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アンティークコイン投資のメリットは? -ローリスクの理由など

2014.01.03

アンティークコイン投資のメリットは? -ローリスクの理由など はコメントを受け付けていません

最近、日本で注目度が上がっている投資方法の一つに、アンティークコイン投資があります。

きっかけの一つは2012年に出版された『カネはアンティークコインにぶちこめ!』(加治将一/東洋経済新報社)という本ですが、ここではそこにも書かれているアンティークコイン投資のメリットについて書きます。

アンティークコインとは?

これは「歴史物のコイン」のことです。

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日本史に登場する「寛永通宝」「天保通宝」などの貨幣もそうですし、古代ギリシャやローマなどで使われていた金貨もそうです。

とにかく歴史のあるコインはすべて、アンティークコインと呼ばれます。

■必ずしも投資の対象ではない

アンティークコインが株や金と違うのは、必ずしも投資の対象ではないということです。

つまり、ガンダムのプラモなどと同じように、単純に趣味として集めているという人も多くいるということです。

これはつまり「常に一定の需要がある」ということです。株の場合は、基本的に投資対象としての魅力しかありません。

そのため、株価が下がった時点で誰も価値を感じなくなり、価格はどんどん暴落していきます。

(もちろん、株の場合も「この会社が大好き」という理由で買う、例外の人々もいるわけですが)

これに対して、アンティークコインは投資など関係なく「単純にコインが好き」という理由で買われる割合が大きいので、株ほど高騰もしない代わりに、暴落もしないのです。

アンティークコインのメリットは?

1.価格が安定している(基本的に、ひたすら上がる)
2.所有・メンテナンスがしやす維持費がかからない
3.趣味として研究しやすい

■1.価格が安定している(ひたすら上がる)

安定している理由は、上に書いた通り「投資抜きにしても価値がある」というものです。「ひたすら上がる」理由は「もう増産されない」からです。

アンティークコインに高値がつくのは、当然ながら「希少価値」によってです。ということは「数が少なくなればなるほどいい」わけです。

形あるものは必ず壊れます。破損したり紛失したりします。まずこれらの理由で、「必ず上がる一方」と言えます。

さらに大きな理由は「コレクターは、入手したら二度と売らない」ということです。

投資家の場合は転売で売ることも多いですが、コレクターはそもそもそれが好きで買っているのですから、手に入れたら二度と売りたくないのです。

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そうしてただでさえ希少なコインがますます希少になるので、珍しいコインほど、時間が経てば経つほど、価格が上がっていくわけです。

実際の数字を出すと、コインが特に値上がりした1969年から1989年の20年間は、市場全体が17%というリターンを出しています。
同時期の20年間、金は12%、ダイヤモンドは10%のリターンですから、「安定している」と言われる金やダイヤと比較しても、アンティークコインの価値が安定して上がり続けるということがわかるでしょう。

■2.所有・メンテナンスがしやすい

コインと同じく実物の資産として、アンティークカー・骨董品などが挙げられます。

これらも確かに投資対象として魅力的なのですが、いかんせん、維持が大変です。(実体験がなくても、誰でも想像がつくでしょう)

これに対してコインは管理が簡単です。

盗難や災害の被害に遭わないように、どこかの金庫にさえ預けておけばいいのです。

(飾りたい人の場合は、自宅で何らかの防犯・防災対策をする必要がありますが、投資の場合はどこかの金庫で十分でしょう)

メンテナンスも必要ありません。

そもそも、何百年も生き残っているコインであり、高温多湿・潮風に当たる、などという悪条件で管理しない限りは、これ以上劣化することはないのです。

(そもそもが金などの劣化しない材料で作られていますし)

そして、持ち運びも簡単です。

税金対策などで海外に移住するということは、投資家の場合はよくあるでしょうが、そのような時にも税関で申告するだけで、「かばん一つ」どころか「財布一つ」で資産の移転ができるのです。

■3.趣味として研究しやすい

投資で重要なことは「その分野(会社)について一本の論文を書けるくらい、勉強する」ということです。

これはウォーレン・バフェットが守り続けた鉄則です。しかし、興味のない分野について勉強し続けることは、普通はできません。

この点でも、アンティークコインは勉強していて楽しいので、自然と詳しくなることができます。

特に歴史が好きな人であれば、歴史に登場するコインが2010年代の現在、どんな価格で取引されているのかを知るだけでも楽しいでしょう。

*なお、この投資のデメリットや始め方については、次の記事を読んでいただけたらと思います。↓
『アンティークコイン投資のデメリット』

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