ファンダメンタル投資解説 vol.1 -メリット・デメリット・『テクニカル』との違い
株式投資は大別して、「テクニカル投資」と「ファンダメンタル投資」の2種類に分かれます。
この記事では、ファンダメンタル投資の概要、メリット&デメリットを書きます。
具体的なポイントなどは、次の記事で紹介します。↓
『ファンダメンタル投資で重要な数値&用語 -ROE・PER・自社株買い』
ファンダメンタル投資とは?
簡単に言うと、
・テクニカル投資…短期の売買
・ファンダメンタル投資…長期の売買
となります。
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デイトレードなどはもちろん「テクニカル」ですが、もっと長い1年単位などで売買する場合も、テクニカルに分類されます(されることが多いです)。
違いをもっと詳しく説明すると、
・テクニカル投資…チャートの上下しか見ていない
・ファンダメンタル投資…有望だと思った企業を応援する
ということです。「応援する」といってももちろんキレイ事ではなく、あくまで「長期的に、この会社の株は大きなリターンが出るだろう」と考えることです。
ファンダメンタル投資のメリットは?
■勉強さえすれば、極めてローリスク
株式投資はハイリスクと言われますが、しっかり勉強してファンダメンタル投資をするのであれば、そうでもありません。
(「しっかり」=「その会社について、論文を1本書けるレベル by ウォーレン・バフェット」です)
そもそも株は何で生まれたかといったら、
・すごくいい技術(サービス)を開発した会社がある
↓
・でも、お金がない
↓
・社会にとって役立つ技術(サービス)のはずだから、みんなで応援しよう
という経緯で生まれたのです。
これもキレイ事ではなく、これこそが投資の本質であり奥義なので、これにしたがってバフェットのようにしっかりと勉強した上で投資を行うなら、さほどのリスクはないのです。
■経済を深く知ることができる
チャートを見るだけの売買では、やはり経済の本質はなかなかわかりません。
よく「B.N.F(日本一有名なトレーダー)はチャートを見ていただけで200億稼いだ」などと言われますが、全然違います。
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B.N.Fさんはソフトバンクの北尾氏などとも対等に世界経済の話ができるくらい、経済に精通しています。
個別の銘柄や会社についてはあまり知らなくても、全体の流れは知っていたはずです。
(テレビで「ただのニートで…」などと言っているのも、テレビがそういうコメントを望んでいたからそう答えただけでしょう)
経済や経営の本質がわかると何がいいかというと「すべてを失っても、何度でもやり直せる」ということです。
カーネル・サンダースは60歳の時に、災害や事業のつまずきで全資産を失い、年金のみの収入になりましたが、そこからケンタッキー・フライドチキンを起こし、大成功しました。
これも、彼の中に「経営の本質」をつかむ力があったからです。
もしそれなしで、ただの財力のみに頼る投資をしていたら、すべて失った時に、立ち直ることはできないでしょう。
「いつでも立ち直れる」という自信は、投資をする時に欠かせない「冷静さ」を維持することにもつながります。
冷静だからうまくいく、うまくいくから冷静になるという、好循環が生まれやすいのです。
ファンダメンタル投資のデメリット
■資金に余裕がないとできない
投資の話をしていると絶対にぶつかる壁ですが、やはりこれです。
「安定した投資」「正しい投資」というのは、大抵資金がいるのです。
一時的なトラブルでその会社の株価が半分になったとしても「この会社なら絶対立ち直る」と信じて保有する。
これをするには信じる力だけではなく、実際の余裕資金が必要です。
安定した収入があって、株につぎ込んだお金がゼロになったとしても大丈夫、という状態でなければ、上のようなトラブルにあっても冷静でいるというのは難しいのです。
■勉強が必要である
これは本来デメリットではないのですが、「投資で一攫千金」を「楽して」実現したい人々にとっては、やはりデメリットでしょう。
これについては、やはり考え方を改めることをおすすめします。
もし勉強しない人間が楽して稼げる世の中になったら、日本も外国も悲惨な状態になります。どこに逃亡したって、楽しく暮らせる場所などなくなってしまいます。
当たり前すぎて退屈な話かも知れませんが、投資でもビジネスでも結局努力した人間が勝つものであり、勝つべきなのです。
それさえすれば結果が得られるとわかっているのですから、不安定な「裏ワザ」に頼るよりも、よほど楽だと言えるでしょう。
以上、ファンダメンタル投資の概要・メリット・デメリットを紹介しました。
具体的なポイントは、次の記事を読んでいただけたらと思います。
『ファンダメンタル投資で重要な数値&用語 -ROE・PER・自社株買い』
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