時は?
体験版もすでに利用済みという場合は、アドビ社の「Adobe Creative Croud(アドビ・クリエイティブ・クラウド)」というサービスを使うことをおすすめします。
これはIllustratorやPhotoshopなど、アドビの主要ソフトをすべてクラウドで使えて、月額4980円というサービスです。
「それでも月5000円は高い」と思われるかも知れませんが、Illustratorを単体で買うと75000円程度するので、それに比べると遥かに安いことは確かです。
(どうしてもベクターが必要なデザインの仕事だったら、他の方法はほぼないので、これをおすすめします)
センスを磨くために ~日頃から色々なデザインを見よう~
私の経験からいうと、シルエット素材は他の素材に比べて遥かに簡単に手に入るものです。
(特にライブトレースを使えれば)
自分でシルエットを作成することも簡単なので、「素材の準備」で悩むことはあまりないジャンルです。
反面「誰でもできてしまう」作業なので、シルエットを効果的に使うにはそれなりのセンスが必要です。
なので、シルエットの活用について「探し方」よりも「使い方」の方が重要だと私は感じます。
そのスキルを磨くためには、シルエットのデザインに日頃からアンテナを張り巡らすのはもちろん、デザイン全般を意識して観察するということが大事でしょう。
当たり前のことかも知れませんが、結局レベルの高いデザイナーさんとそうでない方との差は、こうした勉強の「絶対量」にあるので、とにかくその量を蓄積して、少しずつでも差を埋めていくしかないのです。
デザインや美しいものが好きであれば、それは楽しい作業のはずなので、ぜひ意識していただけたらと思います。
スポンサーリンク