北海道はオリジナルカレーの宝庫!~スープカレーだけじゃありません
さらさらのカレースープの中に大きな具が入ったスープカレーは、札幌でブームとなり、道外にもお店ができるほどの人気メニューとなりました。
しかし、北海道のオリジナルカレーはそれだけではありません。老舗店のカレーから最新ご当地カレーまで、今回は道内在住の筆者がおすすめする、北の大地で愛される斬新なカレーの数々をご紹介します。
札幌から広まった!?
スポンサーリンク
みなさんもご存じの通り、北海道はじゃがいも、玉ねぎ、にんじんといったカレーの具材となる野菜の一大産地です。さらにお米はカレー向きのさらっとした食感の品種が育ちます。
最近では「ゆめぴりか」に代表されるような、粘り気のあるお米も栽培され人気を博していますが、もともと北海道では粘りの少ないカレー向きのお米が主流なのです。
日本のカレーライスの普及には「少年よ、大志を抱け」の言葉で有名なクラーク博士をはじめ、農業普及のために北海道を訪れた外国人が貢献しているといわれています。
クラーク博士は札幌農学校(現北大)の寮にて米食を禁止していましたが、カレーライスだけは例外でした。当時は1日おきにカレーライスが出されていたそうです。
以前から道民に愛されているソウルフード
カレーライスとゆかりの深い北海道では昔から愛されている名店がたくさんあります。たとえば十勝の「インデアンカレー」。十勝でカレー屋さんといえばだれもがインデアンカレーと答えるほど不動の人気を誇っています。
オーソドックスなカレーですが、家庭では出せない深い味わいが魅力です。家から容器を持っていくと容器代がかからないので、鍋を持参して買いに行く人もいます。
北海道の餃子の名店「みよしの」では1977年から「餃子カレー」をメニューに加え、道民のソウルフードの一つといわれるほどに愛されています。
カレーと餃子の組み合わせは初めての人にとっては違和感があるかもしれません。わたしもはじめはカレーと餃子は別々に食べたいと思っていましたが、食べてみるとなるほどよく合うのです。価格の安さとボリューム感も魅力の一品です。
一番の注目は「ふらのオムカレー」!!
北海道では各地域の名産物を使ったご当地カレーがブームとなっています。中でも一番注目されているのが「ふらのオムカレー」です。
ふわふわのオムライスとカレーの組み合わせは相性抜群。富良野の12店舗で食べることができますが、「ふらのオムカレー」を名乗るには厳密な決まりがあります。
まず、お米と卵は富良野産限定、野菜や肉、その他のつけ合せも富良野産にこだわることが決められています。
スポンサーリンク
さらに富良野産のチーズかバター、ワインを使用すること、富良野食材を使った一品メニューとふらの牛乳をつけることが条件です。値段も1,000円以内と定められています。
野菜や乳製品、さらには肉、ワインまで地元でまかなうことができるのは、農業の盛んな富良野の強みだと思います。
また、安い外国産食材が出回っている現代、地元産食材の料理を1,000円以内で味わえることは、それだけでも価値のあることかもしれません。
わたしも一度富良野まで食べにいってみました。ふわとろ卵とカレーの相性が絶妙で、まろやかなおいしさでした。
地元産のびん入り牛乳が付いてくるところも高ポイントです。各店舗で味や付け合わせの品が違うようですので、ネット等で下調べしてから食べに行くことをおすすめします。
他にも道内には、士別サフォークラムカレー、南富良野エゾカツカレー、美瑛カレーうどん、白老シーフードカレー、苫小牧ホッキカレー、羽幌えびタコ餃子カレーなど、たくさんのご当地カレーが存在します。
ラム肉やシカ肉、シーフードといった北海道ならではの食材を使ったカレーが勢ぞろいしています。
ふらのオムカレーも含めたご当地カレーの提供店は「北海道ご当地カレーエリアネットワーク」のホームページで確認することができます。
第4のラーメン誕生!?「カレーラーメン」
北海道のラーメンといえば、札幌味噌ラーメン、函館塩ラーメン、旭川しょうゆラーメンが有名ですが、第4のラーメンを目指して開発されたのがカレーラーメンです。
日本人の国民食ともいえるカレーとラーメンをドッキングさせたこの料理は、単に二つを組み合わせただけではなく、研究を重ね、ラーメンと相性のよいカレースープをつくりあげているそうです。
室蘭市と苫小牧市のたくさんのラーメン店でカレーラーメンを味わうことができます。
現地に行かなくても味わえるご当地メニュー
北海道に行く予定のない方でもご当地カレーを味わう方法はあります。カレーラーメン、ホッキカレーなどは通信販売で購入することができますし、スープカレーの素は本州のスーパーでも手に入れることができるようです。
わたしも自宅でスープカレーを作る時は、スープカレーの素を使います。特にペースト状のルーを使うと失敗がなく、おいしく作れるのでおすすめです。ルーを水でのばして温め、加熱した具を投入するだけですので、とても簡単です。
道外で暮らすあなたにも、北海道のいろいろなオリジナルカレーの味をぜひ味わってほしいと思います。
by 中田
スポンサーリンク